目次
常に革新的な物づくりでゴルフ用品界で確かな足あとを残してきたキャロウェイ。毎年のように話題のクラブを発売しており、特にアベレージゴルファーにとって打ちやすいモデルを開発するメーカーです。こちらの記事では、長年ゴルフクラブの開発に関わってきた筆者が、キャロウェイのウェッジの特徴と選び方、おすすめモデルについて詳しくご紹介します。キャロウェイのウェッジを買いたいがどのモデルがいいか迷っている方は、ぜひ最後まで目を通して参考にしてください。
キャロウェイのウェッジの特徴
キャロウェイというと、科学的なアプローチでクラブを設計し作り上げていくメーカーというイメージが強いのですが、それだけではありません。キャロウェイのウェッジはスピン性能が高いことが最大の特徴。感性に訴える部分が大きいウェッジでも、石川遼プロが使っていたことで知られる「Xツアー・ビンテージ」のように名器と称されるクラブを送り出しています。
溝の切り方やスコアラインの入れ方、ミーリングなどに細かな工夫が施されており、高いスピン性能でボールを操ることができるウェッジです。一方、モデルによりかなりハッキリと性格がわかれているので、多種多様なプレイヤーの要求に応えられるようなラインアップになっているのも特徴。ウェッジといえばクリーブランドやボーケイと思う方も多いでしょうが、ぜひキャロウェイのウェッジも選択肢にいれてみてください。
キャロウェイウェッジをおすすめする3つの理由
キャロウェイのウェッジをおすすめする理由について解説します。
高いスピン性能
キャロウェイのウェッジは、映画の題名からとったと思われる「JAWS」の名を冠するシリーズがあるようにボールへの食いつきが良く、高いスピン性能を誇っています。スピン性能を左右するのは溝の切り方による影響が非常に大きいのですが、一定以上にスピンがかからないように2010年にルールによる規制が入りました。これに抵触せずにいかに高いスピン性能をもたせるかという困難な命題に対して、キャロウェイは独自の発想と技術で答えを出し製品化しています。詳しくは、後半の商品紹介の中で説明します。
きめ細かなシリーズ展開
ウェッジというクラブはフルショットを基本とするクラブとは異なり、プレイヤーの「感性」を表現する必要があります。同じ距離、同じライからでもプレイヤーによってウェッジの使い方は大きく変わります。またパター同様に打感が距離感に大きく影響するクラブでもありますから、プレイヤーの数だけ好みがあるといっても過言ではないくらいでしょう。それら多様な要望に応えられるように、同一モデルでもメッキの異なるものを展開したりソール幅やバウンスのバリエーションを豊富に用意しています。
レディースモデルの充実
アイアンのセットやドライバー、フェアウェイウッドなどはどのブランドでもレディースラインをしっかりと揃えていますが、ウェッジになるとその数は激減し、結果的にレディースゴルファーはアイアンセットに組み込まれているウェッジを使わざるを得ないことも少なくありません。キャロウェイのウェッジはレディースモデルも充実しており、メインとなるシリーズではメンズと同じ種類のソールとバウンスが用意されています。
キャロウェイ ウェッジの選び方
キャロウェイのウェッジはブランドラインにより明確に性格が分かれています。一般的なウェッジはもちろん、お助けクラブの性格をを持ったものもラインアップされていますので、まずウェッジに何を求めるかをはっきりとさせてシリーズを選びましょう。シリーズが決まったら用途にあわせて細かなスペックを絞り込んでいきましょう。
機能で選ぶ
まず最初に機能面での選択になります。バンカーがどうしても苦手だとかグリーン周りの寄せで、たびたびダフってしまうのが悩みだという方は特殊な技術を使わなくてもバンカーから脱出できるようなお助け系が必要でしょう。また購入後に細かくライ角の微調整がしたいのであれば軟鉄のフォージドでなければなりません。そのような機能面から絞り込んでいくと良いでしょう。
ロフトで選ぶ
サンドウェッジに関しては用途のメインがバンカーからの脱出ですが、それ以外のウェッジはセットのPWとSWの間の距離を埋める役割を担います。特に飛び系アイアンを使っている方はPWのロフトが立っていますので、SWとの飛距離差が50ヤード以上開いてしまうこともあります。その間を何本で埋めるのかを考えてロフトを選びましょう。コントロールショットで打つのが苦手な距離をフルショットで打てるロフトを選ぶのが選び方のコツです。合わせて、ウェッジを何本入れられるかも考えてロフトを選ぶ必要があります。たとえばユーティリティを多く入れていて、ウェッジを入れる余裕が2本しか無い場合と3本入れられる場合では、選択するロフトも違ってきます。
ソール幅とバウンスで選ぶ
ウェッジの中でも特にサンドウェッジの場合は、ソール幅が重要になってきます。ソール幅が広いサンドウェッジはバンカーからの脱出が容易ですが、フェアウェイではハネやすくなってしまいます。ライが良ければ問題ありませんが、ライが悪いとソール幅が広いウェッジは非常に使いにくいものです。逆に狭すぎるダフリに対する許容度は低くなるので、ダフりの不安がある方にはあまりおすすめはできません。
バウンスというのは、ソールの「出っ張り」でインパクトの時の接地がこのバウンスによりコントールされるのですが、ボールに対するアタックの角度、フェースの開閉の度合いといった打ち方の特徴によって合うバウンスは変わってきます。バウンスが合わないとコースでハネてしまったり、だるま落としのようなミスが出たりしますのでしっかりと選びましょう。
【2023】キャロウェイウェッジのおすすめ7選
1.JAWS RAW ウェッジ
ノーメッキフェースで、さらなるスピンを実現したウェッジ
前作「JAWSウェッジ」からさらに進化したキャロウェイのウェッジ。RAW(生)の名の示すとおり、フェース面はノーメッキ仕上げが施されており、強烈で安定したスピン性能を発揮してくれます。ソールには従来のS、X、Wの3種類のグラインドに加え、新たにZグラインドが追加され、4種類のグラインドからプレーヤーのタイプによって好みの形を選ぶことができます。ヘッド仕上げはクロムメッキに加えて、マットな風合いのブラック仕上げも用意されています。
自分のフィーリングに合うヘッド形状と高いスピン性能を求めたいゴルファー
JAWS RAW ウェッジの口コミ
仕様・製品情報
※N.S.PRO MODUS³ TOUR 115 (S)装着時
ヘッド素材 | 軟鉄鋳造 |
ロフト角 | 48°、50°、52°、54°、56°、58°、60° |
バンス角 | 8°、10°、12° |
ライ角 | 64° |
クラブ重さ | 48S:約435g~60Z:約465g |
クラブ長さ | 48S:35.75インチ~60Z:35.0インチ |
2.JAWS FORGED ウェッジ
極上の打感をもたらす生溝と軟鉄鍛造の融合したウェッジ
ノーメッキの生溝と軟鉄鍛造が特徴のウェッジ。ツアーからのフィードバックより生まれたやや丸みを帯びた形状で、ボールを拾いやすく極上のパフォーマンスを実現してくれるウェッジです。溝と溝の間に小さな凸部を構成するマイクロフィーチャーを軟鉄鍛造では初めて採用しています。ソールには新たにZグラインドが追加され、3種類のグラインドから好みの形を選ぶことができます。ヘッド仕上げはクロムメッキとチャコールブラックの2種類があります。
ツアーレベルのパフォーマンスを求めるゴルファー
JAWS FORGED ウェッジの口コミ
仕様・製品情報
※N.S.PRO MODUS³ TOUR 115 (S)装着時
ヘッド素材 | 軟鉄鍛造 |
ロフト角 | 46°、48°、50°、52°、54°、56°、58°、60° |
バンス角 | 9°、10°、12° |
ライ角 | 64° |
クラブ重さ | 46S:約450g~60Z:約462g |
クラブ長さ | 46S:35.75インチ~60Z:35.0インチ |
3.CB ウェッジ
やさしさを最優先に追求したウェッジ
やさしさを最優先に設計されたキャビティバックの大きなヘッドは、大きなヘッドの外周部分に重量が配分することで、高い慣性モーメントを実現してミスを防いでくれます。また、高強度で柔らかい特徴を備えている431ステンレススチールを使用することで心地良い打感に仕上がっています。さらに、幅の広いソール形状により、多少ボールの手前からダフっても芝の上を滑ってミスを軽減してくれるので、グリーン周りの苦手なゴルファーに安心感と自信をもたらしてくれます。
グリーン周りに自身を持ちたいゴルファー
CB ウェッジの口コミ
仕様・製品情報
※N.S.PRO 950GH neo(S)装着時
ヘッド素材 | 431 ステンレススチール + ウレタン・マイクロスフィア / 鋳造 |
ロフト角 | 46°、48°、50°、52°、54°、56°、58°、60° |
バンス角 | 10°、12°、14° |
ライ角 | 64° |
クラブ重さ | 48°:約452g~60°:約467g |
クラブ長さ | 48°:35.75インチ~60°:35.0インチ |
4.JAWS RAW ウィメンズ ウェッジ
女性のためにキャロウェイが作った本格ウェッジ
専用カラーのピンクをヘッドの差し色として取り入れた女性専用のウェッジです。キャロウェイオリジナルの女性用軽量シャフトELDIOを装着し、グリップもIOMIC製のピンクを採用しています。英語で「生の」という意味のRAWの名のとおりノーメッキ仕上げのフェースが高いスピン性能を発揮。本格的なウェッジを求める女性ゴルファーを満足させてくれる性能を備えると共に、芝の上をやさしく滑ってくれるワイドなWグラインドで、女性でも優しく扱えるウェッジに仕上がっています。
本格的なスピン性能を求める女性ゴルファー
JAWS RAW ウィメンズ ウェッジの口コミ
キャロウェイからレディースモデルのウェッジが発売になったということで、アプローチに自信をつけたいと思い購入しました。使いこなせるように頑張りたいですね(^^) 程よいウェイトを感じます。とても構えやすいです。
仕様・製品情報
※ELDIO 40 for Callaway (A)装着時
ヘッド素材 | 軟鉄鋳造 |
ロフト角 | 50°、52°、54°、56°、58° |
バンス角 | 12° |
ライ角 | 64° |
クラブ重さ | 50°:約381g~58°:約390g |
クラブ長さ | 50°:34.5インチ~58°:34.0インチ |
5.CB ウェッジ ウィメンズ
安心と優しさを追求した女性用ウェッジ
やさしさを最優先に設計されたキャロウェイの女性用ウェッジ。カスタム品として、好みのシャフトなどを選んで注文することができます。見た目にも安心感を与えてくれる大きなヘッドは、高強度で柔らかい特徴を備えた431ステンレススチールを使用し、心地良い打感を実現しています。また、幅の広いソール形状により、多少ボールの手前からダフってもミスを防いでくれます。グリーン周りに自信を持ちたい女性ゴルファーに使って欲しいウェッジです。
自信を持ってアプローチをしたい女性ゴルファー
仕様・製品情報
※ELDIO 40 for Callaway (A)装着時
ヘッド素材 | 431 ステンレススチール + ウレタン・マイクロスフィア / 鋳造 |
ロフト角 | 46°、48°、50°、52°、54°、56°、58°、60° |
バンス角 | 10°、12°、14° |
ライ角 | 64° |
6.MACK DADDY CB ウェッジ
驚きの性能で自信が持てるウェッジ
フィル・ミケルソンが、スピンの凄さに、「マックダディ(すごい)!」と唸ったことから始まったと言われるMACK DADDY シリーズのウェッジ。大型でワイドソール設計のヘッドにキャビティバック構造を採用し、強烈にグリーンを噛むスピン性能とともに、ミスヒットへの強さも持ったウェッジに仕上がっています。ロフトの展開も46度からの設定ということで、ストロングロフト化したアイアンセットにも組み合わせやすくなっています。
ショートゲームを簡単にしたいゴルファー
MACK DADDY CB ウェッジの口コミ
ミスショットにも強いやさしいウェッジです。幅広い層のゴルファーが愛用できそうです。
仕様・製品情報
※N.S.PRO 950GH neo(S)装着時
ヘッド素材 | 17-4 ステンレス / 鋳造 |
ロフト角 | 46°、48°、50°、52°、54°、56°、58°、60° |
バンス角 | 10°、12°、14° |
ライ角 | 64° |
クラブ重さ | 46°:約448g~60°:約459g |
クラブ長さ | 46°:35.75インチ~60°:35.0インチ |
7.JAWS FULL TOEウェッジ
溝を全面に刻んだ、ハイトウデザインのJAWS
様々なシチュエーションのアプローチショットにおいて、スピン性能を高めるためにフェースの全面へスコアラインを配置したウェッジ。また、ボールをフェース面に乗せやすくするために、フェースの面積を大きしたハイトウデザインを採用し、全面スコアラインと合わせて驚きのスピン性能を実現しています。さらに、ノーメッキのフェース面でスピン性能を高め、特に、フェースを開くアプローチショットでは、驚くほどのスピン性能を発揮してくれます。
高次元のスピン性能を求めるゴルファー
JAWS FULL TOEウェッジの口コミ
フェイス全面に溝があるのが違和感が有るかと思いましたがそんなことは全然なく凄く気に入りました。
仕様・製品情報
※N.S.PRO 950GH neo(S)装着時
ヘッド素材 | 軟鉄鋳造 |
ロフト角 | 54°、56°、58°、60° |
バンス角 | 10°、12° |
ライ角 | 64° |
クラブ重さ | 54°:約451g~60°:約454g |
クラブ長さ | 54°:35.25インチ~60°:35.0インチ |
キャロウェイウェッジの重要ポイントまとめ
キャロウェイウェッジの重要ポイントは以下3つです。
・驚異的なスピン性能
・ソール形状、バウンスが細かく設定されており自分に合うものが選びやすい
・革新的な技術を惜しみなく投入
キャロウェイのウェッジの特徴を一言でいえば、やはり「スピン性能が高い」ということに尽きるでしょう。フェース面に施された数々の革新的な工夫は目を見張るものがあります。しかしキャロウェイの素晴らしいところは、そういった革新的な技術を投入するだけにとどまらず、昔からウェッジに求められるシェイプやバウンス、ソール形状といった部分も徹底的に煮詰めていることでしょう。技術が感性を邪魔しないウェッジ、それがキャロウェイのウェッジではないでしょうか。ぜひ一度手に取ってみてください。どんなレベルの方にもおすすめできるウェッジだと思います。