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【東京オリンピック代表】畑岡奈紗プロ強さの秘密は?気になる情報まとめ

現在、日本の女子ゴルフ界はレベルの高い戦いが繰り広げられ、まさに群雄割拠という様相です。その中でも、今、最も注目される女子プロゴルファーの一人が畑岡奈紗プロです。今回は、東京オリンピックの代表に選出されたことでも注目の畑岡奈紗プロについて、そのプロフィールや戦績、クラブセッティングなどを詳しく紹介したいと思います。

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黄金世代、ミレニアム(プラチナ)世代と、次から次へと若い注目ゴルファーが現れて、大いに盛り上がっている日本女子JLPGAゴルフツアー。樋口久子プロ以来42年ぶりメジャーチャンピオンとなった渋野日向子をはじめ、勝みなみ、原英莉花、小祝さくら、稲見萌寧、古江彩佳、吉田優利、西村優奈など世界レベルのプレーヤーが日々しのぎを削って争っています。そんな中でも世界ランキングや戦績で、頭一つ抜けているのが畑岡奈紗プロです。18歳からアメリカに渡り、米ツアーを主戦場として活躍する畑岡奈紗プロですが、彼女の強さの秘密はいったいどこにあるのでしょうか、詳しくみていきましょう。

畑岡奈紗プロってどんな人?プロフィール紹介

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1.女子ゴルフ黄金世代の一人。アメリカ航空宇宙局・NASAが名前の由来

畑岡奈紗プロは茨城県笠間市出身。原英莉花プロと同じ1999年生まれで、いわゆる「黄金世代」の一人です。アメリカ航空宇宙局・NASAが名前の由来。「前人未踏のことを成し遂げて欲しい」「世界に羽ばたく子供になってほしい」と願って両親が名づけられたそうです。その名に負けないスケールな大きなプレーヤーに成長したということですね。また、NASAはアメリカ人にとっても発音しやすく覚えやすい名前だそうです。血液型はA型、趣味は映画鑑賞、好きな色は水色と黄色です。

2.中学時代は陸上とゴルフを両立させる

ゴルフを始めたのは11歳の頃。ゴルフ場に勤務していた母・博美さんの影響を受け始めました。ゴルフを初めてからわずか8年後の19歳の時には米ツアーで優勝するわけですから、考えてみるとすごいことですね。中学時代は元陸上選手だった父・仁一さんの勧めもあり、陸上部に所属します。200m走の選手として茨城県大会で7位に入る実力がありました。仁一さんは「日本人女性で初めて、100メートルで11秒の壁を破る選手になってほしい」という希望を抱いていたそうです。この先も陸上の道に進んでもらいたかった仁一さんは、2011年に韓国の大邱(テグ)で開催された世界陸上のチケットを手に入れて、ウサイン・ボルトを見せるため韓国に奈紗さんと行きました。その際にせっかくだからと韓国でのゴルフも手配したところ、その時に一緒に回った韓国ナショナルチームに所属する選手のゴルフへの取り組み姿勢を目の当たりして考えが変わったといいます。「中途半端な取り組みではいけない」と父・仁一さんもゴルフの道に進ませるため一念発起し、奈紗さんがゴルフに集中できる環境を求めて奔走します。

その後、奈紗さんも練習の鬼となり、夕方まで陸上の練習をこなした後、帰宅後は夜遅くまでゴルフの練習をする毎日を続けたそうです。コースに出た時も、いつまでも練習を続ける奈紗さんをゴルフ場に置いて先に帰ったこともしばしば。中学3年の時には、中嶋常幸プロ主催の「トミーズアカデミー」に入門し、ゴルフの才能を開花させていきます。身長は158cmと大きくはありませんが、陸上で培った脚力を活かした260ヤード超えのドライバーを武器に、ここから快進撃を続けることになります。

3.次々と記録を塗り替える

 

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ゴルフに本格的にのめり込んでからすぐ、2015年には世界ジュニアで優勝。翌年2016年も連覇を達成します。2016年の「日本女子オープン」では国内メジャー史上初のアマチュア優勝を成し遂げ、プロ転向を表明。これは宮里藍さんの18歳110日を更新し、日本人史上最年少の17歳271日でのプロ転向でした。翌年2017年には米国女子ツアーのQスクールで14位タイに入り、主戦場を米ツアーとすると、2018年6月「アーカンソー選手権」で初優勝。19歳162日での米ツアー優勝は日本勢最年少記録でした。翌週の海外メジャー「KPMG女子PGA選手権」では、プレーオフで惜敗しましたが、同年11月、日本で開催された「TOTOジャパンクラシック」で米ツアー2勝目をあげました。2019年3月にも「キアクラシック」で優勝。そして、2021年6月は「全米女子オープン」で笹生優花と日本人同士のプレーオフで惜しくも敗れ2位となりましたが、1か月後の「マラソンクラシック」では初日からトップを譲らず優勝を果たし、米ツアー通算4勝目をあげました。スポット参戦ししている日本のJLPGAツアーでも2019年のメジャー「日本女子オープンゴルフ選手権」など通算4勝をあげています。ショット前にその場でぴょんぴょん3回ジャンプするルーティンもかわいいと評判になりましたね。

畑岡奈紗プロの年収はどのくらい?

2021年7月時点の世界ランキングは9位。2021年賞金ランキングは4位で獲得賞金額は970,648ドル(約1億円)となっています。米LPGAの生涯獲得賞金額は第110位で3,269,664ドル(約3億6千万円)。ちなみに1位はアニカ・ソレンスタムの22,577,025ドル、日本人最上位は宮里藍プロの30位で8,302,365ドルです。日本女子ツアーJLPGAの中での生涯獲得賞金は150位で162,475,816円。日本ツアーはスポット参戦しているだけなのに、この成績ですからすごいですね。ちなみにJLPGA生涯獲得賞金1位は不動裕理プロで、1,367,826,382円です。

このように、プロ転向わずか5年ほどで日米合わせて5億円を超える賞金を獲得しています。スポンサー契約料などその他にもいろいろな収入がありますから、この若さにしてすごい年収に。この先どこまで稼ぐのか、羨ましくもあり、楽しみでもあります。

畑岡奈紗プロのスイング

 

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快進撃を続ける畑岡奈紗プロですが、そのすごさはスイングにも表れています。畑岡奈紗プロがスイングで一番気をつけているのはテンポ。「イチ、ニのサン」とバックスイングからトップの切り返しでひと呼吸置くようにして、切り返しが早くなりすぎないように気を付けているそうです。ドライバーショットの持ち球はドロー。ジュニアの頃から、飛ばそうとした時にボールをつかまえたくて左手グリップのフックの度合いがきつくなる癖があり、グリップ、アドレスの方向性は日々チェックを欠かさないそうです。

松山英樹のコーチとしても有名な目澤秀憲コーチ、同じく有名女子プロをコーチする黒宮幹人コーチは、畑岡奈紗プロのスイングは強靭な体力に裏付けされたもので、なかなか真似のできるスイングではないと絶賛しています。スイング中に両ひざの高さが変わらず、早い段階で骨盤が起きる“起立”の状態を作りながらも体の角度と顔の位置が変わらないところが、大きな飛距離と正確性を生み出す理由だということです。

畑岡奈紗プロのクラブセッティング

畑岡奈紗プロのクラブセッティングの特徴は、フェアウェイウッドが3Wのみで、ユーティリティを2本入れていること。4番ユーティリティはウッド型とアイアン型をコースや天候によって使い分けています。畑岡奈紗プロにとってユーティリティは、ロングホールのレイアップやショートホールのティーショットなどで使うので使用頻度も高く、キーとなるクラブだと話しています。ドライバーはSRIXON Z785。シャフトはMIYAZAKI KIRI 6(S)を装着しています。構えたときにドローとフェードを打ち分けられるイメージがわくかどうかを重視し、操作性の高さで選んでいるということです。アイアンは5番からPWまでの6本で、その下にウェッジを3本入れています。アイアン・ウェッジのシャフトはN.S.PRO 950GHのフレックスSを使用。基本的には、用具契約をしているダンロップSRIXON、Clevelandを使用しています。ドライバーの飛距離も260ヤード以上という女子プロの中でもハードヒッターといえる畑岡奈紗プロが操作性を重視したフローになっています。

担当クラフトマンの松栄圭一郎氏は、畑岡奈紗プロの弾道をトラックマンで計測すると、ウェッジからドライバーまで左右のバラつきがなくほぼ一直線になり、ドライバーでも左右5ヤードの幅に収まるという驚異の正確性を持つといいます。パターは中学生時代から使っているというPINGのScottsdale TR Piper Cをエースとして愛用。マレット型でセンターシャフトのパターです。最近の試合では、ベティナルディゴルフ製のマレット型パターを新調して使用。あまり聞きなれないブランドですが、アメリカのパターデザイナー、ロバート.J.ベティナルディによる評価の高いパターで、使用するプロも多いブランドです。ボールは契約のSRIXON ZSTARです。

ドライバー SRIXON Z785 9.5度 MIYAZAKI KIRI 6(S)
3番ウッド SRIXON Z F65 15度 ATTAS G7 6(S)
3番ユーティリティ SRIXON Z H85 19度 MIYAZAKI MIZU HB 7(S)
4番ユーティリティ SRIXON Z H85 22度 MIYAZAKI MIZU HB 7(S)
アイアン SRIXON Z785 N.S.PRO 950GH(S)(5I~PW)
ウェッジ Cleveland RTX2.0 PRECISION FORGEDN.S.PRO 950GH(S)(50度,54度,60度)
パター PING Scottsdale TR Piper C
ボール SRIXON ZSTAR

※プロは頻繁にクラブ調整を行うため、最新のセッティングとは異なることがあります。

畑岡奈紗プロのスポンサー&契約企業

https://www.abeam.com/jp/ja/about/news/20200601

畑岡奈紗プロの所属先は、アビームコンサルティング株式会社です。日本のコンサルティング会社で、経営戦略からIT戦略、システム導入、アウトソーシングまで一貫したサービスを提供する総合コンサルティング企業です。2020年6月から契約しています。ちなみに以前の所属先は森ビルでした。

用具使用契約は2017年にダンロップスポーツと結んでおり、SRIXONのボール、クラブ、キャディバッグ、ヘッドウェア、グローブ、アンブレラなどを使用しています。ウェアは、2019年より「Admiral GOLF」で知られる株式会社ヤマニと契約。同じく男子米ツアーで活躍する小平智プロも契約しているブランドですね。シューズはアディダスとの契約です。その他のスポンサーは、JAL日本航空が畑岡奈紗プロと家族を含む日米間の移動を中心としたサポートする契約を結んでいます。また、畑岡奈紗プロのお父さん仁一さんが勤務する地元茨城県のホームセンター山新などもスポンサーの一つです。

畑岡奈紗プロの最新情報&今後の予定

 

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現在、畑岡奈紗プロはまだ22歳です。この先まだまだ長い競技生活の中でどのような偉業を成し遂げてくれるのでしょうか。米ツアーではまだまだ優勝してくれそうですし、今のところ勝ててないメジャーで勝つ日もそう遠くはないでしょう。世界ランク、生涯獲得賞金ランクもどんどん上げて、名実ともに世界一のゴルファーになってほしいですね。

そして、直近での大きなイベントが東京オリンピックです。1年延期となってしまいましたが、東京オリンピックの女子ゴルフは、8/4(金)~8/8(日)に霞ヶ関カンツリー倶楽部で開催し、畑岡奈紗プロは、稲見萌寧プロと共に日本代表として出場します。ちなみに全米女子オープン優勝の笹生優花プロはフィリピン代表としての出場です。2013年秋に東京オリンピック開催が決まった当時、奈紗プロはまだ中学生でしたが、その時すでに、「絶対にオリンピックにでて金メダルを取る」という強い意志を持っていたといいます。

6月の全米女子オープンで2位、7月のマラソンクラシックで優勝と絶好調の畑岡奈紗プロは金メダルの有力候補。名前の由来であるNASAの意味する「前人未到のことを成し遂げる」ということを達成するために東京オリンピックは絶好の舞台となるはず。ぜひ金メダル目指して頑張ってもらいたいですね。また、笹生プロを含め日本人同士のメダル争いがみられるかもしれません。本当に楽しみですね。

まとめ

いかがでしたしょうか。今注目の畑岡奈紗プロについてのご紹介でした。生まれ持った運動能力の高さを、幼いころからの不断の努力で開花させている畑岡奈紗プロ。若干18歳で、自分を信じてアメリカに渡って世界を目指すなんて、本当にカッコよくて、すごいことですね。また、母・博美さん、父・仁一さんの愛情と協力もあって今があるのでしょう。世界ナンバーワンのゴルファーを目指して、世界の「NASA」として、ますますの活躍を期待しましょう。

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