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あなたはクラブセッティングの重要性を理解しているでしょうか?自分に合ったクラブを使えばゴルフが楽になりますし、自分に合わないクラブを使うとゴルフが難しくなります。ゴルフは14本まで自由にクラブを入れることができるスポーツです。スコアが伸び悩んでいる人のクラブセッティングを見ると合っていないクラブを使っている人が多い印象です。ヘッドスピードがあまり速くないのに硬いシャフトを使っていたり、憧れのプロと同じスペックのクラブを使っている人は注意が必要です。自分がそのクラブに合うスイングやヘッドスピードであれば良いのですが、そうでない場合はクラブセッティングを見直すだけでスコアアップが望めるかもしれません。この記事を読んでクラブセッティングの知識を深めていきましょう。
アマチュアは女子プロのクラブセッティングを参考に
一般的に多くのアマチュアは女子プロを参考にするのが良いとされています。男子プロは筋力がありスイングのスピードが速くヘッドスピードは50m/s程です。それに比べて女子プロは一般男性と筋力の差があまりなく、ヘッドスピードは43m/s程です。一般男性のヘッドスピードを考えれば男子プロより女子プロを参考にするのが良いでしょう。これはスイングだけでなくクラブセッティングも同じです。ヘッドスピードが40m/sの人がヘッドスピード50m/sの男子プロのクラブセッティングを真似しても同じようなボールを打てないでしょう。スイングタイプやヘッドスピードによっても変わりますが、アマチュアは男子プロより女子プロのクラブセッティングを参考にすると良いと思います。次に参考になりそうな女子プロのクラブセッティングを紹介していきます。
アマチュアにおすすめ 上原彩子のクラブセッティング
まずアマチュアゴルファーのみなさんに特に参考にしてもらいたいのが上原彩子のクラブセッティングです。
上原彩子の2022年のクラブセッティング
1w:ドライバー | G425 LST[9度/ロフト:-1度フラット/ウェイト:標準] |
3w.5w.7w:フェアウェイウッド | G425 MAX[#3/#5/#7] |
4u.5u.6u:ハイブリッド(ユーティリティ) | G425[#4(22度)/#5(26度)/#6(30度)] |
7i〜9i:アイアン | i210[#7-#9] |
ウェッジ | GLIDE 3.0[46度SS] |
50°.58°:ウェッジ | GLIDE FORGED[50度/58度] |
pt:パター | G Le2 ECHO |
メーカーは全てピンで統一されています。このクラブセッティングのポイントは難しいロングアイアンを抜いて、代わりにユーティリティクラブにしているところです。ロングアイアンはヘッドスピードが速くないと上手く打ちこなせません。難しいクラブを入れずに簡単に球が上がるユーティリティクラブに変更している所はアマチュアに参考にしてもらいたい点です。ここで気を付けてもらいたいのはウッドとユーティリティの流れです。上原彩子の場合は1.3.5.7はウッドでその下のクラブからユーティリティになっているのでクラブセッティングの流れが完璧です。
反対に良くない例としては1w.3w.5w.3u.9w.5u(ドライバー、3番ウッド、5番ウッド、3番ユーティリティ、9番ウッド、5番ユーティリティ)みたいなクラブセッティングです。この問題は3uと9wです。ロフト角だけを見れば3uは19°前後で9wは23°前後なので問題なく感じるかもしれません。しかしクラブの長さや重量のバランスがクラブセッティング全体を見ると良くありません。クラブはロフト角が増えるにつれ長いクラブから短いクラブになり重量も徐々に重くなるのが理想です。これはクラブを変えても同じスイングをすれば同じ感覚で振るためです。この流れに沿っていないとあるクラブを持った時に振った感覚が変わってトップやダフリになりやすくなります。
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メーカーを揃えているのもポイントです。上原彩子は契約の関係でメーカーを揃えているのかもしれません。しかしメーカーを揃えることでいくつかメリットがあるのです。まずメーカーを揃えると先程お伝えしたクラブセッティングの流れが良くなります。違うメーカーのクラブでは同じロフト角で同じ種類(フェアウェイウッドやユーティリティ)だとしてもクラブの長さや重量、シャフトの硬さなどが違います。ゴルフ工房でクラブセッティングの流れを見てもらってクラブを作る場合を除くとメーカーを統一しているクラブセッティングとそうでないクラブセッティングでは差が出てきます。
他のメリットとして見た目が良くなることも挙げられます。バラバラのメーカーのクラブセッティングよりも同じメーカーで統一されたクラブセッティングの方が見た目が良くなりゴルフが上手そうに見えます。見た目の問題は個人差があるので一概には言えませんが、上手い人ほど統一感があるように感じます。
最近はアイアンセットが7番からしか入っていない場合も多くなっています。そのようなセットを買う場合やドライバーの飛距離が200ヤード〜230ヤードの人はこのようなクラブセッティングが合っていると思うので検討してみましょう。
アスリートゴルファーには畑岡奈紗のクラブセッティング
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ドライバーの飛距離が230ヤードを超えるようなアスリートゴルファーにオススメなのが畑岡奈紗のクラブセッティングです。飛距離の出せるアスリートゴルファーは操作性を重視したクラブセッティングがオススメです。飛距離が出ない人はボールの高さが出ないとグリーンに止められません。しかしヘッドスピードが速ければスピンも掛かるのでグリーンにボールを止めることができるのです。
畑岡奈紗の2022年のクラブセッティング
1w:ドライバー | ゼクシオ エックス ドライバー(ロフト9.5度) 藤倉コンポジット VENTUS RED (重さ50g台、硬さS、長さ45インチ) |
3w:フェアウェイウッド | スリクソン ZX フェアウェイウッド(3番15度) |
3u.4u:ユーティリティ | スリクソン ZX ハイブリッド(3番18度、4番22度) |
5i~pw:アイアン | スリクソン Z785 アイアン(5番~PW) |
50°.54°.58°:ウェッジ | 588 RTX 2.0 プレシジョン フォージド ウェッジ(50、54、58度) |
pt:パター | ベティナルディSS3 DASS |
メーカーはパター以外全てダンロップで揃えられています。これは飛距離の出るアスリートゴルファーのクラブセッティングです。 ヘッドスピードが速く、自分で球が上げられる人で操作性を重視したクラブセッティングです。特徴は3Wの次がユーティリティなのとウェッジが4本入っている点です。同じロフト角であればフェアウェイウッドに比べユーティリティは球の高さが抑えられて操作性に優れています。ヘッドスピードが遅いと3uは球が上がらずフェアウェイウッドの方がメリットがありますが、ヘッドスピードがあれば問題ありません。ウェッジを4本入れることによりショートゲームの幅を持たせることができるのでヘッドスピードが速いゴルファーにオススメのクラブセッティングだと言えます。ユーティリティをフェアウェイウッドに変更すればもう少し簡単に球を上げられます。
ボールが上がらない人に 表純子のクラブセッティング
シニアゴルファーの1番の悩みが飛距離です。年齢を重ねて以前より飛距離が出なくて悩むシニアゴルファーは非常に多くいます。若い頃に比べてヘッドスピードが落ちて飛距離とボールの高さが出ない人にオススメなのが表純子のクラブセッティングです。
表純子のクラブセッティング(2019年)
1w:ドライバー | テーラーメイド Mグローレ(9.5度) (三菱ケミカル ディアマナRF50/SR) |
3w:3番フェアウェイウッド | テーラーメイド M6(16.5度) |
5w:5番フェアウェイウッド | テーラーメイド M4(18度) |
5w(hl):5番フェアウェイウッド | テーラーメイド M4(21度) |
4u:4番ユーティリティ | テーラーメイド M6レスキュー(22度)※カーボンシャフト |
5u:5番ユーティリティ | テーラーメイド M6レスキュー(25度)※カーボンシャフト |
6u:6番ユーティリティ | テーラーメイド M6レスキュー(28度)※スチールシャフト |
7u:7番ユーティリティ | テーラーメイド M6レスキュー(31度)※スチールシャフト |
8i〜pw.:アイアン | テーラーメイド M5 |
52°.58°:ウェッジ | テーラーメイド ミルドグラインドウェッジ(52度、58度) |
pt:パター | テーラーメイド スパイダーX |
メーカーは全てテーラーメイドで統一されています。このクラブセッティングのポイントはウッドとユーティリティの多さです。アイアンは8番から短いクラブだけです。5wが2本入っていますが、18°と21°なので5w(hl)は7wだと思ってもらって構いません。同じロフト角の場合アイアンと比べるとユーティリティは高さが出ます。ヘッドスピードが遅い人はボールが上がらずグリーン上に止めるのが難しいので、アイアンの代わりに簡単に高さが出せるユーティリティにするのがオススメです。表純子は6u.7uのシャフトは飛びすぎないようにスチールにしています。しかし飛距離に悩むアマチュアはカーボンシャフトの方が合っていると思います。アイアンセットが7番から入っているからそのままアイアンを使っている人が多いと思います。しかし自分の飛距離や球の高さを考えて簡単に球が上げられるクラブセッティングをすればスコアアップを望めるでしょう。
クラブセッティングで考えることは?
ゴルフは14までクラブを入れることができます。この14本をどのようにするのか?多くの人が悩む所だと思います。クラブセッティングを決める場合はまず自分の得意なクラブと苦手なクラブを知ることから始めるのがオススメです。アイアンが得意なのか?ユーティリティが得意なのか?フェアウェイウッドが得意なのか?当然苦手クラブより得意クラブを多くした方がスコアはまとまります。フェアウェイウッドが得意ならロングアイアンの代わりにフェアウェイウッドを入れた方がスコアはまとまるはずです。アイアンが得意なら4番アイアンや3番アイアンを入れた方が良いかもしれません。
苦手なクラブを抜いて代わりに得意クラブを入れる他には打ちたいボールによって選択するのもオススメです。3wでティーショットする機会が多いならティーショットが打ちやすい3wを入れる。ロングアイアンではボールの高さが足りないからユーティリティやフェアウェイウッドにする。100ヤード以内のショットの振り幅の調整が苦手だからウェッジの本数を増やす。グリーン周りのアプローチが苦手だから楽に寄せられるようにチッパーを入れる。このように打ちたいボールを考えてクラブセッティングをするのです。当然クラブセッティング全体の重量のバランスを考えなければなりませんが、得意クラブが多くなる様にしたり、打ちたいボールを決めてクラブセッティングをするのが良いと思います。
まとめ
今回は参考にしたい女子プロのクラブセッティングとクラブセッティングの考え方をお伝えしました。プロでもクラブセッティングは悩みます。プロでも飛距離や打ちたいボールによってクラブセッティングは様々です。コースや天候、筋力や技術などクラブセッティングを決める要素は数多くあります。プロのように練習量が多くないアマチュアならなおさらです。プロであれば打てないという理由でクラブを考えることは少ないかもしれません。しかし多くのアマチュアは苦手なクラブと得意なクラブの差があるはずです。苦手でミスが多いクラブがあるのなら、そのクラブが合っていないのかもしれません。苦手なクラブを変えればミスショットが減りスコアアップする場合もあるので一度自分のクラブセッティングを見直してみると良いかもしれませんね。