【初心者向け】ゴルフの基本ルール

スイングも様になり飛距離も出てきたら、いよいよラウンドデビューですね。ゴルフ場に行く前に、最低限知っておきたいゴルフの基本ルールについてまとめてみました。2019年のルール改正によって変わった部分も多数ありますので、中級者以上の方も確認してみてくださいね。


スイングも様になり飛距離も出てきたら、いよいよラウンドデビューですね。ゴルフ場に行く前に、最低限知っておきたいゴルフの基本ルールについてまとめてみました。2019年のルール改正によって変わった部分も多数ありますので、中級者以上の方も確認してみてくださいね。

【1】3分でわかるゴルフの超基本ルール

(1)ルール概要


ゴルフのルールを一言でいうと、いかに少ないスコア(打数)でコースを回れるかを競うスポーツです。通常4人1組となってコースを進みます。1ラウンドは18ホールあり、スコアが最も少ない順に勝ちとなります。ゴルフで競うスコアとは、「ボールを打った数(空振りを含む)+ペナルティにより加えられる数の合計」のこと。なるべく少ない打数でボールをホールに入れるのはもちろん、ペナルティによる加点を減らすために様々なルールを正確に把握して守ることが重要です。

ゴルフではR&A、USGA(全米ゴルフ協会)が制定している公式ルールの他に、ゴルフ場独自の「ローカルルール」というものが存在します。コース設計上の特徴や天候などにより、スロープレー(遅いプレーは他の利用者の迷惑に)や危険防止のために制定されているものです。ここでは、公式ルールの原則や一部の基本ルールを紹介しますので、ローカルルールについては利用するゴルフ場に確認しましょう。

(2)ゴルフの基本用語

まずははじめに抑えておきたい、ゴルフの基本用語についてチェックしてみましょう。
用語 意味
ラウンド 1コースのこと、18ホールが標準。
ホール ボールを入れる穴。カップとも言う。
グリーン 各ホールの周囲に広がる芝生のエリア。
ティーインググラウンド(ティーグラウンド) 1打目の打ち出し地点、ティーイングエリアともいう。
ティーショット 1打目のショット
フェアウェイ ゴルフのコース上の短く刈り込まれた芝の上。ボールが転がりやすく打ちやすいエリア。
ジェネラルエリア フェアウェイ、ラフ、林の中などのこと。ティーイングエリア、グリーン、ペナルティエリア、バンカーを除いたコース内のすべての場所。旧ルールのスルーザグリーン。
ペナルティエリア コース上に設置された池、川、バンカー、森、茂みなどの障害となるエリア、黄色と赤の2種類の杭とラインで囲まれたペナルティエリアがある。
※2019年のルール改正により、旧ウォーターハザード、ラテラルウォーターハザードという名称はなくなり、両方を含めて「ペナルティエリア」という名称に変更されました。他に、ゴルフ場や競技委員会が1打罰での救済を認めたいエリアについても指定可能となっています。旧ウォーターハザードは黄色の杭で指定、旧ラテラルウォーターハザードは赤色の杭で指定されています。

(3)ゴルフのコースについて


ティーインググラウンド(もしくはティーイングエリア)から最初のショットを打ち出します。ティーインググラウンドからホールのあるグリーンまでの間には、バンカーやラフ、ブッシュ(茂み)や林などのジェネラルエリアと、ペナルティエリアが設置されています。特に斜面が多く、フェアウェイの範囲が少ないコースは難易度が高いといえるでしょう。コースの形状をよく研究して、まずはフェアウェイをキープすることを意識して進行しましょう。

(4)スコアについて

スコアは、「ボールを打った打数+ペナルティにより加えられる数の合計」で計算します。各ホールに規定打数(パー)が設定されており、距離の長いホールではパー5(規定打数5打)、短いホールではパー3(規定打数3打)となっています。規定打数通りに全ホールをラウンドできればスコアはパー72となります。プロの大会の上位では72以下の戦いが繰り広げられますが、初めのうちは120以上を打つことも少なくないものです。初心者の場合、100を切ることが最初の壁といえるでしょう。

(5)プレーする順番は?

2番ホール以降は、前のホールで最も成績の良かった人がオナー(最初に打つ人)となり、成績の良い順(スコアが少ない順)に打ちます。1番ホールのティーショット(最初のショット)については、競技の組合わせ表の順番やくじ、その他ティを投げてティの指した人から時計回りの順に打つなどして決めます。

(6)対戦方法について

ゴルフは個人戦だけでなくチームで対戦することも可能です。チームごとにそれぞれのメンバーのスコアの合計を競うという方法もあれば、2チームに分かれてホールごとに勝ち負けを競うマッチプレー方式で進めるというやり方もあります。マッチプレー方式の場合、各ホールに2人1組で対戦し、スコアの少ない方が勝ちとなり、最後までラウンドを回って、勝った回数の多い方が勝ちとなります。この場合、総得点で競う方式とは戦い方も変わってきます。人数やプレーヤーのスキルなどに合わせて、対戦方法を工夫できるのもゴルフの魅力の一つですね。

【2】これだけは抑えたいペナルティのルール

次に、ペナルティのルールについて説明します。ペナルティとして課されるスコアのことを◯打罰と表現しますが、1打罰の場合1点が加点されるという意味になります。ティーショットで1打罰の場合、すでに2打を打ったとカウントされ、次のショットは3打目となります。2打目で1打罰の場合、4打目から再開となります。

(1)ストローク アンド ディスタンス

ゴルフのルールでは、「プレーヤーはいかなる場合でも1打罰を受けた上で、はじめのボールを最後にプレーした場所に戻って打ち直しをすることができる」と定められており、この原則を「strokes and distance(ストローク アンド ディスタンス)」と呼びます。ロストボールやOBの場合のほかに、アンプレヤブル(プレー不可能)やペナルティエリアでの救済処置として取られることもあります。

(2)OB(アウトオブバウンズ)とロストボール(紛失ボール)

(2.1)OB(1打罰)について

OBとは、「Out of Bounds(アウトオブバウンズ)」の略で、ゴルフ場が定めたプレーできる区域の外を意味します。ボールがOBに出てしまった場合は、基本的に1打罰となり打ち直しをします。境界線は白杭もしくは白線で示され、白線がない場合は白杭が結ぶラインがOBラインとなります。境界線より少しでも内側にあれば、インプレーの(OBではない)ボールとなりますが、境界線上にある場合はOBとなります。

また、通常OBの境界線として定義されている壁、フェンスや杭などは、スイングの邪魔になった場合でも動かすことはできません。もし動かした場合は、ルール違反により2打罰となります。ただしローカルルールによって、移動が認められる場合もあります。
a)ティーショット
1打罰となりティーショットの打ち直しとなります。
b)ティーショット以外
打った所を救済の基点として1クラブレングス(クラブ1本分の長さ)の救済エリア内にボールをドロップし、1打罰で打ち直しとなります。ドロップのやり方は、ボールを膝の位置から落とし、救済エリア内に落ちたボールを打ちます。もしこのとき救済エリアの外に出てしまった場合はドロップをやり直しましょう。

(2.2)ロストボール(1打罰)について

プレーしていた自分のボールを見失ってしまった場合、3分以内に見つからなければ、ロストボールとなり別のボールでプレーを続行します。また、ボールが見つかっても自分のボールと確認できない場合も、ロストボールとみなします。その場合は、1打罰を受けた上ではじめのボールを最後にプレーした場所に戻ってプレーをやり直すこととなります。

実際のプレーでは、ボールの落下地点まで行って捜索したあとに元の位置まで戻ってプレーをするのは効率的ではありません。そのため、OBやロストボールの可能性がある場合は、先に暫定ボールを打ってから対処しましょう。

(2.3)「前進2打罰」のローカルルールについて

2019年に施行された新規則で、ボールを紛失した地点の付近から2打罰でプレーを再開できるとする「前進2打罰」がローカルルールとして採用できるようになりました。このルールは、あくまでもプライベートなラウンドのためのローカルルールです。公式競技では使用不可となっていますので注意しましょう。

(3)ボールがペナルティエリアに入った場合(1打罰)

ペナルティエリアは、赤い杭で指定されたエリアと、黄色い杭で指定されたエリアがあり、それぞれに救済措置が異なります。黄色い杭で指定されたエリアの対処方法は次の4つとなります。

1.そのままプレーを続行(無罰)

2.元の場所に戻って打ち直し(1打罰)

3.境界線を最後にボールが横切った地点から、1クラブレングス以内かつホールに近づかない範囲内にドロップしてプレーを再開(1打罰)

4.境界線を最後にボールが横切った地点と、ホールを結ぶ線の後方の基点から1クラブレングス以内の範囲にドロップしてプレーを再開(1打罰)

ボールが赤い杭で指定されたレッドペナルティエリア内に入って救済を受ける場合は、上記の4つの他に次の処置を選択することが可能です。

5.境界線を最後にボールが横切った地点から2クラブレングス以内かつ、ホールに近づかない範囲内にドロップしてプレーを再開(1打罰)

※2018年までの旧規則では、ペナルティエリア内からのショットの際、次の2つの行為は禁止されていましたが、2019年の新規則では無罰となりました。

無罰になった行為
  • ・打つ前にクラブをソールする(地面につける)
  • ・エリア内のルースインペディメント(石や木の葉など固定されていない障害物)を動かす
ただし、バンカー内でバンカーショットを打つ際にクラブをソールした場合は、2打罰となりますので注意しましょう。

(4)アンプレヤブルの場合(1打罰)

ペナルティエリア内に入った場合以外でも、木の根っこにひっかかった場合などショットを打てないと判断した場合は、アンプレヤブル(ショットを打つことができない状態)を宣言することで、ボールを打ちやすい位置から打つことが可能になります。アンプレヤブルを宣言して救済を受ける場合は、次の3つの方法があります。いずれの場合もアンプレヤブルを宣言する場合は、1打罰となります。

1.アンプレヤブルを宣言するボールから2クラブレングス内にボールをドロップして打ち直す(1打罰)

2.ピンとボールがあった箇所を結んだ後方線上にボールを移動してプレー再開(1打罰)。

3.最後にプレーした場所から打ち直す。(1打罰)

(5)2019年の新規則「バンカー内でのアンプレヤブル」について

2019年のルール改正により、バンカー内でのアンプレヤブルが可能となりました。バンカー内でアンプレヤブルと判断した場合は、2打罰を受けて、ピンとボールを結ぶ線の後方線上かつ、バンカーの外にドロップしてプレーを再開することができます。バンカーが苦手な初心者にとっては心強いですね。

(6)ボールを動かしてしまった場合のペナルティについて

プレー中にうっかりボールを動かしてしまった場合や、グリーン上でマークをせずにボールを拾った場合、同じチームではない人に競技中にアドバイスを与えた場合など、ゴルフでは様々な罰則規定があります。そんな中でも初心者が特に覚えておきたい罰則について整理しましたので、チェックしてみてくださいね。

※2019年から施行された新ルールでは、ボールを動かしたことによる罰則規定は緩和され、故意でなければ無罰となるケースが増えています。

(6.1.1)1打罰となる場合―ジェネラルエリア、ペナルティエリア、バンカー

プレイヤーにボールを打つ意思がなく、故意でもなかった場合は無罰となるケースもありますが、動いた原因がプレイヤー自身にあるのが明らかな場合、1打罰が課されることもあるので注意が必要です。次の場合は1打罰となります。

・アドレスを取る際、クラブが触れたことが原因でボールが動いた

・クラブをソールしたことによりボールが動いた

・アドレスを取るために足で芝をかき分けたことが原因でボールが動いた

上記の場合でも、ボールが揺れただけの場合は無罰となります。また、捜索中に誤って蹴ってしまった場合、アドレス時にクラブが触れていないのに動いた場合などは無罰となります。

(6.1.2)1打罰となる場合―ティーイングエリア、グリーン

ティーイングエリアやグリーンでは、その他のエリアと比べてボールを動かしたことによる罰則はあまりありません。原因がプレイヤー自身にあることが明らかな場合でも、打つ意思がなければ基本的には無罰となります。

ただし、グリーン上でマークをせずにボールを拾い上げてしまった場合には1打罰となります。その場合は、元の場所に戻してからプレーを再開します。また、パットの前にボールを拭いたり向きを整えたりするときも、マークがされていなければ1打罰の対象となりますので注意しましょう。

(6.2)2打罰となる場合

最後に、2打罰となる行為について紹介します。ルールに違反した状態で気づかずに打ってしまった場合や、プレーしやすいようボールの周囲の状態を変更するなどした場合は2打罰の対象となります。

・バンカー内で球を打つ前にクラブをソールする(地面につける)

・自分以外のプレイヤーのボールを誤って打つ(誤球)

・間違ったティーインググランドから打つ

・誤った方法でドロップ、リプレースされたボールを打つ

・救済の方法を間違えているのに気づかずに打つ

・偶然ボールを動かしてしまった場合に、元の位置に戻さずにそのままの位置から打つ

・風でボールが動いた場合は新しい位置からそのままプレーすべきところを、元の場所に戻してプレーする

・ボールを打つ際に邪魔になる枝を追る

・飛球線上にある枝を追る

・ボールの周りの芝をむしり、踏み固める

・ボールの周りの芝について水滴を拭き取る

・ラウンド中自分のキャディーやチームプレーでのパートナー以外に、プレーに 関わるアドバイスを求めた、アドバイスをする

・傘をさしてもらいながらボールを打つ

ゴルフには様々な罰則やルールがあり、最初からすべて覚えるのは大変ですね。ですが、ラウンドに出る以上は初心者であっても一人のプレイヤーとしての自覚を持って行動することが求められます。ルールをしっかりと覚えることもマナーの一つ。今回紹介したルール以外にも多くのルールがありますので、少しずつ覚えていきましょう。

 

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