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ゴルフのハンディキャップ。ゴルフを長年やっている人は自分でハンディキャップを取っているかもしれません。しかしゴルフをやっている人でハンディキャップを取っている人はまだ少ない印象です。初心者であれば「そもそもハンディキャップとは何?」このように思っているかもしれません。もしかしたら初心者でなくてもハンディキャップの意味や取得することのメリットを知らずにいる可能性も充分あります。今回はハンディキャップについて詳しくお伝えします。この記事を読めばあなたもハンディキャップを取得したくなるに違いありません。それでは最後までお付き合い下さい。
ゴルフのハンディキャップとは
ゴルフのハンディキャップとは自分の実力を数値化したものです。なぜハンディキャップが存在するのかと言うと技量の違う人同士でも楽しめるからです。ハンディキャップはその人の技量を数値化しているため、ゴルフで対等に対戦できるように考えられています。そのため直近の技量を表す必要があり、段位や名誉といった考えはありません。あくまでも現在のゴルフの実力がハンディキャップと言えます。これはゴルフがあまり上手ではない人の救済とも捉えることができます。例えば毎回スコア100の人が毎回スコア72の人に勝てる可能性は限りなく低いと思います。これではゴルフがあまり上手ではない人は楽しめなくなるでしょう。しかしハンディキャップがあれば対等に勝負することができるようになり、より一層ゴルフを楽しめるという訳です。
ハンディキャップは実力を測る物差し
ハンディキャップは自分の実力を数値化したものなので自分の実力を相手に伝えやすいというメリットがあります。「ハンデはどれくらですか?」こう聞かれることも多く、ハンディキャップを取得していれば「ハンディキャップは〇〇です。」このように答えることができ相手も分かりやすいはずです。ハンディキャップを取得していなければ「だいたい〇〇~〇〇くらいです。」このようになり、一緒に競い合う時にどれくらいハンデをあげれば良いのか分からないことにもなりかねません。
ハンディキャップを取得することでゴルフのモチベーションアップにも繋がります。ハンディキャップは直近のスコアが反映されるため(提出しなければ変わりませんが)少しでも良いスコアを出そうとするのが普通です。そのためハンディキャップを少しでも良くしたいというモチベーションに繋がるのです。よく「シングル(プレーヤー)」なんて言葉を耳にするかもしれません。シングルとはハンディキャップが9以下のことです。片手シングルや片手と言う場合はハンディキャップ5以下のことでプラスハンデとは0以下のことを指します。ハンディキャップを取ってハンデを少なくするのを目標にするのも良いかと思います。
ゴルフのハンディキャップの種類
ハンディキャップの種類は大きく分けて2種類あります。
それは「オフィシャルハンディキャップ」と「プライベートハンディキャップ」です。オフィシャルハンディキャップとは公式のハンディキャップのことで、正式名称は「JGA/USGAハンディキャップインデックス」といいます。先程お伝えしたハンディキャップを少なくすることを目標に頑張るような場合はオフィシャルハンディキャップを少なくするという意味です。「ハンディキャップはどれくらい?」このように聞かれた場合もオフィシャルハンディキャップのことです。オフィシャルハンディキャップはJGA(日本ゴルフ協会)の規則に基づいており、公式競技などでも使用されます。競技ゴルフをする場合はオフィシャルハンディキャップを取得していないと出られないことが多いので早めに取得しておきましょう。
プライベートハンディキャップとはオフィシャルハンディキャップとは異なり自分たちで決めることのできるハンディキャップです。コンペで採用されることが多いぺリア方式や新ぺリア方式(ダブルペリアとも呼ぶ)がこれに当たります。
ぺリア、新ぺリア方式とは?
ぺリア方式、新ぺリア方式とはコンペで使われるハンディキャップのことです。ぺリア方式とは9ホール中3ホールを隠しホールとしてパーを基準にハンディキャップを決める方法です。つまり18ホール中6ホールが隠しホールになります。隠しホールは順位が発表されるまで分からなくなっています。隠しホールでパーより多く叩けばハンディキャップが多く付いて有利になり、少ない打数で上がるとハンディキャップを減らされ不利になります。ハンディキャップの上限があるためいくらでも叩いて良いわけではありませんが、このような感じになっています。
新ぺリア方式とはダブルペリア方式とも呼ばれ、隠しホールがぺリア方式の倍の9ホール中6ホール、つまり18ホール中12ホールが隠しホールになります。
ハンディキャップの計算方法
ハンディキャップの計算方法ですが、オフィシャルハンディキャップとプライベートハンディキャップで異なるので順番に説明していきます。
オフィシャルハンディキャップの計算方法
オフィシャルハンディキャップの計算方法は非常に複雑です。自分で計算して出来る程簡単ではなく、ゴルフ場や団体がハンディキャップを出す時も専用のツールを使って計算しています。JGAに載っている計算式を記載しておきます。
プレーイングハンディキャップ=ハンディキャップ×(スロープレーティング÷113)+(コースレーティングPAR)×ハンディキャップアローワンス
これを見ても何のことだか分からないと思います。実際プロゴルファーでもこれを見て計算できる人は100人に1人いるかどうかだと思います。あなたに知ってもらいたいのは計算方法ではなく、オフィシャルハンディキャップの取得方法や更新方法です。このことは後に説明します。
プライベートハンディキャップの計算方法
プライベートハンディキャップの計算方法を紹介します。これもオフィシャルハンディキャップと同様にゴルフ場のツールで計算すれば問題ありませんが一応計算式を書いておきます。ぺリア方式では6ホール隠しホールがあります。この隠しホールのスコアを使ってハンディキャップを決めていきます。
ぺリア方式 (隠しホールの合計スコア×3-72)×0.8
新ぺリア方式 (隠しホールの合計スコア×1.5-72)×0.8
となります。隠しホールがぺリア方式の倍になるので隠しホールの合計スコア×3から隠しホールの合計スコア×1.5となり運の要素が減っているのが特徴です。通常、隠しホールだとしてもスコアに上限を決めています。例えば、ダブルパーカットとなっている場合パーの2倍まではカウントされますがそれ以上叩いてもダブルパーの扱いになる感じです。コンペの主催者はスタート前にマスター室にコンペの集計依頼や詳細を伝えておくとスムーズにできるので覚えておいてください。
ゴルフの公式ハンディキャップとは
ゴルフの公式ハンディキャップと言った場合はオフィシャルハンディキャップのことです。正式な競技に出るためにはオフィシャルハンディキャップが必要です。
スコアカードに書いてあるハンディキャップとは
ゴルフのスコアカードを見ると各ホールごとに1〜18のハンディキャップが書いてあります。これはマッチプレーの時に使うのですが、そのホールの難易度だと思ってもらって問題ありません。ゴルフ場によってハンディキャップの付け方が違うので絶対とは言えませんが、ハンディキャップ1のホールが最も難しくハンディキャップ18のホールが1番優しいイメージです。
ゴルフの公式ハンディキャップを取得するメリット
ゴルフの公式ハンディキャップを取得するメリットを書いていきます。
- ・レベルの違う人と公平に勝負ができる
- ・公式競技にでることができる
- ・ゴルフのモチベーションアップになる
このようなことがあげられます。まずハンディキャップとはレベルの違う人と公平に勝負ができることを目的にして作られたものです。ハンディキャップを取得していないとおおよそのスコアでハンデを決めるしかありませんが、ハンディキャップがあれば公平に勝負をすることができるのが1番の魅力だと思います。
競技に出る場合はハンディキャップが必要です。多くの公式競技ではハンディキャップが必要になるため、競技に出ようと思っている人はメリットというより必須だと思っておくと良いでしょう。
ハンディキャップを取得することでゴルフのモチベーションアップに繋がることは間違いありません。ハンディキャップは自分のゴルフの腕前です。ハンディキャップを取得すれば少しでもハンディキャップを減らそうと努力するはずです。目に見える形でゴルフの上達を感じられるのでメリットと言えるでしょう。
ゴルフの公式ハンディキャップ取得方法
ここまで読んでくれたあなたはハンディキャップを取得したくなっているはずです。どうすれは公式ハンディキャップつまり「JGA/USGAハンディキャップインデックス」を取得することができるのでしょうか?取得する方法はいくつかあります。
・JGA加盟のゴルフ倶楽部
・8地区ゴルフ連盟(関東ゴルフ連盟など)
・都道府県ゴルフ競技団体
・日本パブリックゴルフ協会(PGS)の加盟倶楽部
・日本ゴルフ協会(JGAの個人会員、ジュニア会員)
・その他JGAが認めた組織、団体
このような倶楽部や団体の会員になり、最小3枚のスコアカードを提出する必要があります。ゴルフクラブに所属していれば簡単なのですが、そうでない場合は自分で取得する必要があります。1番有名なのがJGA(日本ゴルフ協会)のJGAグリーン会員です。入会金は無料で年会費として2400円かかります。
無料で取得したい場合は楽天GORAで取得できる「楽天GORA/JGAハンディキャップ倶楽部」がおすすめです。GDOでも取得ができます。公式のハンディキャップとなっているので競技に出る場合でも問題ありません。1年間スコア提出が無いと自動退会となるのでそこだけ注意が必要です。
まとめ
今回はハンディキャップについてお伝えしました。ハンディキャップといってもオフィシャルハンディキャップなのかプライベートハンディキャップなのか、ホールの難易度を表すハンディキャップなのか様々です。コンペなどで見るようなプライベートハンディキャップやホールの難易度を表すハンディキャップなら知らなくても問題ありませんが、競技に出る場合はオフィシャルハンディキャップがどれくらいなのか知っておく必要があります。競技によってはハンディキャップに制限があるためです。まだハンディキャップを取得していない人は是非取得してみましょう。