ヤマハにおけるゴルフクラブ製造販売は、1982年のコンポジットドライバーから始まります。世界初のコンポジットを開発して以来、常に「業界初でなければならない」と新しいテクノロジーを開発し、進化したドライバーを作り続けてきました。近年では他メーカーでも搭載している打音改良機能「サウンドリブ」は、ヤマハが開発したテクノロジーの1つです。もちろんドライバー本来の役割である飛距離に特化したモデル、安定弾道でスキルをカバーする大慣性モーメントモデルなど、個々のニーズに合わるラインナップが用意されています。今回はヤマハドライバーの最新モデルから歴代のおすすめモデルまで8選を紹介します。
ヤマハドライバーの特徴は?
ヤマハは独自開発したテクノロジーで飛距離アップを生み出しているゴルフメーカーです。ドライバーは、ヘッドとシャフトを別売りにした「RMX(リミックス)」と、飛距離プラス2番手を掲げるほど“ぶっ飛び”に特化した「UD+2(ウルトラディスタンス・プラス2)」が代表的なシリーズといえるでしょう。また2013年以降、打ちやすさと安定した弾道をもたらす慣性モーメントにこだわり、特に2020年からは規制ギリギリの大きな慣性モーメントで、直進性と安定性が備わったドライバーを発表しています。また本業の楽器メーカーのノウハウを活かして、ドライバー内部に爽快な打球音をもたらすサウンドリブの開発も特筆すべき点と言えるでしょう。
ヤマハドライバーの選び方
重量で選ぶ
ドライバーを重量で選ぶときには、ヘッドに配置された重量配分を注視しなければいけません。ヘッドのソール部分に重量が配分されている「RMX VD」「RMX VD59」「RMX220」のようなモデルであれば、打ち出したボールは高弾道を描くので飛距離アップが期待できます。スライスやフックなど曲がりが気になりフルスイングをためらうようであれば、トゥ・バック・ヒールの3箇所に重量配分している、慣性モーメントの大きな「inpres DRIVESTAR」や可動式ウェイトが装着されている「RMX VD59」のようなモデルがおすすめです。
ヘッドの形状で選ぶ
ヤマハドライバーをヘッド形状で選ぶときは、形状と性能の相関関係を確認しなければいけません。ヤマハのドライバーは、上からコロンと見えるディープタイプと、洋ナシのように見えるシャロータイプがあり、それぞれの潜在的な性能には違があります。RMX216」「RMX118」のようなディープタイプは、厚みのあるヘッドの強い反発力で飛距離アップが期待できます。「RMX120」「19inpres UD+2」のようなシャロータイプは、上下幅が小さく洋ナシのようにヘッド後方が膨らんでいる形状で、ミスヒットをカバーする寛容性の高さに特徴があります。またヤマハには「RMX VD」のように、ディープの飛距離とシャローの直進性を備えたシャロー&ディープ形状のドライバーもあります。
飛距離性能で選ぶ
ヤマハドライバーを飛距離性能で選ぶときは、自分のスキルとの適合性を確認しなければなりません。飛距離は「初速・打ち出し角・スピン量」で構成されていて、なかでもフェースがたわみ反動でボールを押し出す「反発力=初速」が飛距離に直結します。フェースが十分にたわむポイントから外れるほど反発力は弱くなり、飛距離ダウンにつながることになります。スイング軌道が安定していなければ、寛容性の高い「inpres DRIVESTAR」「RMX VD59」、安定したスイング軌道であれば「RMX VD」をおすすめします。また着弾後の転がりで距離を稼ぐのであれば、ドローボールに調整可能な「RMX VD ウェイトシステム」搭載モデル「RMX VD59」「RMX218」等を検討してみてはいかがでしょう。また初速に影響を及ぼすヘッドスピードにとってシャフト性能は重要となりますが、2022年1月より以下のドライバーは競技のローカルルールに抵触している可能性があるため、競技に出場する場合には確認が必要です。
・2021年度 、19年度、17年度「inpres UD+2」
・ヤマハ カスタムオーダーにて 45.75 インチ以上で製作されたドライバー
ヤマハおすすめのドライバー8選
ヤマハドライバーのおすすめ8選を紹介します。ヤマハ独自のテクノロジーが詰まったツアーモデルが含まれるRMXシリーズや、プラス2番手は飛ぶことから名づけられた飛距離重視のUD+2など、飛び系のドライバーを選ぶときの参考にしていただければ幸いです。
1.【2023年度】ヤマハinpres DRIVESTARドライバー Speeder NX M423dカーボン
初速アップテクノロジーで飛距離が狙えるドライバー
ヤマハ23inpres DRIVESTAR(インプレス ドライブスター)ドライバーは、圧倒的な飛びとストレート弾道で飛距離を狙えるモデルです。ヤマハが独自開発した初速アップとミスショットの軽減が可能な「BOOSTRING(ブーストリング)」、初速アップテクノロジー「BOOSTBOX」。さらにはインパクトの衝撃を効率的に初速反映できる「SPEEDBOX」の相乗効果で、ぶっ飛びが体感できる飛距離を実現したドライバーでもあります。またトゥ・バック・ヒールにウェイトを配置したことで、驚異的な慣性モーメントが達成され、「安心して振り切れる」飛んで曲がらないドライバーに進化したモデルといえるでしょう。
23inpres DRIVESTARの口コミ
23inpres DRIVESTARの仕様・製品情報
ヘッド素材 | ボディ: 6-4チタン精密鋳造 クラウン:カーボン |
ヘッド体積(㏄) | 460 |
ロフト角(°) | 9.5/10.5/11.5 |
ライ角(°) | 59 |
長さ(インチ) | 45.5(60度法:46) |
重量(g) | 279・284・296 |
バランス | D5 |
メーカー価格 | 92,400円 |
2.【2023年度】ヤマハ inpres DRIVESTAR for LADIESドライバー VANQUISH for inpres LM423dカーボン
テクノロジーでパワーを補う“ぶっ飛び”ドライバー
ヤマハ23inpres DRIVESTAR for LADIES Driverは、レディースゴルファーが「構えやすく振りやすい」と感じられる飛距離重視のモデルです。分散していたインパクトエネルギーを初速に変換できる、ヤマハ独自の初速アップテクノロジーをさらに進化させた、ヤマハ伝統のぶっ飛び系ドライバーです。フェース周辺をリング状の構造にした「BOOSTRING」によって無駄な振動が抑えられ、インパクトエネルギーを効率的に初速変換できる「SPEEDBOX」で飛距離アップが可能になります。またヘッドのバックとヒールにウェイトを置き換えたことで横慣性モーメントが増大し、ミスヒットのカバーと直進性、さらには飛距離アップが期待できるレディースのためのドライバーといえるでしょう。
23inpres DRIVESTAR for LADIESの口コミ
23inpres DRIVESTAR for LADIESの仕様・製品情報
ヘッド素材 | フェース: 6-4チタン偏肉 ボディ: 6-4チタン精密鋳造 |
ヘッド体積(㏄) | 460 |
ロフト角(°) | 12/13 |
ライ角(°) | 61 |
長さ(インチ) | 44.75(60度法:45.5)・43.75(60度法:43.5) |
重量(g) | 265/263・259 |
バランス | C5・C0 |
メーカー価格 | 88,000円 |
3.【2022年度】ヤマハ RMX VD59ドライバー オリジナルカーボン
初心者から上級者まで飛距離が狙えるドライバー
ヤマハRMX VD59ドライバーは、初心者から上級者までゴルフスキルを問わず飛距離が狙える飛び系モデルです。安心感のあるディープタイプのヘッドに、音響プロフェッショナル「ヤマハ」の心地よい打音、直進性に優れた曲がらない性能が特徴と言えます。インパクトは芯から多少外れたとしても飛距離に影響はなく、また左右にブレることもなく、ターゲットラインに向けて打ち出せます。さらにゴルフスキルを問わず飛距離アップが可能な初速性能向上機能「BOOSTRINGテクノロジー」を備えていることから、安心してティーショットに臨めるドライバーと言えるでしょう。なおRMX VD59は、ロフト角・ライ角調整、可変ウェイトを活用して微細な弾道調整ができる機能も備えています。
RMX VD59の口コミ
RMX VD59の仕様・製品情報
ヘッド素材 | フェース:6-4チタンCNC精密加工 ボディ:811チタン精密鋳造、 クラウン:カーボン |
ヘッド体積(㏄) | 460 |
ロフト角(°) | 9.5(±1)/10.5(±1) |
ライ角(°) | 59(59.75/60.5) |
長さ(インチ) | 45.5(60度法:46) |
重量(g) | R-295・SR-297・S-299/301 |
バランス | D2 |
メーカー価格 | 86,900円~ |
4.【2021年度】ヤマハ inpres(インプレス) UD+2ドライバー Speeder M421dカーボン
飛んで曲がらない究極のドライバー
ヤマハ21inpres UD+2ドライバーは、飛距離(UD=ウルトラディスタンス)がプラス2番手(+2)に相当する、“ぶっ飛び”テクノロジー搭載の飛距離重視モデルです。ヘッドに深さ1.5ミリのボックス状のへこみを2箇所入れ、ヘッド後方に分散していた振動を効果的に初速に反映させたのが、ヤマハオリジナルのテクノロジー「SPEEDBOX」です。さらにボックス状のへこみによって生まれた余剰重量を中心から遠いトゥ、ヒール、ソール後方に再配分することで、最大限の慣性モーメントに成功。新たなウルトラディスタンス・プラス2は、「飛んで曲がらない」究極のドライバーと言えるでしょう。
21inpres UD+2の口コミ
21inpres UD+2の仕様・製品情報
ヘッド素材 | フェース: 6-4チタン偏肉 ボディ:811チタン精密鋳造、 |
ヘッド体積(㏄) | 460 |
ロフト角(°) | 9.5/10.5 |
ライ角(°) | 61 |
長さ(インチ) | 45.75(60度法:46.25) |
重量(g) | 284/275・279・284 |
バランス | D5/D4・D5・D4 |
メーカー価格 | 88,000円 |
5.【2020年度】ヤマハ RMX 120 ドライバー Tour AD IZ-6
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思い切り叩いても曲がらないドライバー
ヤマハRMX120ドライバーは、スライスを抑止できるドローバイアスを備えたモデルです。RMX1シリーズNO1の慣性モーメント5180g/cm2を備えていることから、曲がりを抑止する特性を活かして、思い切り叩いてもまっすぐ飛ぶ「強気に攻める」ゴルフが可能なドライバーと言えます。ヤマハが独自開発した初速アップ機能「BOOSTRING」と、曲がらない弾道特性を引き出す慣性モーメントで、パワーやレベルを問わず飛距離アップが狙えるはずです。さらに前モデルまでのハイバック形状からシャローバック形状にモデルチェンジしたことで、フェースの中心点でボールを捉えやすくなり、つかまりの良いドローバイアスを持つドライバーでもあります。
RMX120の口コミ
RMX120の仕様・製品情報
ヘッド素材 | フェース: 6-4チタンCNC精密加工 ボディ:811チタン精密鋳造、 |
ヘッド体積(㏄) | 455 |
ロフト角(°) | 9.5(±1)/10.5(±1) |
ライ角(°) | 59/(59.75)/60.5 |
長さ(インチ) | 45.25(60度法:45.5) |
重量(g) | 291・293・299 |
バランス | D2 |
メーカー価格 | 82,500円 |
6.【2019年度】ヤマハ 19inpres UD+2ドライバー TMX-419Dカーボン
やさしさとつかまりで“ぶっ飛び”を体現できるドライバー
ヤマハ19inpres UD+2ドライバーは、やさしくつかまり高弾道で飛距離を狙えるモデルです。前モデルから受け継ぐ“ぶっ飛び”の特性は、素振りをイメージしてスイングするだけで、フェースセンターの回転速度が上がり初速アップが可能となっている点です。このヘッドターンエネルギー構造に加えて、フェース自体を初速アップ可能にしたUD+2アルティメットフェースを採用、「初速アップ=飛距離アップ」となるドライバーと言えます。さらに超低重心・超深重心設計によって、打ち出すボールは上がりやすく、つかまりやすいことから、ゴルフレベルを問わずすべてのゴルファーが飛距離アップを体現できるモデルと言えるでしょう。
19inpres UD+2の口コミ
19inpres UD+2の仕様・製品情報
ヘッド素材 | フェース: 6-4チタン偏肉 ボディ:811チタン精密鋳造 |
ヘッド体積(㏄) | 460 |
ロフト角(°) | 9.5/10.5 |
ライ角(°) | 61 |
長さ(インチ) | 45.75(60度法:46.25) |
重量(g) | 279・281・286 |
バランス | D2・D2・D3 |
メーカー価格 | 88,000円 |
7.【2018年度】ヤマハ RMX218 ドライバー(ヘッド単体:カスタムシャフト)
迷わず振り切れる飛距離狙いのドライバー
ヤマハRMX218ドライバーは、ボールをつかることで飛距離をもたらす飛びを重視したモデルです。前シリーズのRMX216よりも重心位置をヘッドの先端側に移動したことで、インパクト前後のヘッドターンがスムーズに行え、しっかりボールをつかまえられる「ヘッドターンエネルギー構造」を備えています。さらに飛距離を伸ばすための初速改善は、強い反発力を生む「スーパーデュアル弾力ボディⅡ」によって実現できます。加えて「RTSスリーブ」「RTSウェイト」(Remix Tuning System)との相乗効果で、スライスを恐れることなく振り切れる、ドローバイアスを備えたドライバーといえるでしょう。
RAM218の口コミ
RAM218の仕様・製品情報
ヘッド素材 | フェース: 6-4チタンCNC精密加工 ボディ: 811チタン精密鋳造 |
ヘッド体積(㏄) | 460 |
ロフト角(°) | 9.5(±1)/10.5(±1) |
ライ角(°) | 59 /(59.75※)/ 60.5 |
長さ(インチ) | 45.5(60度法:46) |
重量(g) | 298/297/295・312・312・311 |
バランス | D2 |
メーカー価格 | ヘッド:47,300円 シャフト:35,200円~ |
8.【2018年】ヤマハ RAM118 ドライバー (ヘッド単体:カスタムシャフト)
ヘッドを走らせて飛距離を狙えるドライバー
ヤマハRMX118ドライバーは、ストレート弾道で飛距離を狙える“飛び”を重視したモデルです。RMX 218同様に重心位置をトゥ側に置いた「ヘッドターンエネルギー構造」を備えていることから、インパクトでしっかりボールをつかまえられます。さらにヘッドサイズはコンパクトな445㏄なので、インパクトゾーンをシャープに振り切り、ヘッドスピードの加速が期待できます。また反発力を増強させる「スーパーデュアル弾力ボディ」や「アルティメットフェース」でミスヒットをフォローして飛距離を伸ばしてくれます。弾道調整機能「RTS(Remix Tuning System)」搭載の相乗効果で、ストレート弾道で飛距離を狙えるドライバーといえるでしょう。
RAM118の口コミ
RAM118の仕様・製品情報
ヘッド素材 | フェース: 6-4チタンCNC精密加工 ボディ: 811チタン精密鋳造 |
ヘッド体積(㏄) | 445 |
ロフト角(°) | 9.5(±1)/10.5(±1) |
ライ角(°) | 58 /(58.75※)/ 59.5 |
長さ(インチ) | 45.5(60度法:46)・45.25(60度法:45.75) |
重量(g) | 300/299/297・304・314・313 |
バランス | D2・D1・D2・D1 |
メーカー価格 | ヘッド:47,300円 シャフト:35,200円~ |
まとめ
常に「業界初でなければならない」と進化したドライバーを作り続けてきたのがヤマハゴルフです。ドライバー本来の役割である飛距離に加えて、安定した弾道や扱いやすさを備えたモデルがラインアップされているので、すべてのゴルファーに今回紹介した8選がドライバー選びの参考になれば幸いです。