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削り出しパターはどう選ぶ?【2023】削り出しパターおすすめモデル7選

多くのプロゴルファーから高い評価を受けている削り出しパターとはどんなものなのか、今回は削り出しパターの魅力とメリット、また選び方や注意点、おすすめのメーカーと商品を紹介します。

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プロゴルファーやアマチュア上級者からの信頼が厚い「削り出し(ミルド)パター」。多くのツアープロたちが好んで使用する「スコッティキャメロン」や「ピレッティ」「山田パター」など、「高級パター」としてのイメージもありますが、一般的なパターと比べて何が違うのでしょうか。「一生もの」と呼べるパターに出会うために知っておきたい、。削り出しパターの魅力とメリット、またおすすめのパターのメーカーと人気モデルを紹介します。

削り出しパターとは?

出典:https://www.cameron-museum.com/

削り出しパターとは、ステンレスや軟鉄など金属の塊(インゴット)から削って仕上げるパターのことです。1本ずつコンピューター制御された機械で削り出して丁寧に手作業で仕上げる工程を経て造られるため、金属を溶かし鋳型に流し込んで成形する鋳造パターと比べると、長期間使用しても歪まない高い耐久性を持つとされています。軟鉄素材を使った削り出しパターの一部には、金属を叩いて成形する鍛造工程を経てから削り出すタイプもありますが、わずかな歪による微細な誤差が命取りになるプロゴルファーにとっては、狂いの元となるつなぎ目がない塊から削り出すフルミドルタイプの削り出しパターに信頼をおいて愛用している人が多いようです。

アマチュアの場合、打感や見た目の美しさから削り出しパターを選ぶ方も多く、プロと同じモデルを使えることも魅力のひとつといえるでしょう。見た目の美しさや生産数が限定されることから愛好家のコレクションとしての魅力も兼ね備えています。フェース面のピーリング加工の美しさや希少価値が高い高級品メーカーの品、さらには有名選手が使用した削り出しパターともなれば、高額取引の対象として注目を集めています。

削り出しパターを使うメリットは?

1.高い耐久性と操作性

基本的に削り出しパターを製造するときは、ステンレスや軟鉄の塊を削って成形していくため溶接や接着による繋ぎ目はありません。成形されたパターヘッドは1個の塊から造られたことから、長期間使用していても歪まず耐久性の高い長持ちするパターともいわれ丈夫さには定評があります。またトップアスリートのなかには「イメージ通りに打ち出せて髪の毛1本の誤差もない」と称賛するほどの操作性の高さと、それを実感できる品質の高さにメリットを感じている人も多いようです。このイメージ通りに打ち出すパッティングとは、想定した距離感と方向性に合致した、いわゆるフィーリングの相性にあります。

2.特有の打音と打感

フィーリングの良し悪しは、打感や打音を通じて感じることができます。削り出しパターは金属特有の心地よい打音に特徴があり、インパクトの音でパッティングの成否が判断できます。また、安心してガツンと打ち出したいゴルファーには、打音を生かしながらもソフトタッチが実現できるミーリング加工を施したものがおすすめです。ミーリングの溝の深さをカスタマイズすることで、さらに相性の良い逸品にと仕上げられるのも、1本ずつ製造する削り出しパターのメリットといえるかもしれません。

削り出しパターを選ぶ際のポイント

1.硬めの打感が好みならステンレスを

削り出しパターの素材にはステンレスタイプと軟鉄タイプの2種類があり、現在の主流となっているステンレスタイプには錆びにくいというメリットがあります。一方でステンレスは硬い金属といわれているため、潜在的に打ち過ぎを警戒してインパクトが緩んでしまい、ショートを心配するゴルファーもいるようです。硬めの打感が好みという方はステンレスタイプを選ぶとよいでしょう。

2.インパクトに不安があるならミーリングタイプを

インパクトに不安があるようなら、フェース表面に溝を施しクッションとして作用するミーリングタイプをおすすめします。ソフトタッチでガツンと打てるミーリングタイプを選ぶときのポイントは、溝の深さによる打感の違いを確かめることです。いくつかのパターのなかから、納得できる品が見つかるまで試し打ちをすることが確実な選び方といえます。

3.操作性を重視するならスタンダードタイプを

削り出しパターにはフェース表面がツルツルしたタイプもあります。全盛期のタイガー・ウッズが使用していた伝説のスコッティキャメロンは、ミーリングを施していないスタンダードタイプです。トッププロは超高速グリーンを主戦場にしているため、ミーリングによるクッション性よりも、イメージ通りの打ち出しに微細な感覚を重視します。そのためフェース加工のないタイプを選ぶこともありますが、一般ゴルファーが使用するグリーンコンディションを考えると、しっかり打てるミーリングタイプのほうが実用的と考えられます。もしもミーリングの有り無しに迷うようであれば、両方のタイプを試してみて、自分にとってフィーリングの合うパターを選んでみてはいかがでしょう。

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削り出しパターの人気ブランドについて紹介します。

1.スコッティキャメロン

パターの王道を歩むスコッティキャメロン

タイトリストのスコッティキャメロンは、「パターに型なし」の名言通り、それぞれが自由に打てるようピン、L字、T字、マレットと大きく分けて4種類のタイプが用意されています。世界中のトッププロがそれぞれのタイプから自分にとって相性の良い逸品を選んでいます。一方でプレーヤーの道具としてだけではなく、希少性の高さと高価格帯からコレクションとしての価値も認められています。「ゴルフ界のレジェンド」タイガー・ウッズが使用したバックアップ用『ニューポート2』が2020年オークションにかけられ、2,000万円で取引されたほどです。

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2.ピン

https://clubping.jp/

パター研究開発室が生みだした高品質の削り出しパター

PINGのゴルフ界に対する貢献度の高さは自他ともに認めるところですが、特にピンが開発したブレード型パターは、ピン型パターと称して各メーカーも造っているほどスタンダードなものです。そのピンがパター専門の研究開発室PING PUTTING LAB(ピン・パッティング・ラボ)を開設し、1ミリの歪みもないパターレーンで転がりを分析し追求したのがPLD(ピン・ラボ・デザイン) のMILLEDD、つまりPLDの削り出しパターです。世界のトッププロが愛用しているPLDですが、日本人選手では金谷拓実プロがストレートタイプのミッドマレットDS 72 、鈴木 愛プロはANSER 2を愛用しています。

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3.オデッセイ

https://www.callawaygolf.jp/jp/odyssey

ストロークのしやすさに球離れの良さが加わった削り出しパター

オデッセイは、バックフェースに2個のゴルフボールを模したデザインでゴルフ界を席巻した、2ボールタイプのマレット型で有名なパターメーカーです。当初は残像現象を狙った異端扱いのパターでしたが、やがて多くのゴルファーが使用するようになり、国内ツアー使用率でNO1になるなど高い評価を受けたことから、批判的だった他メーカーでも同じ効果を期待したインスパイヤモデルが開発されるほどのヒット商品となりました。その2ボールタイプのデザインコンセプトを継承しながら、スッと引きやすく球離れの良い削り出しパターが造られています。

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4.ピレッティパター

https://pirettigolf.jp/

飽きの来ないスタンダードなデザインの美しさが魅力

「全米女子オープン」を制覇した笹生優花プロの使用モデル「ピレッティ エリート ポテンザ ツアーオンリー GSS パター Y.S. 」に注文が殺到し、495,000円もの高額品が完売となったとニュースに流れたことから、パターメーカーのピレッティを知らない人にも広まったという逸話のあるメーカーです。そもそも2008年にトップアマのマイク・ジョンソンが立ち上げた削り出しパターに特化したメーカーとして設立し、打感の良さと順回転の転がりにこだわりを持った製品を造り続けています。

5.ベティナルディパター

http://bettinardi.jp/

ヘッドとネックを一体で削り出した世界初の技術力が魅力

ペティナルディパターは、スコッティ・キャメロンやタッド・モアのパターデザイナーであったロバート・J・ペティナルディが起業し、自らの名前を冠にして製造したパターのことです。1998年、品質に対しての評価が厳しいといわれる日本市場から販売を開始し、世界で活躍する丸山茂樹プロ愛用の「MARU23」とともに世界へと広まった日本由来の歴史があります。ステンレスや軟鉄のインゴットから、1本ずつ削り出して作成する本来のミドルパター、いわゆるフルミドルパターにこだわりを持ち、造り出す品質の良さに対して多くのトッププロからも高い評価を受けています。

6.山田パター

https://www.golf-shop.jp/c/putter/yamada-pt

2メートルの確実性にこだわる国産の名器

ジャズを極めるために本場米国に留学していた山田氏が、陶器のような肌触りの美しいパターに出会い、ジャズを諦めパター職人を選択します。素人だからこそパッティングを一から学び科学的に分析し、誰もが簡単に確実な方法で打てるパターの開発を目指していくこととなります。究極のパターに歪はなく、世界中のゴルファーから「2メートルの距離を外さない」と絶賛されるほど高い品質を誇る人気の国産パターです。2013年、日米首脳会談に際して安倍元総理がオバマ大統領へプレゼントとしたことにより世界中で知られるパターとなりました。

7.小田パター

https://fusegolf.com/

削り出しパターの第一人者が造るネック一体のマレット

国産の高級パターメーカーとして名高い小田パターは、株式会社布施製作所の代表者の名前を冠した通称で、正式には最高級ブランド<TAKKEHIKO ODA COLLECTION>とオリジナルブランド<FUSE GOLF>があります。製造工程では溶接や曲げなどの加工は一切行わず、素材のインゴットから削り出す本格的な削り出しパターのみを製造しています。またデザインから最終の仕上げ作業まで、すべての工程に代表者の小田氏が携わり1本ずつ丁寧に作り上げていることから、トッププロをはじめとする多くのゴルファーから絶大な信頼を受け続けています。

 

【2022】削り出しパターのおすすめモデル7選

スコッティキャメロン PURE PERFORMANCE. ニューポート2

ITEM
【予約受付中】 スコッティキャメロン 23 ニューポート 2 プラス 23 Newport 2 Plus ゴルフ パター 2023年モデル メンズ SCOTTY CAMERON

「世界でもっとも有名なパター」といっても過言ではないスコッティキャメロンのNewport 2。歴代のチャンピオンが愛用した従来の形状を踏襲しながらも、ヘッド頂部トップラインの肉厚を薄くすることで、ターゲットラインに対してセットしやすくなりました。さらにヘッドをセットしたとき、リーディングエッジよりも後ろにプラミングネックを設置していることで、より構えやすさと打ちやすさが増しています。そのためトッププロが愛用する削り出しパターでありながら、初心者にもおすすめのモデルといえるでしょう。

2022 PING PLD ANSER 2 (アンサー2)

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PING(ピン) PLD MILLED PUTTER パター ANSER-2 標準仕様クラブ 34インチ 右利き用 2022モデル

PLDのアンサー2は、高価な金属といわれているジャーマン・ステンレス・スチール、別名303ステンレスの塊から削り出し、高級ステンレスが実感できるアルミサテン仕上げのパターです。ピンが大事にしている打感や打音を追求し、従来のアンサーよりもターゲットラインに対して構えやすいよう、ヘッドは角の丸みをなくしてスクエアな形状で造られているのが特徴といえます。

オデッセイ TOULON DAYTONA BEACHパター

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オデッセイ(ODYSSEY) トゥーロン TOULON DAYTONA BEACH パター (ロフト3度) NEW STROKE LAB シャフト (メンズ)

オデッセイのパターの特徴であるテークバックでの引きやすさを継承しつつも、ステンレススチールを削り出したパターヘッドを製造したことで、インパクトしたボールの転がりがブラッシュアップされています。またフェース側のソールのトゥとヒールにタングステン製のウェイトを搭載したことで、球離れの良い浅重心のヘッドになっています。さらに、打ち出すボールが転がりの良い順回転になるよう、新たにダイヤモンドグルーブ・フェースも採用し、オデッセイらしい機能性の優れた削り出しパターと生まれ変わり、笹生優花プロ・上田桃子プロをはじめとした契約プロが使用し好成績を上げています。

ピレッティ エリート ポテンザ パター (Elite Potenza)

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ピレッティ プレミアムシリーズ ポテンザ1.5 ゴルフ パター 2023年モデル メンズ Piretti

笹生プロが全米女子オープンを制覇したときの使用パターと同様のモデルで、初心者でも簡単にシャフトの先端に合わせてボールをセットするクランクネックタイプの削り出しパターです。高価な303ステンレスのインゴットを、ヘッドからクランクネックまで削り出した逸品です。ただしロフト角が2.5度とフェースが立っている高速グリーン対応モデルであることから、一般ゴルファーにとっては距離感をつかむまで時間が必要になるかもしれません。

ベティナルディ 2022年モデル BB1パター(日本仕様)

ITEM
【カスタム】ベティナルディ 2022 BBシリーズ パター#BETTINARDI#BB_SERIES

高級ステンレススチール303の塊から削り出されたパターは、ヘッドのみならずネックまで一体となっています。クラシックなブレードタイプのヘッドは、細めのトップラインとバックフェースのフランジに描かれた白いラインによって、パッティングラインに対してスクエアなセットが自然の動作で可能となりました。ロフト角3度は一般ゴルファーが利用するグリーンであっても、転がりの良い順回転が生まれる設計、60度あるトゥハング角を活かすためにはスイングと同様の軌道でパッティングストロークをすることが求められます。

山田パター Shogun CS (ショーグン センターシャフト)

ITEM
山田パター工房ハンドメイドシリーズShogun CS (ショーグン センターシャフト)パター

山田パターはプログラミングした機械加工でインゴットを削り、最後の仕上げは熟練の技を駆使した手造りの削り出しパターを製造しています。創業者である山田氏は「弊社が作っているのはおもちゃのパターではありません」と公言している通り、ヘッドのセンターにシャフトを挿したShogun CS(ショーグン)は、直感的に操作できる、インパクトの感触で良し悪しが分かる、距離感が合わせやすいという利点を持っています。「2mを確実に入れる」ことを求めるゴルファーにおすすめのパターです。

小田パター TO-M/SS

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【ふるさと納税】小田武彦コレクションパターTO−MC/SS

株式会社布施製作所においてマレットタイプの小田パターの問い合わせが多かったことから、ヘッド周辺の重量配分を考慮しながら深いキャビティを実現するため、あえて軟鉄素材を採用し作り上げたのがマレットタイプのTO-M/SSです。外形デザインに特徴のある同シリーズでは、センターシャフトのTO-MC/SSも用意されているので、ダイレクトな打感を好む方はセンターシャフトを選んでみるとよいかもしれません。楽天やYahoo!で購入する場合は、ふるさと納税の返礼品として購入することが可能ですが、返品や変更はできませんのでご注意ください。

まとめ

今回はゴルファーの憧れとも言われる削り出しパターについてメリットや選び方、国内外のおすすめモデルを紹介しました。削り出しパターは、金属の塊(インゴット)から1本ずつ削り出し、手作業を必要とする工程を経て製造される希少価値の高さから、一般的なパターよりも価格帯は高めです。それでも削り出しパターがゴルファーを魅了するのは、長く使っていても品質が保たれる耐久性と、1打で大きく勝敗を分けるトッププロが信頼をおく高い精度にあります。相性の合うパターに出会えたなら、パッティングでスコアを大きく伸ばすことも夢ではないでしょう。削り出しパターを選ぶときには、複数のパターをフィッティングして自分との相性を確かめて納得できる逸品を探し出すことをおすすめします。

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簡単が一番!「ゴルフはシンプルに」が座右の銘にしています。 小学1年生でラウンドデビュー、そのあと縁あってゴルフ業界で生きてきましたが、おかげで裏のその裏も知り尽くしています。 レベルアップの方法やミスショットの修正方法、また楽しく軽いお話からゴルフ業界のドロドロした内容までご紹介できるかもしれません。

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