ティーチングプロに聞きたい!シャンクが止まらないときはどうする?原因と対策

多くのゴルファーの悩みの1つであるシャンク。1度シャンクが出ると「次もシャンクするのではないか?」この様な考えが頭をよぎります。今回はティーチングプロの筆者がシャンクの原因と対策についてお伝えしていきます。


多くのゴルファーの悩みの1つであるシャンク。1度シャンクが出ると連続して出る人も多いと思います。シャンクが出る原因も様々です。練習場で打つたびにシャンクする人や、練習場ではほとんどシャンクが出ないのにコースだとシャンクする人。緊張した場面だとシャンクする人。ショットでは出ないのにアプローチだとシャンクする人。1度シャンクが出ると「次もシャンクするのではないか?」この様な考えが頭をよぎります。中にはシャンクが嫌でゴルフを辞めてしまう人まで。そんなゴルフを辞めたくなるほど重症にならないように今回はシャンクの原因と対策についてお伝えしていきます。

シャンクとは?


シャンクとはクラブのネックに当たるショットのことです。シャンクが出ると普段のショットの音とは違い「カシャッ!」という音と共に右斜め45度に飛ぶミスショットです。シャンクが出ると多くの人は次も出るのではないかと思い嫌なイメージが残ります。
初心者はネックに当たる以外にクラブのトゥ側に当たりシャンクと同じように飛ぶことがあります。よく先っぽシャンクと言ったりしますが、ネックに当たるシャンクとは違います。

シャンクが出る主な原因4つ

シャンクが出るのには理由があります。主な理由は以下の通りです。
1.アドレスでボールとの距離が近い
2.フェースが開いて当たる
3.手元が離れて当たる
4.軌道が極端なアウトサイドイン、インサイドアウト
一つずつ見ていきましょう。

1.アドレスでボールとの距離が近い

シャンクする人の最も多いパターンがアドレスでボールに近く立ちすぎていることです。アドレスでボールに近くに立ちすぎるとそれだけでネックに当たる確率が増えます。アドレスでボールに近いと前傾が浅くなり踵に重心が寄ってきます。重心が変わらずに打てている時は良いのですが、スイング中重心がつま先に寄る事でアドレスよりも手元が前に出てシャンクするのです。まずはアドレスでボールに近くないか確認しましょう。

間違った例:ボールに近すぎるアドレス 



正しいアドレス 


正しいアドレスはボールの位置を先に決めるのではなく、重心を安定させたうえでクラブヘッドが地面に当たった位置です。
  1. 1.真っすぐに立ちます。
    2.股関節から前傾して重心を足裏全体に均等にかけて安定させます。この時に膝は曲げないでください。
    3.太ももの裏のハリが感じられる位に膝を緩めます。曲げるという感覚よりも突っ張らないように緩めるという感覚です。
    4.腕をダラリと垂らしてグリップします。
正しいアドレスができるとグリップと体の間に拳1つ以上の隙間ができます。このアドレスができればボールに近くたちすぎることはありません。

2.フェースが開いて当たる

シャンクはクラブのネックに当たるのでシャンクする人のほとんどはフェースが開きすぎています。フェースが開きすぎて降りてくるとネックの方が先行するのでシャンクになります。フェースが開くと言ってもその原因は様々です。テークバックで開く人もいれば、バックスイングでは閉じているのにダウンスイングで開く人もいます。

フェースが開く人はインパクトでいつも以上に閉じるように打ってください。フェースが閉じて当たるとボールは左に行きます。左に曲がるようになってから正しいフェースの使い方を覚えたほうがシャンクが早く直ります。

3.手元が離れて当たる

インパクトで手元が離れて当たる人もシャンクが出ます理想はアドレスと同じ高さに手元が戻ってくることです。手元が離れて当たる原因はいくつかありますが、一番多い原因は腕の力で振っていることです。ゴルフスイングは腕の力に頼ってはいけません。腕に力が入るとクラブをリリースして飛ばなくなったり、下半身と上半身の捻転差が無くなったり、リズムが悪くなったりと良いことはありません。手元が離れて当たる人は同時に前傾も起き上がってその結果、右肘が前に出てハンドアップにインパクトします。

右肘が前に出てハンドアップにインパクト


手元が離れる人はまず右脇にヘッドカバーを挟んで小さい振りから練習しましょう。腕の力に頼ってスイングする人は右脇が開いてヘッドカバーが落ちてしまいます。最初は右脇が開かないように力を入れると思いますが慣れてきたら右脇を締め過ぎないように力を抜きましょう。正しいアドレスをとったら腕の力を抜いて体をしなやかに使って当たる感覚を覚える事が大切です。体をしなやかに使う事ができれば捻転差が作れて飛距離アップするばかりか軌道も正しくなってきます。

クロスハンドで打つドリル 


難しいドリルですが前傾角度もキープしつつ手元が前に出ないようにする為にクロスハンドで打つ練習も効果的です。やってもらうとわかりますが思っている以上に難しいと思います。シャンクする人がクロスハンドで打とうとするとボールの頭を叩いたり、空振りします。腕の力を抜いて前傾キープすることができなければ正しくボールにヒットしません。このようなドリルを繰り返し行う事で正しい動きが身に付いてシャンクが無くなります。

4.軌道が極端なアウトサイドイン、インサイドアウト


スイングした時の軌道が極端なアウトサイドイン、もしくはインサイドアウトの場合もシャンクする場合があります。極端なスイング軌道だとネックからボールに向かうので少しでもフェースが返らないとシャンクになります。

極端なスイング軌道になる原因は軸がずれていたり、腕に力が入るためです。直すためのドリルは両足を揃えてアドレスしてそのまま、往復で素振りをして下さい。振り幅は肩から肩のハーフスイングでスイングが止まらない様に1分ほど振り続けます。この時にダウンスイングと、フィニッシュからトップに戻す時のスピードを合わせて下さい。このドリルをすることで、軸がずれずに腕の力が抜けるので、スイング軌道がよくなります。

先っぽシャンクの出る原因

通常のネックに当たるシャンクとは違いクラブのトゥ側に当たる先っぽシャンクの原因もお伝えしておきます。先っぽシャンクの原因はダウンスイングで前傾が起き上がり手元が浮いたインパクトになるため、クラブヘッドのトゥ側で当たることが原因です。スイングが安定してくれば自然と出なくなりますが、前傾をキープする練習をすると良いでしょう。

先ほど紹介したクロスハンドドリルや、壁にお尻を付けてスイング中お尻が離れないように素振りをすることで前傾角度が維持できます。

コースでシャンクが出た時の対処法

コースでシャンクすると次も出るのではないかと不安になりますよね?そんな時に覚えておくとシャンクの確率が下がる方法をお伝えします。

ギリギリの距離のクラブで思いっきり振らない


練習場ではシャンクが出ないのにコースではたまにシャンクする人は、大抵普段と違う動きをした時です。特にクラブの番手を迷って、小さいクラブで普段以上の飛距離を出そうと思いきり振った時にシャンクが出る確率が上がります。飛距離を出そうとすると体のバランスが崩れてシャンクになる為です。もしシャンクが出たら次からはバランスを崩さない様に心がけましょう。クラブの番手で悩んだら大きめのクラブでバランス良く軽めに振るのが良いです。とは言え大きめのクラブで軽く打ったらどれくらいの飛距離かわからない人も多いと思います。そうならない様に普段からフルスイングだけでなく、スリークォーターやハーフスイングだとどれくらい飛ぶのか練習で身につけましょう。

アプローチは転がしを最初に考える


ショットではほとんどシャンクは出ないのにアプローチになるとシャンクする人も多いと思います。その様な人は振り幅が小さくミスになりにくい転がしを覚えましょう。まずは転がしができるかどうか考え、どうしても上げなくてはいけない所以外転がしに徹することでシャンクする確率を抑えることができます。

転がすクラブで1番安全なのはパターです。まずはパターで寄せられないか考えて、無理そうならフェアウェイウッド、アイアンと考えます。特にフェアウェイウッドはネックの形状がアイアンとは違いシャンクは出ません。芝が長いと使用するのは難しいですが、芝の薄い状況では覚えておくと役立ちます。フェアウェイウッドの転がしはフェースの弾き感がアイアンとかなり変わりますので、パターマットなどで練習することをお勧めします。フェアウェイウッドの転がしはカラーとラフの境目に止まった時にも有効です。

アプローチのシャンクの原因もショットと同じです。特にアプローチでは寄せたいとの思いが強くなるため、体がスムーズに動かなくなるのでショットよりも出る確率が上がります。落ち着いてアプローチができるようにセットアップルーティンを毎回同じようにしましょう。

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シャンクが直るドリル

シャンクに効果的なドリルを紹介します。

ボールを縦に2個並べて打つドリル

シャンクとはクラブヘッドのネックに当たる現象です。初心者のうちはトゥ側に当たってシャンクのように右に行くこともありますが、その様なことは稀です。ネックに当たらなければシャンクにならないので強制的にクラブフェースにしか当たらない様にするドリルです。

1.普通にアドレスします。
2.クラブのトゥの少しだけ先にもう一つボールを置きます。


この状態で打ちます。つまりボールが縦に2個並んでいる状態です。シャンクするということは間違いなく2つのボールを一緒に打ってしまいます。それをアドレスしたボールだけを打てる様に何度も繰り返します。アドレスしたボールだけ打てば余程フェースが開いてネックが先行しない限りシャンクはしません。この練習で腕が体の近くを通る感覚を身につけましょう。

まとめ

今回はみんなが嫌なシャンクについてお伝えしました。1度シャンクが出るとパニックになりますが、焦れば焦るほどシャンクは連発します。シャンクが出ても冷静になって今回お伝えしたことを思い出してください。落ち着いてプレーすればシャンクの出る確率はグンと下がります。普段からシャンクが悩みの方は今回の修正ドリルを繰り返し行いシャンクを克服して楽しくスコアアップを目指しましょう。

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鈴木
鈴木

PGA(日本ゴルフ協会)ティーチングプロ。ゴルフ歴は30数年。小さいころからPGAティーチングプロである父の指導の元ゴルフの練習に励む。高校を卒業したのち神奈川県にあるゴルフ場の研修生として働く。25歳でPGA(日本ゴルフ協会)会員となりレッスン活動に励む。現在は某ゴルフスクールでレッスンしている。誰にでも分かりやすく楽しいレッスンを心がけています。