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ゴルフにおける世界最高峰の舞台、アメリカのPGAツアーで長年使用率ナンバー1を誇るパターブランドが「スコッティキャメロン」。タイガー・ウッズ、ジャスティン・トーマスらトッププロが使うパターは常に世界中のゴルファーにとって憧れだ。ツアーのトレンドをフィードバックした実践的な製品と削り出しによる仕上げの美しさ。サークルTを始めとする希少な限定モデルの存在など、唯一無二のパターブランドの魅力をおすすめモデルとともに紹介する。
「パットイズマネー」という言葉があるように、プロゴルファーにとって、最終的に勝敗を左右するのはパッティングである。優勝を決めるウイニングパットのプレッシャーの中、選手が全幅の信頼を寄せ、普段通りにストロークできるパターとは一体どんなものか。
ゴルフにおける世界最高峰の舞台、アメリカのPGAツアーで長年使用率ナンバー1を誇るパターブランドこそ「スコッティキャメロン」である。そこで得たツアーでの名声やノウハウを元に、四半世紀にわたり、世界中のゴルファーにとってパターのトップブランドであり続けているスコッティキャメロンとはいかなるブランドなのか紐解いてみたい。
スコッティキャメロンとはどんなブランドなのか
スコッティキャメロンは、アメリカ・カリフォルニア州出身のパターデザイナー、スコッティ・キャメロン氏が主宰するパターブランドだ。1990年代前半、それまで主流だった大量生産方式のキャスティング製法とは異なる削り出し製法による精緻なカスタムパター製造を武器にツアーでのプロモーション活動を開始。手がけたパターを使用したトップ選手のメジャー大会制覇をきっかけに米国で脚光を浴び、その後様々な画期的アイデアで業界を席巻していくことになったプレミアムなパターブランドである。
ツアー選手のために生まれた通称”サークルT”と呼ばれるツアーモデルの存在、ダンシングやバーチカルといったヘッドの刻印スタンプという付加価値、ヘッドカバーなどを含めたアートピースのようなアクセサリー類に数々の限定モデル、ツアーモデルから得たノウハウをフィードバックした「タイトリスト」社によるプロダクションモデルなど、従来のパターブランドにはなかった優れたマーケティング、販売手法やデザイン性も彼らを特徴づけるポイントといえる。
また、その世界観は出自であるアメリカ・カリフォルニアのカルチャーの影響が色濃く、サーフィンやポップアート、ファッションやスーパーカーなど、世間一般の職人気質なクラフトマンのイメージとは異なるところに創作のアイデアを見出している点もキャメロンらしさの一つといえるだろう。
スコッティキャメロンの歴史
1962年、アメリカ・カリフォルニア州で生まれたスコッティ・キャメロンは、シングルハンディキャップの腕前をもつ父の下、子供時代からゴルフに親しんで育ったサラブレッドだった。プレーはもちろん、プレーしない日も、自宅のガレージに設けた工房にこもり、父と共にクラブのクラフティングやクラブデザインに没頭する日々。就職する際も当然のようにゴルフ業界に進んだという。
「レイクック」、「マックスフライ」、「クリーブランド・クラッシック」、「ファウンダーズゴルフ」に加え、日本の「ミズノ」のパターデザインなどを手がけた後、1992年に「キャメロン・ゴルフ・インターナショナル」を設立し、パターデザイナーとして独立を果たした。
その手法は、ケン・ジアニーニ、T.P.ミルズ、タッド・モアといった先人により当時普及しつつあった削り出し製法によるカスタムパター製作だった。それは、世界的なツアープレーヤーにとって最高のパターを設計・製造することこそ性能の証であるという彼の考えに基づいたものだった。
独立後、間も無く米PGAツアーのトーナメント会場へ直接足を運び、自身製作のパターの売り込みを開始すると、早くも翌1993年にチャンスは訪れる。当時パターに悩んでいたベルンハルト・ランガー選手のために製作したカスタムパター「クラシック1」により、ランガーがマスターズを制覇。クラシック1は当時まだ新しかった精密機械加工のマシンミルド製法のパターでもあった。
これが呼び水となり、若くしてパターデザイナーとしての名声を得た彼は、1994年に業界屈指のブランド「タイトリスト」を展開する「アクシネット」社へと合流。ブランドとしての基盤を盤石なものとし、以降通算40勝以上のメジャー大会を含む数多くの選手の勝利にパターで貢献し、最高峰のパターメーカーとして世界中のゴルファーから信頼を獲得していった。
1997年、当時21歳だったタイガー・ウッズが、スコッティキャメロンのパターを手に、マスターズで2位に12打差をつけた歴史的勝利を果たすと、日本国内でも徐々にスコッティキャメロンの認知度は拡大。以降現在にいたるまで日本は、世界屈指のスコッティキャメロンコレクター先進国となり、カリフォルニアにある本社スタジオの系列店である「スコッティキャメロンミュージアム &ギャラリー」を日本国内に誘致するまでにいたっている。
スコッティキャメロンの何がいいのか?その特徴と魅力
1.米PGAツアー使用率NO.1の信頼性
前述した通りスコッティキャメロンは、世界最高の舞台で活躍する選手たちが使えるパターであることをコンセプトに生まれたブランドであり、米PGAツアーでのパター使用率において長年、ナンバー1ブランドの地位を築いてきた。その象徴ともいえる存在が米ツアー歴代ナンバー1の勝利数を誇るタイガー・ウッズだろう。
彼の築いた輝かしいキャリアであるメジャー大会15勝の内、14勝を支えたのがスコッティキャメロンの名作パター「 ニューポート2 GSSプロト」である。本作はスコッティキャメロンのファンだけでなく、世界中のゴルファーにとって最高傑作といって過言ではない一本だ。この他、例えば近年話題となったものに限定しても、
松山英樹/「タイムレスツアープロトタイプ」
ブルックス・ケプカ/「ニューポート2 T10 セレクト」
ジョーダン・スピース/「009(ダブルオーナイン)プロトタイプ」
ジャスティン・トーマス/「T5 プロト」
パトリック・カントリー「ファントムX 5 ツアープロトタイプ」
リッキー・ファウラー/「ニューポート2タイムレスGSS」
など、名だたるトッププロたちがスコッティ・キャメロンのパターを使用しているのだ。
なぜスコッティキャメロンはツアーでこれほどの支持を集められるのか。理由は様々だが、まず、ツアープロやアスリートゴルファーの誰もが認めるヘッドの座りの良さがあるだろう。ブレード形状の「ニューポート」に採用される通称「トライソール」と呼ぶ3面ソールには、アマチュア時代キャメロン氏が父と共にパター研究に明け暮れた際に学んだ”パターは地面に溶け込むようなデザインであるべき”という教えが貫かれている。もちろんニューポートのルーツであるピン「アンサー」のロッカー(船底)ソールとも無関係ではないだろうが、この構えやすさという要素はクラブデザインにおいて非常に重要である。
また、スコッティキャメロンの構えやすさはパターの物理的なヘッド形状だけではない。アドレスした際にシャフトやグリップ、ヘッドのフランジ部分に見えるコスメなどはプレーヤーの集中力の妨げになるとして極力排除。それでいて、TV中継などで選手がスコッティキャメロンのパターを使っていることは遠目でも一目でわかる巧みなデザインを、プレーヤーからは見えない位置に施している。このようなプレーヤーファーストの視点も選ばれる理由かもしれない。
「憧れの選手と同じものを使ってみたい」というのはスポーツマーケティングの基本であり、パターは14本のクラブの中で唯一、アマチュアがプロと同じスペックで扱えるクラブともいえる。そういう意味でもトップカテゴリーで活躍する選手が愛用するブランドであるという付加価値は確かに大きい。
だが、実はスコッティキャメロンがツアーに注力した最大の理由は、ツアー選手やツアーの現場で得たノウハウを製品へとフィードバックすることにある。繊細な感性をもち、厳しい勝負の世界で活躍する選手の好みに応えられる様々なモデルバリエーションとカスタマイズの手法を製品に先駆けてツアーに投入しテスト。重量調整用の交換式ウェイトもいち早く製品化したのは彼らだった。いわば、自動車メーカーがF1参戦などのモータースポーツで得たノウハウを市販車へとフィードバックする、そんな仕組みを彼らは意図したのであるの。
ヘッド形状やホーゼル、アライメントのサイトラインや、ロフト角やライ角、ヘッド重量といったスペックにいたるまで、デザインや構造、素材といったすべてをスコッティキャメロンは常に時代に合わせて進化させ、製品へとフィードバックし続けている。そうした努力がナンバー1パターブランドたらしめているのだ。
2.削り出し製法によるプロダクトとしての美しさ潔さ
スコッティキャメロンの名を一躍有名にしたべルンハルト・ランガーやタイガー・ウッズ。彼らが手にしたのがインゴット(金属の塊)から削り出したブレード型パターであったことから、やがてスコッティキャメロンは削り出しのブレード型パターの代名詞となった。工作機械で精密に削り出すパターは、鋳型に金属を流し込むキャスティング製法などと比較して、製品精度が高く、仕上げの研磨作業などが軽減できるため、重量公差などの個体差が小さくなる上、プロダクトとしての仕上げの美しさも備える。
また、スコッティキャメロンといえば、ブレード型パターのイメージも強いが「フーツラ」や「ファントム」シリーズなど、高MOIなマレットパターにおいても、画期的なモデルを数多く提案してきた。往年の削り出しパターブランドの多くがクラシカルなブレードタイプに固執してきた中で、スコッティキャメロンはツアーのトレンドや選手のニーズに対していち早く対応。それでいて、素材に宇宙航空品質のアルミニウムを使用するなど、スコッティキャメロンらしい高級感や機能美の追求には一切ブレがない。フェースインサートに樹脂を採用せず、アルミやカッパーなど金属の質感や打球感にこだわり続けているのもブランドの美学といえるだろう。
3.限定モデルの存在など独自の世界観
ツアーで選手が使うスコッティキャメロンは、基本的にプロトタイプと呼ばれる一点もので、量販店などで購入できる通常の製品とは別ものだ。だが、そうしたツアー仕様のモデルの一部は限定モデルとしてオフィシャルで市場に流通しており、購入することもできる。これも、スコッティキャメロンが他のブランドと一線を画しているポイントだろう。
スコッティ・キャメロン氏本人が製造にも携わるスコッティキャメロンスタジオ発のこうしたパターには、製品版には見られない彼の感性が最大限に反映された遊び心やデザインモチーフが施され、クラフト感あるハンドスタンプでの刻印や、凝った刺繍を施したオリジナルのヘッドカバーなども付属。その希少性から、かなり高価ではあるものの、憧れの選手と同じパターを手にでき、スコッティキャメロンのパターのポテンシャルを最大限に味わうことができる。こうしたツアーモデルと量産モデルという製品の2層構造もスコッティキャメロンの人気を不動のものにしているのだ。
この他にも継続シリーズのモデルチェンジの際、発売される「ファーストラン」と呼ばれる初期ロットの数量限定モデルや、マスターズなどメジャー大会の記念モデル、赤やピンクのキュートなカラーリングを施し、自身の娘へのオマージュとして生まれた女性用限定モデルの「マイガール」など、パターとしての機能面だけでなく、コレクター心や所有感をくすぐるエクスクルーシブなモデルを定期的に用意しているのも、スコッティキャメロンならではの魅力だろう。
スコッティキャメロンパターの選び方
スコッティキャメロンのパターは、ヘッドやネックの形状といったパターとしての機能性以前に、その出自から大きく三つに分類できる。まずは、そのどれが自分の求めるスコッティキャメロン像なのかを把握するのがパター選びの大前提だ。
1.プロダクションモデル
普段、我々が量販店の店頭などで目にするスコッティキャメロンは、カリフォルニアにあるスコッティキャメロンスタジオが監修し、「タイトリスト」ブランドから発売されているいわば普及モデル。一般にスコッティキャメロンのパターといえば、こちらを指す。
ステンレス削り出しのオーセンティックなブレード型やハーフマレット型など8種をラインナップする「スペシャルセレクト」シリーズと、アルミとステンレスの複合構造を採用し、最新のツアーニーズに応える10モデル展開の「ファントムX」シリーズ、二つのシリーズがある。普及モデルとはいえ、ツアーパターからフィードバックを受けたモデルは、高い質感と機能美を誇る。通年で販売されるモデルの他に、数量限定で販売されるアニバーサリーモデルや初期ロットのモデルなどもある。
スペシャルセレクト シリーズ
スコッティキャメロンの旗艦モデルとして、脈々と受け継がれてきた削り出しパターの最新シリーズ。素材は303ソフトステンレスの無垢、またはソール部に6061エアクラフトアルミニウムを採用した複合ボディとなる。
タイガー・ウッズらツアープレーヤーから絶大な人気を誇り、ソールに調整ウエイトを搭載したブランドを代表するブレード形状の「ニューポート」、「ニューポート2」とそのショートスラントネックの「ニューポート2.5」。ブレード型のフランジを延長し高MOI化したやさしい「スクエアバック2」と「ファストバック1.5」に、スコッティキャメロン伝統のL字マレット「デルマー」。ネック違いのマレット「フローバック5」と「フローバック5.5」の計8モデル。ニューポート・デルマーという名称はキャメロン氏の故郷であるカリフォルニアの都市に由来しており、すべてメイドインUSAというのもポイントだ。
ファントムX シリーズ
2019年に発表された「PHANTOM X」シリーズは、従来の「FUTURA(フーツラ)」、「FUTURA X」、「GOLO(ゴーロー)」など高MOIパターとして展開してきたラインナップを統合し、ブラック×イエローのモダンなカラーリングや統一感のあるデザインを与えた新シリーズだ。近年、ツアーにおいてもファントムXのプロトタイプモデルを選ぶプロが増えており、それに合わせて普及モデルのファントムXシリーズも存在感を増してきている。
精密に削り出した303ステンレススチールのフェース&ボディと6061アルミニウムによる複合構造となる2022モデルの全10モデルは、ジャスティ・トーマスらが使用して人気の「ファントムX5X5」、ツアー人気の高いツノ型形状「ファントムX7X7」、X7の後方のツノ部分をつなげたウイングバック型の「ファントム X9」、X9よりもウィングバックを広げた「ファントムX11」とシリーズ最大の高MOIモデル「ファントムX12」。各モデルの合間を埋める「0.5」刻みのネックバリエーションなど、体系化されたモデル展開でプレーヤーの好みや目的に合わせた選択が可能だ。
2.米国の「スコッティキャメロンカスタムショップ」モデル
米国でのみ展開されている、スコッティキャメロンのパターをカスタマイズするサービス「スコッティキャメロンカスタムショップ」が手がけた別注モデル。パターヘッド各部のペイント(色入れ)やヘッドカバー、シャフトバンド(シャフトにつける飾り)、グリップなどを好みでカスタムできる他、別注仕様の完成品モデルも販売している。
カスタマイズ性の高さもスコッティキャメロンの真骨頂といえるだろう。例えばグリップ。現行モデルのファントムXシリーズには「ピストレーロ プラス」というラバーグリップが標準だが、以前まであった太グリップの「マタドール」に変更したいなど、様々な形状、重量帯のグリップをメーカーが用意し、ユーザーの好みに合わせて交換することができるのだ。
現状、カスタマイズモデルは日本国内では正式リリースされていないが、並行品を扱うセレクトショップや外資系ゴルフショップで時折購入できる他、個人ユーザーが米国へオーダーしたものが中古市場に出まわることもある。また、公式のカスタムショップとは無関係だが、日本国内のショップが独自に市販のスコッティキャメロンをカスタマイズして販売しているケースもある。人気モデルだけに他人とは違うキャメロンを使いたいという向きには検討する余地はあるが、メーカー純正ではないので製品保証などにも関わるため注意したい。
3.スコッティキャメロンスタジオのモデル
世界中にコレクターがいるツアーパター
世界中のツアーで活躍する選手のために、スコッティ・キャメロン氏が自身のスタジオで製造しているツアー用プロトタイプモデル。ドイツ規格の高級ステンレス「GSS」素材の採用や、溶接によるウェルドネック、スタジオ所属のクラフトマンや時にはキャメロン氏自身の手によるハンドスタンプなど、市販モデルとは素材やデザイン、精度までが異なるある意味では究極のスコッティキャメロンパター。その希少性から高いモノで100万円以上で取引され、コレクターが世界中に存在し、「The Cameron Collctor(TCC)」なるファン運営の組織まで存在する。「FOR TOUR USE ONLY」やツアーの頭文字である「T」を〇で囲んだ通称”サークル”がヘッドに刻まれているのも特徴。
人気はやはり有名プロの使用モデルで、タイガー・ウッズが使用した「ニューポート2GSS 」や、松山プロ使用の「タイムレスツアープロトタイプ」など、ベーシックなニューポート2形状や、フェース面に「SCOTTY CAMERON」を縦書きしたバーチカルスタンプ、通称”ティファニーブルー”と呼ばれるエメラルドブルーのカラーリングのヘッドカバーやグリップを採用したモデルは特に人気が高く、通常の相場よりも高値で取引されている。
パターをアートに昇華するガレージパター
スコッティ・キャメロン氏が自身のスタジオで製造しているパターの内、ツアーパターのようにツアーでの性能を追求したものでなく、ネックをバーナーで炙りツイストさせるスパイラルネックの意匠を施したモデルや、ネオクラシックなモデル、特殊なフィニッシュで仕上げたモデルなど、アートピース的価値をもたせたパター。ツアーパター同様、流通量が限られているため希少性が高く、高値で取引される。普段使いに躊躇してしまうような価格だが、もちろん実用に耐える性能を確保しており、ヘッドの座りの良さは不変。使って良し、眺めて良しのプレミアムパターだ。
スコッティキャメロンパターのおすすめモデル5選
最後に現在購入可能なスコッティキャメロンパターの中から傑作と思われる、おすすめのモデルを紹介。ツアー選手が使うプロトタイプに近いモデルを選べるのもスコッティキャメロンパターならではだ。
1. スコッティキャメロン スペシャルセレクト ニューポート2
ソリッドな打感と飽きの来ないスタンダードな形状
タイガー・ウッズや松山英樹選手などが使うプロトタイプにも通じる、ブランド定番のブレード型「ニューポート2」はハズさない選択。往年のブレード型パターに慣れたベテランはもちろん、フランジやフラットなブレードは直線的でターゲットに合わせやすく、マレット型パターに慣れたゴルファーも比較的乗り替えやすく、やや重めなバランスも安定したストロークをサポートする。前作のアルミフェースから、ステンレス無垢のミルドフェースに回帰しており、削り出しパターならではのソリッドな打感が味わえる。シンプルで美しい洗練されたデザインは所有感が高い。
- ・キャメロンは欲しいがモデル選択に迷っている人
- ・マレット型からブレード型に乗り換えたい人
- ・削り出しパターのソリッドな打感を好むゴルファー
スペシャルセレクト ニューポート2の口コミ
スペシャルセレクト ニューポート2の仕様・製品情報
素材 | 303ソフトステンレス |
ロフト角 | 3.5° |
ライ角 | 70° |
クラブ長 | 33/34/35 |
グリップ | ピストリーニプラス |
2. スコッティキャメロン スペシャルセレクト ニューポート
最新のツアートレンドを盛り込んだブレード型
ジョーダン・スピースらPGA選手にも人気のブレード型のルーツといえるピン「アンサー」をモチーフに進化し続ける、スコッティキャメロンの定番モデル。ソールに配したタングステンソールウェイトをはじめ、現代のツアーに求められるテクノロジーを満載し、直線的なデザインの「ニューポート2」に比べ、フランジやブレードの曲線的で柔らかみのあるデザインは視覚的にもソフトな印象を与える。過去のセレクトシリーズで評価が高かった打感や打球音への原点回帰が図られているため、削り出しのブレードパターに慣れたゴルファーも違和感なく使える。
- ・往年のキャメロンパターの打感打音が好きな人
- ・ブレード型は曲線的なデザインの方が構えやすい人
スペシャルセレクト ニューポートの口コミ
スペシャルセレクト ニューポートの仕様・製品情報
素材 | 303ソフトステンレス |
ロフト角 | 3.5° |
ライ角 | 70° |
クラブ長 | 33/34/35 |
ネック | ピストリーニプラス |
3.スコッティキャメロン ファントムX 5.5
プロが求めた寛容性と振りやすさ
ジャスティン・トーマスがツアーで使用するプロトタイプをモチーフとしたスコッティキャメロンの最新マレット。ステンレスのフェース&ボディにアルミのソール&フランジを組み合わせた複合構造が高いMOIを実現し、打点ズレによる転がりのバラつきを抑える。左右のフランジが後方に伸びたツノ型に近いヘッド形状は、重心位置が深くなりすぎず、マレットの寛容性は欲しいが、大型マレットが振りにくいと感じるゴルファーにも合う。ネックはツアーで人気のスラント形状を採用で、マレット型でありながらヘッドのトゥが下を向くトゥフローの重心角で、ブレード型のようにインサイドインの軌道でもストロークしやすい。
- ・マレット型の安心感や寛容性が欲しい人
- ・ブレード型の感覚でマレット型を使いたい人
- ・大きすぎるマレットが振りにくく感じるゴルファー
ファントムX 5.5の口コミ
カッコいいパターです。梱包も丁寧で良かったです。
ファントムX 5.5の仕様・製品情報
素材 | 303ステンレススチール+6061アルミニウム |
ロフト角 | 3.5 |
ライ角 | 70 |
クラブ長 | 33/34 |
グリップ | NEW ピストレログリップ |
4.スコッティキャメロン ファントムX 11.5
やさしくスタイリッシュなマレット
PGAツアーのマックス・ホーマやセルヒオ・ガルシアらが使用したプロトタイプに近いヘッド形状。ステルス戦闘機のような流線形のデザインは、同シリーズの5をベースに肉付けしたもので、ステンレスとアルミニウムの複合構造とフランジの左右に設けたウンングが高いMOIを発揮し、ミスヒット時の寛容性をアップさせている。クラウン部に刻まれたストレートなサイトラインはアライメント性が高く、ターゲットへ構えやすい。特徴的なローベントシャフトは、完全なフェースバランスでなく、僅かにトゥが下を向くミニマムトゥフローの重心角。
- ・安定した方向性とミスへの寛容性を求める人
- ・人とは違うやさしいマレットが欲しいゴルファー
ファントムX 11.5の口コミ
どこよりも安く購入できました。座り、打感、直進性、距離感、さすがキャメロンです。グリップの握り心地もヘッドの重さも丁度良いです。
ファントムX 11.5の仕様・製品情報
素材 | 303ステンレススチール+6061アルミニウム |
ロフト角 | 3.5 |
ライ角 | 70 |
クラブ長 | 33/34 |
グリップ | NEW ピストレログリップ |
5.スコッティキャメロン ニューポート2 タイムレス GSS
いつかは欲しいツアーパターの最高峰
タイガー・ウッズも愛したスコッティキャメロンパターの最高傑作にして世界中のゴルファー憧れのパター。ブレード型のニューポート2の中でも、フランジがより薄くフラットなタイムレス形状、希少なGSS素材などツアープロに好まれるデザインに、フェース面に小さく刻まれたサークルTの刻印など、飽きの来ない普遍的デザインが美しい。ヘッドカバーやグリップは人気カラーのティファニーブルー。キャメロンのプレミアムパター販売で定評のあるショップは信頼性もあり。
- ・ツアープロと同じスコッティキャメロンを使ってみたい人
- ・同伴者に自慢できるプレミアムなパターが欲しい人
ニューポート2 タイムレス GSSの仕様・製品情報
素材 | GSS(ジャーマンソフトステンレス) |
ロフト角 | 3.5 |
ライ角 | 70 |
クラブ長 | 34 |
グリップ | ピストリーニ(サークルT) |
キャメロンの手にかかればヘッドカバーはアートになる
スコッティキャメロンのパターには他のパターブランドと同様、標準で純正のヘッドカバーが付属している。生産はメイドインUSAにこだわる「AM&E」社が一貫して手がけており、刺繍の仕上がり、高い質感などハイクオリティなパターに相応しいものになっている。
これらプロダクションモデル用のヘッドカバーの他にも、実は、カスタムショップ限定モデルや、キャメロンスタジオが手がけるパターにも専用デザインとなるヘッドカバーが用意されている他、ヘッドカバー単体でのリリースも行っている。
特にキャメロンスタジオ専用のヘッドカバーは、メジャー大会などを記念したものや国や地域をモチーフにしたものなど、色やデザインがとにかく豊富で、このヘッドカバーを専門にコレクションしているマニアも多い。こうしたアクセサリーにまでデザイン的な感性が存分にいかされているのだ。「THE ART OF PUTTING」なる標語、「paint splash」と呼ばれる飛び散ったペンキのモチーフなど、スコッティ・キャメロン氏はパターをアートとして捉えていることがうかがえる。
スコッティキャメロンパターを購入するなら偽物に注意
スコッティキャメロンパターはアンティーク的な旧いモデルから最新作まで、全世代的に人気がある。価格も一般的なパターよりも高めであるため、インターネットのECや中古ゴルフショップ、フリマサイトやオークションサイトなどを利用した購入も多い。
だがプレミアムな価格や人気の高さから、残念ながら、偽物や模造品が少なくないため、個人売買の際は特に気を付けたい。購入にあたっては、現行モデルであれば正規販売店など信頼できるショップでの購入が安心。ツアーパターなど希少価値の高いモデルであればなおさらだろう。ちなみに、ツアーパターやガレージパターなどスコッティキャメロンスタジオのモデルには、正規品であることを保証するCOA(Certificate of Authenticity=正規品証明保証書)が付属しているが、それすらもフェイクであることも考えられるため、購入先は必ず吟味すべきだろう。
スコッティキャメロンパターの最高傑作
PGAツアーでスター選手が使うプロトタイプのスコッティキャメロンと通常の我々がショップで目にするスコッティキャメロンは、たとえ見た目が近くてもそこには大きな違いがある。だが、スコッティキャメロンの普及品パターであるプロダクションモデルは、ツアーで得られたノウハウから、フィードバックを受けることで常に進化し、今日までゴルファーに愛されてきた経緯がある。
希少なツアーパターは間違いなくスコティキャメロンの傑作だが、普及品であるプロダクションモデルの現行モデルとは、これまでブランドが培ってきた集大成でもある。そういう意味では、新作のスコッティキャメロンこそ最高のパターなのである。