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バンカーショットやグリーン周りのアプローチに欠かせないウェッジ。ウェッジを上手に使いこなすことはスコアアップへの大きな近道です。一口にウェッジといっても、多様なメーカーから多くのモデルが発売されているため、どのような特性があって、自分はどのウェッジが合っているのか、悩むことも多いのではないでしょうか。今回の記事では、ウェッジの特徴や選び方から、そのウェッジに向いているゴルファータイプに至るまで、最適なウェッジ選びをするための情報をご紹介します。
ウェッジとは
ウェッジとは、アイアンの1種で9番アイアンよりロフトが大きいクラブの総称。最もロフトが小さく飛距離が出るピッチングウェッジ(PW)よりも短い距離、すなわち100ヤード以下を打ち分けるクラブです。以前はウェッジはアイアンセットに含まれていましたが、最近は5番からピッチングウェッジ(PW)までの6本セットが主流となり、単品で2~3本追加するセッティングが一般的になっています。初心者であればまずはバンカーからの脱出に使用するサンドウェッジ(SW)を用意しましょう。慣れてきたらPWとの飛距離差を埋められるクラブを加えていくとよいでしょう。
ウェッジの種類と呼び方
ウェッジはロフト角によって呼び方が異なります。最近では、これらの呼称はゴルファー間での通称になりつつあるといえるかもしれません。最も飛距離の伸びるピッチングウェッジ(PW)、バンカーショットを打つために使用するサンドウェッジ(SW)、その間の飛距離差を埋めるためのアプローチウェッジ(AW)。その他に、ロフトが60°以上のロブ(エル)ウェッジ(LW)など更にロフトが大きいタイプもあります。
ピッチングウェッジ(PW)
ピッチングウェッジはロフト角がおおよそ42°~48°のウェッジの呼称です。フルショットでだいたい100ヤード前後を打つことができ、グリーン周りにおいてはピッチエンドランやランニングアプローチといった転がすアプローチに使えるウェッジです。ソールが地面の上を滑りやすい構造のため、初心者にとっては最も楽にアプローチショットを打つことができます。
アプローチウェッジ(AW)
アプローチウェッジはロフト角が48°~52°のウェッジの呼称です。飛距離や球の高さがアプローチとサンドの間なので、メーカーによってはピッチングサンド(PS)と表記されることもあります。ピッチングウェッジよりもロフトが寝ているため、より転がりの少ないピッチエンドランやピッチショットを打つ場合に使用します。
サンドウェッジ(SW)
サンドウェッジはロフト角が56°~58°のウェッジの呼称です。もともとはその名の通り砂(サンド)=バンカーからショットするためのクラブでしたが、ロフトが寝ているために芝からのアプローチでも高い球を打ちやすく、現在はバンカー・アプローチともにサンドウェッジ1本を使用して寄せるゴルファーが多くいます。
ロブウェッジ(LW)
ロブウェッジはロフト角が60°~64°のウェッジの呼称です。64°以上のものをエキストラロブウェッジと呼ぶことも。ボールを止めやすいため高速グリーンや砲台グリーンでのアプローチに適しています。ただし、それだけにフェースの入射角など繊細なコントロールが要求されます。そのため、使用しているゴルファーはプロかトップアマチュアくらいに限られますので、初心者の方はいったんは考えなくて良いでしょう。
【基礎知識】ロフト角について
ロフト角とはシャフトを垂直にしたときに垂直線とフェース面との間にできる角度のこと。ロフト角が大きくなるほど、フェース面は上を向き、ロフト角が小さくなるほどフェース面は垂直に近づきます。ロフト角が小さいほど飛距離が伸び、ロフト角が大きいほどボールは上に浮き上がります。
ウェッジを使ったアプローチでは、インパクトしたボールは上にふわっと浮きあがり、ボールがフェースの上を転がる時間も長くなるのでスピンも効きます。このように高くてスピンの効いた球を打つことで、バンカーやラフなど途中にある障害物をクリアして、ボールをピンに寄せることが可能になります。ウェッジで狙った場所にぴたりと止めることができれば、飛躍的なスコアアップも夢ではないでしょう。
ウェッジを選ぶための4つのポイント
ウェッジの選び方を以下の4つのポイントから解説します。
- アイアンのロフトとのつながりで選ぶ
- バウンスで選ぶ
- 重めのシャフトを選ぶ
- 得意なアプローチのタイプで選ぶ(中級者以上向け)
1.アイアンのロフト角とのつながりで選ぶ
ウェッジを考える上で考慮しなくてはならないのが、現在持っているアイアンセットのロフト角です。最近はアイアンのストロングロフト化によって、通常は44°前後とされるピッチングウェッジでロフト40°というケースもあります。クラブ間のロフト角の間隔が大きすぎると、距離の間隔もあいてしまい「〇〇ヤードを打つクラブがない」という問題が発生しやすくなります。必ず手持ちのアイアンセットのロフト角を確認し、PW(or1番短いクラブ)のロフト角から4°~6°の感覚でウェッジを購入するようにしましょう。たとえば、PWが42°であれば、48°のAWと56°のSWを選ぶとよいでしょう。
現在使っているアイアンと同じシリーズのウェッジがあれば、そちらの購入もおすすめです。アイアンと同じ流れで設計されているため、アイアンと同じように打ちやすく、飛距離も打ち分けやすくなっています。
2.バウンスで選ぶ
どんな人でもサンドウェッジは1本入れる必要がありますが、サンドウェッジを選ぶ場合にはロフトと同様にバウンスが重要になります。バウンスとは、地面とソール面で作る角度のことで、バウンス角が大きいウェッジほど地面から跳ね返る力が強くなり、特にバンカーショットで大きな効果を発揮します。上級者の場合はアプローチでフェースを開くことがあるので、バウンス角は少なく抑える必要がありますが、初心者~中級者であればあまりそういうことはしないと思います。バンカーでの使いやすさを優先し、バウンス角が多めのサンドウェッジを選びましょう。
3.重めのシャフトを選ぶ
アイアンやウッドと違い、飛距離を求めるクラブではないので、より安定感のある重めのシャフトを選ぶようにしましょう。アイアンでカーボンシャフトを使用している場合は100g台の軽めのスチールシャフトを、アイアンでスチールシャフトを使用している場合には120g台の重めのスチールシャフトを選ぶことで、ウェッジでの安定感が良くなると思います。
4.得意なアプローチのタイプで選ぶ(中級者以上向け)
ランニングアプローチを得意とする人はロフトの少ないウェッジを、ピッチショットが得意な人はロフトの多いウェッジを選ぶことで、自然と狙いの高さを打ち出すことができます。また、フェースを閉じたり開いたりして構えることで高さを変えられる人であれば、どちらにも対応できる中間くらいのロフトを選ぶと良いでしょう。サンドウェッジの場合であれば、ランニング向きの54°、ピッチショット向きの58°、どちらにも対応できる56°、というイメージです。
ウェッジのおすすめメーカー
タイトリスト
以前は上級者向けのイメージが強かった主力モデル「ボーケイデザイン・スピンミルド」ですが、最近では初心者から上級者まで幅広く人気があります。その理由は、バウンス角やソール形状の異なる6種類の「グラインド」にあります。自然にバウンスを使いたい初心者から、フェースを開いて使うためにバウンスは極力抑えたい上級者まで、幅広く対応できるようになっています。
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キャロウェイ
ここ数年で人気が上昇してきているのは、石川遼プロが使用するキャロウェイのウェッジです。角溝規制により、これまではどのメーカーも溝のエッジを直角型から丸型に変更するしかありませんでした。しかしキャロウェイは初めて「斜め」のエッジを採用したことで、規制をクリアしつつボールのグリップ力を向上させています。スコアラインの間につけた細かな突起(マイクロフィーチャー)とも相まって、他のメーカーにはない高いスピン性能が特徴です。
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クリーブランド
松山英樹プロが使用するクリーブランドも人気です。
上級者モデルで比較すると、他メーカーに比べやや軽めなのが特徴で、振り子で打つというよりも手先の感覚を重視してボールをコントロールしたいゴルファーに向いています。また、最近では珍しい「チッパー」タイプのウェッジも用意されています。パター間隔でアプローチすることができるので、ダフリやトップでグリーン周りに苦労している初心者は是非試してみてください。
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フォーティーン
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キャスコ
アマチュア向けのやさしいウェッジの先駆けともいえるキャスコのドルフィンウェッジ。誰もが1発でバンカーを脱出できるという触れ込みで、パター同様にはらい打ちするだけで、ボールを優しく砂から拾い上げてくれると人気のモデルです。最新モデル「DW-118」では独特なソール形状により、潜らないだけでなく刺さらないソールへと進化をとげました。スイング軌道がばらついてしまうアマチュアでも安心して振り抜くことができます。また、スクエアにかまえて打ってもフェースを開いて打ったときと同様な状況を生み出せる64°をラインナップ。アプローチが苦手というアベレージゴルファーに人気のウェッジです。
【初心者向け】ウェッジのおすすめ5選
初心者向におすすめのウェッジを紹介します。
フォーティーン C036
最初に紹介するおすすめの ウェッジは、「フォーティーン C036」です。
フォーティーン C036の仕様・製品情報
ロフト | 56° |
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バウンス角 | 6° |
クラブ長さ | 34.75インチ |
バランス | D3 |
クラブ重さ | 472g |
- 深い溝の入ったキャニオンソール
- ルールぎりぎりのスピン性能
- シンプルな3本構成
フォーティーン C036のレビューと評価
フロントソールとバックソールによる「ダフっていいウェッジ」
フォーティーン C036は、ソールに渓谷のような溝を入れることでフロントソールとバックソールを形成しています。フロントソールがボールと芝の間に入り込み、バックソールが地面を捉えてはじくことによって、適度な抜けの良さを実現しています。ピッチング、アプローチ、サンドのシンプルな3本構成になっているので、細かいロフトに悩みたくない初心者でも選びやすいウェッジです。
フォーティーン C036はこんな人におすすめ!
アプローチでのダフリがどうしても気になってしまうゴルファー
クリーブランド スマートソール4
次に紹介するおすすめの ウェッジは、「クリーブランド スマートソール4」です。
クリーブランド スマートソール4の仕様・製品情報
ロフト | 58° |
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バウンス角 | 1° |
クラブ長さ | 35.25インチ |
バランス | D5 |
クラブ重さ | 474g |
- ミスを減らす幅広ソール
- 許容性を高めるキャビティ構造
- チッパータイプのウェッジもラインナップ
クリーブランド スマートソール4のレビューと評価
ロフト別のソール形状でバンカーもアプローチも優しく
ランニングアプローチ用のType-C、ピッチショット用のType-G、バンカー用のType-Sの3種類があり、初心者のグリーン周りの悩みをこの3本が全て解決してくれます。中でもType-Cは、ウェッジよりもパターに近い形をしているのが特徴です。ちゃんとロフトはついているため、グリーン周りからパターのようにストロークするだけで簡単にグリーン上まで運ぶことができます。
クリーブランド スマートソールはこんな人におすすめ!
それぞれの状況に応じた最適な1本が欲しい人
キャロウェイ SURE OUT2ウェッジ
次に紹介するおすすめの ウェッジは、「キャロウェイ SURE OUT2ウェッジ」です。
キャロウェイ SURE OUT2ウェッジの仕様・製品情報
ロフト | 56°、58° |
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バウンス角 | 非公表 |
クラブ長さ | 35インチ |
バランス | D3 |
クラブ重さ | 非公表 |
- バンカーに特化したハイバウンスソール
- 丸く大きなフェースによる安心感
- 距離のコントロールに便利なグリップの3本ライン
キャロウェイ SURE OUT2ウェッジのレビューと評価
初心者に嬉しいバンカー専用ウェッジ
通常のサンドウェッジは、バウンスを使うためにフェースを開いてショットすることが求められましたが、最初から大きなバウンスで設計されているキャロウェイ SURE OUT2にはその必要がありません。スクエアに構えてストレートにスイングするだけで、簡単にバンカーから脱出できてしまう、初心者に嬉しいウェッジです。
キャロウェイ SURE OUT2ウェッジはこんな人におすすめ!
バンカーが特に苦手な初心者
キャスコ ドルフィンウェッジDW-118
次に紹介するおすすめの ウェッジは、「キャスコ ドルフィンウェッジDW-118」です。
キャスコ ドルフィンウェッジDW-118の仕様・製品情報
ロフト | 56°、58° |
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バウンス角 | 7° |
クラブ長さ | 35インチ |
バランス | D3 |
クラブ重さ | 449g |
- バンカーで効果を発揮するヒールフィン
- 潜りにくく刺さりにくいヤマガタソール
- グースネックとストレートネックの2つをラインナップ
キャスコ ドルフィンウェッジDW-118のレビューと評価
バンカーでも芝からでも抜群のやさしさを発揮
キャスコ ドルフィンウェッジの特徴は、イルカのヒレのような形に削られたヒール(ヒールフィン)です。この平らな面によって、バンカーでのインパクトにおいて大きな爆発力を生み、フェースを開かなくてもエクスプロージョンショットがしやすい設計となっています。また、アプローチショットの際には、山のような形をしたソール(ヤマガタソール)によって、芝に潜らない、刺さらないスムーズな抜けを実現しています。
キャスコ ドルフィンウェッジはこんな人におすすめ!
バンカーでも芝からでも同じクラブ、同じ打ち方で打ちたい人
タイトリスト ボーケイ Fグラインド、Kグラインド
次に紹介するおすすめの ウェッジは、「タイトリスト ボーケイ Fグラインド、Kグラインド」です。
タイトリスト ボーケイ Fグラインド、Kグラインドの仕様・製品情報
ロフト | 54°、56°、58° |
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バウンス角 | 12°、14° |
クラブ長さ | 35.25インチ |
バランス | D5 |
クラブ重さ | 474、477 |
- 浅重心によるインパクトの安定感
- オーソドックス形状のFグラインド
- ワイドソールで安心感のあるKグラインド
タイトリスト ボーケイ Fグラインド、Kグラインドのレビューと評価
初心者でも扱える名器ボーケイウェッジ
上級者向けと言われていたボーケイウェッジから、初心者でも打ちやすい2種類のグラインドが発売されています。Fグラインドはオーソドックスなソール形状をしていて、フルショット、アプローチ、バンカー等どこからでも扱いやすい設計になっています。Kグラインドはソール幅がより広くとられているため、グリーン周りでのアプローチやバンカーショットで特に威力を発揮します。
タイトリスト ボーケイ Fグラインド、Kグラインドはこんな人におすすめ!
アプローチが得意になってきて一歩上を目指したい初心者~中級者
【中級者向け】ウェッジのおすすめ5選
中級者向けのウェッジのおすすめ5選を紹介します。
フォーティーン DJ-4
次に紹介するおすすめの ウェッジは、「フォーティーン DJ-4」です。
フォーティーン DJ-4の仕様・製品情報
ロフト | 56°、58°、60° |
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バウンス角 | 6°、7° |
クラブ長さ | 35.25インチ |
バランス | D2 |
クラブ重さ | 446g |
- あらゆるライに対応するユニバーサルソール設計
- ストロングロフトに対応しP/Aをラインナップ
- 更に軽量化されたスチールシャフトとカーボンシャフト
フォーティーン DJ-4のレビューと評価
アイアンからの流れを重視したロフト構成
最近のストロングロフトタイプのアイアンに合わせ、ピッチングウェッジのロフトが41°に設定されています。更に、その次のアプローチウェッジとのロフト間隔が大きくなりすぎないよう、その中間に位置する「P/A」を新たにラインナップしています。また、ウェッジ専用に開発された超軽量シャフトにより、アイアンで軽量シャフトを使用しているゴルファーでもなじみやすい重さになっています。
フォーティーン DJ-4はこんな人におすすめ!
ストロングロフトタイプ、または軽量シャフトのアイアンを利用している人
クリーブランド CFX
次に紹介するおすすめの ウェッジは、「クリーブランド CFX」です。
クリーブランド CFXの仕様・製品情報
ロフト | 54°、56°、58° |
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バウンス角 | 12° |
クラブ長さ | 35.25インチ |
バランス | D4 |
クラブ重さ | 457g |
- ロフト別ソールグラインド設計
- ソフトな打感をもたらすゲルバックインサート
- トゥ側に重心を持ってくることでコントロール性を向上
クリーブランド CFXのレビューと評価
コントロール性とソフトな打感の両立
これまで、アイアンのヘッド内部に打感向上のための衝撃吸収材を挿入することはありましたが、ウェッジにおいては軟鉄のみの1ピース構造が主流となっていました。クリーブランド CFXは、アイアンと同様にウェッジ内部にゲルバックインサートという柔らかい素材を装着することで、アプローチにおけるよりソフトな打感をもたらしています。
クリーブランド CFXはこんな人におすすめ!
アプローチにおいてコントロール性だけでなく打感も重視したい人
ミズノ MP R5ウェッジ
次に紹介するおすすめの ウェッジは、「ミズノ MP R5ウェッジ」です。
ミズノ MP R5ウェッジの仕様・製品情報
ロフト | 56°、58° |
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バウンス角 | 13°、10° |
クラブ長さ | 35.25インチ |
バランス | D3 |
クラブ重さ | 468g |
- ロフト別スコアライン設計
- ダウンブロー向きのR5-L
- レベルブロー向きのR5-W
ミズノ MP R5ウェッジのレビューと評価
スイングに分けて選べる2モデル
ミズノ MP R5ウェッジは、スイングタイプに分けて2つのモデルが用意されています。MP R5-Wは、レベルブローにスイングする人に合うようバウンスを抑え、ソール幅が広くフラットに作られています。一方、MP R5-Lでは、バウンス角が多くソール幅に丸みを持たせており、ダウンブロースイングで打ち込みぎみに入っても、潜り込みすぎずに振りぬけるのが特徴です。
ミズノ MP R5ウェッジはこんな人におすすめ!
アプローチで芝がよく削れる人(MP R5-L)、アプローチで芝を削らずに打てる人(MP R5-W)
キャロウェイ マックダディ JAWS
次に紹介するおすすめの ウェッジは、「キャロウェイ マックダディ JAWS」です。
キャロウェイ マックダディ JAWSの仕様・製品情報
ロフト | 54°、56°、58° |
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バウンス角 | 8°、10°、12° |
クラブ長さ | 35インチ、35.25インチ |
バランス | D4 |
クラブ重さ | 478g、481g |
- 新たな角溝「斜めエッジ」
- 凸型のマイクロフィーチャー
- 10種類の組み合わせから選べるロフト×バウンス
キャロウェイ マックダディ JAWSのレビューと評価
新たな発想で抜群のスピン性能を実現
フェースの溝を直角にすることを禁止した「角溝規制」により、多くのメーカーは角の部分に丸みを持たせることで基準をクリアしてきました。しかし、キャロウェイ マックダディ JAWSでは、溝の角を斜めにするという新たな発想により、基準をクリアしつつこれまでにない高いスピン性能を実現しました。また、溝と溝の間には従来のような凹型のミーリング加工ではなく、凸型の突起(マイクロフィーチャー)を施すことによって更にスピン性能を向上させています。
キャロウェイ マックダディ JAWSはこんな人におすすめ!
スピンを効かせて止めたい人、バックスピンで戻したい人
タイトリスト ボーケイ Dグラインド、Sグラインド
次に紹介するおすすめの ウェッジは、「タイトリスト ボーケイ Dグラインド、Sグラインド」です。
タイトリスト ボーケイ Dグラインド、Sグラインドの仕様・製品情報
ロフト | 54°、56°、58° |
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バウンス角 | 10°、12° |
クラブ長さ | 35インチ、35.25インチ |
バランス | D5 |
クラブ重さ | 474、477 |
- 溝と溝の間のパラレルミーリング加工
- バウンス性能と操作性を両立したSグラインド
- フェースを操りやすいSグラインド
タイトリスト ボーケイ Dグラインド、Sグラインドのレビューと評価
より操作性を重視したソール形状で自由自在なアプローチを実現
同モデルのFグラインド、Kグラインドは、フラットで幅広なソールが特徴でしたが、Dグラインド、Sグラインドはソールの周囲を削ることで接地面積を小さくしています。これにより、アプローチにおける繊細なコントロールが可能になっています。一方でバウンス角は小さく設計されているため、バンカーショットではフェースを開いて使用する必要があります。
タイトリスト ボーケイ Dグラインド、Sグラインドはこんな人におすすめ!
バンカーでもアプローチでもフェースを開いて使うことができる人
【上級者向け】ウェッジのおすすめ5選
上級者向けのウェッジのおすすめ5選を紹介します。
テーラーメイド ミルドグラインド
次に紹介するおすすめの ウェッジは、「テーラーメイド ミルドグラインド」です。
テーラーメイド ミルドグラインドの仕様・製品情報
ロフト | 54°、56°、58° |
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バウンス角 | 8°、11°、12° |
クラブ長さ | 35インチ、35.25インチ |
バランス | D5 |
クラブ重さ | 476g、479g |
- ノンメッキフェースによるスピン性能とソフトな打感
- ミルドマシンソール加工による均一性
- レーザーエッジングによりフェースのグリップ力向上
テーラーメイド ミルドグラインドのレビューと評価
伝統的なノーメッキ加工を継承
タイガー・ウッズ、ダスティン・ジョンソンといった世界のトッププロからのリクエストに応え、フェース面のみノーメッキ加工を採用しています。メッキを使用しないことで溝がより鋭利になり、スピン性能が格段に向上。同時に、軟鉄本来のソフトな打感を実現しています。尚、ノーメッキは錆びやすいため、ラウンド後には水分や砂などをしっかり拭いてあげましょう。
テーラーメイド ミルドグラインドはこんな人におすすめ!
打感を重視し、熟練のアプローチ技術を持った人
最新モデルはこちら↓
クリーブランド RTX4
次に紹介するおすすめの ウェッジは、「クリーブランド RTX4」です。
クリーブランド RTX4の仕様・製品情報
ロフト | 54°、56°、58° |
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バウンス角 | 3°、6°、8°、9°、10° |
クラブ長さ | 35インチ、35.25インチ |
バランス | D4 |
クラブ重さ | 474g、457g |
- フェーストップに向かって厚くした逆テーパーブレード設計
- 最も深い溝『TOUR ZIP GROOVES』
- 最も薄いバウンスXLOW(3°)でロブショットに対応
クリーブランド RTX4のレビューと評価
スピン性能とコントロール性能を極限まで進化
フェースの溝を従来よりも深く設計することで、ボールをしっかりとグリップしスピン性能を向上しています。
さらに、フェーストップに向かって厚みが増していく逆テーバーブレード設計を採用することにより、重心位置を浅めに配置。アプローチショット時のボールの上がりすぎを抑え、意図通りに球筋をコントロールすることが可能になっています。
クリーブランド RTX4はこんな人におすすめ!
手先の感覚をヘッドに伝え、イメージ通りのアプローチがしたい人
ミズノ T20
次に紹介するおすすめの ウェッジは、「ミズノ T20」です。
ミズノ T20の仕様・製品情報
ロフト | 54°、55°、56°、57°、58° |
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バウンス角 | 6°、7°、8°、9°、10°、11°、12°、16° |
クラブ長さ | 35.25インチ |
バランス | 非公表 |
クラブ重さ | 447g |
- “タテ溝”ハイドロフローマイクログルーブ
- 1°刻みの細かいロフトバリエーション
- 丸みを持たせた新ソールグラインド設計
ミズノ T20のレビューと評価
上級者の細かいニーズに対応
ミズノ T20ウェッジは、溝と溝の間に細かい縦溝を施すという、今まで全くなかった発想を取り入れました。この縦溝によってボールとフェースの間に入り込む水分を排出し、スピンが効きにくいと言われる雨や朝露などの悪条件においても安定したスピン性能を発揮します。また、ロフトは44°から62°まで1°刻みで細かくラインナップされ、55°や57°といった他のメーカーにはないロフトを選択することができるのも魅力です。
ミズノ T20はこんな人におすすめ!
奇数ロフトも駆使して綿密なロフトピッチを構成したい人
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キャロウェイ PM GRIND
次に紹介するおすすめの ウェッジは、「キャロウェイ PM GRIND」です。
キャロウェイ PM GRINDの仕様・製品情報
ロフト | 56°、58° |
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バウンス角 | 12°、14° |
クラブ長さ | 非公表 |
バランス | D4 |
クラブ重さ | 非公表 |
- マイクロフィーチャーを斜めに配置
- ハイトウ設計でコントロール性向上
- ツアーグレーモデルもラインナップ
キャロウェイ PM GRINDのレビューと評価
フェースを開いたときのスピン量を最大化
フェースを開いたときのアプローチショットでは、ボールはフェースの上を垂直ではなく斜めに転がっていきます。このことに着目し、キャロウェイ PM GRIND ウェッジではマイクロフィーチャーを斜め20°に配置。これにより、スピンがかかりやすくなるだけでなく、着弾したときに左右にはねる原因となる「サイドスピン」を軽減し、まっすぐなバックスピンを生み出します。
キャロウェイ PM GRINDはこんな人におすすめ!
フェースを開いてアプローチをすることが多い人
タイトリスト ボーケイ Mグラインド、Lグラインド
次に紹介するおすすめの ウェッジは、「タイトリスト ボーケイ Mグラインド、Lグラインド」です。
タイトリスト ボーケイ Mグラインド、Lグラインドの仕様・製品情報
ロフト | 54°、56°、58° |
---|---|
バウンス角 | 4°、8° |
クラブ長さ | 35インチ、35.25インチ |
バランス | D5 |
クラブ重さ | 474、477 |
- 3種類のカラーバリエーション
- バウンス4°で操作性に優れたLグラインド
- ロフト62°まであり自然に高い球が出せるMグラインド
タイトリスト ボーケイ Mグラインド、Lグラインドのレビューと評価
フェースコントロールに特化したローバウンスモデル
タイトリスト ボーケイシリーズのなかで最もバウンスが少なく、操作性に優れているのがMグラインドとLグラインドです。Lグラインドは58°のみですがバウンスが4°と小さく、フェースの開き具合によって54°から62°まで打ち分けることが可能です。一方、Mグラインドはバウンス8°ですがロフトバリエーションが56°~62°と豊富で、フェースをそれほど開かなくても意図した高さを出すことが可能になっています。
タイトリスト ボーケイ Mグラインド、Lグラインドはこんな人におすすめ!
フェースを開いて高い球を打ちたい人(Lグラインド)、スクエアに構えて高い球を打ちたい人(Mグラインド)
ウェッジについての重要ポイントまとめ
重要なポイントは以下の3つです。
- バンカーでの打ちやすさ
- フェース溝のスピン性能
- フェースコントロールにも対応できるバウンス
それぞれのレベルに応じたおすすめのウェッジをご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。こちらの記事を読んだうえで、まずはラウンド中のアプローチの状況や結果を振り返ってみると良いかと思います。どんなライでのアプローチが弱いのか、もっと寄せるにはスピンが足りないのか、バンカーのミスが多いのか、などを分析して、自分にあった最適なウェッジを探してみてください。