ブリヂストンは80年以上の歴史を持つ国内有数のゴルフメーカーです。ボールをはじめ、クラブ、アパレル等、幅広い商品ラインナップを持ち、その品質は、今も世界中のトッププロに支持されています。ブリヂストンのクラブで優勝するプロも多く、今最も勢いのある国内ゴルフメーカーの1つに挙げられます。
今回は比嘉プロも使用するブリヂストンの新ブランド「Bシリーズ」にスポットを当て、新ブランドの特徴や従来シリーズからの違いについて探ります。ドライバーの選び方や2021年のおすすめ最新ブリヂストンドライバーを詳しくご紹介していきます。ぜひ最後までお読みください。
ブリヂストンドライバーの特徴は?
新ブランド「Bシリーズ」とは
2020年までブリヂストンスポーツは、アスリート志向の「TOUR B」とエンジョイゴルファーや優しいクラブを求めるゴルファー向けの「JGR」という2つのブランドを展開してきました。それぞれにファンがいましたが、さらなるシェアの拡大を狙って2021年に「Bシリーズ」に2つのブランドを統一してイメージの一新を図っています。
BシリーズはB1とB2のラインナップで、B1は従来の「TOUR B」に相当する中強弾道で力強く飛ばしたい人向き、B2は「JGR」に相当し、高弾道でつまかえて優しく飛ばせる人向けのシリーズとなっています。そしてカスタム専用の上級者向けモデル「B-Limited B1」が新たに追加されています。これまでのブランドの特徴を継承しつつ、新たなテクノロジーで更なる進化を遂げています。
「Bシリーズ」のテクノロジー
Bシリーズは前作でも使われていた独自技術のパワーミーリングをはじめ、フェース面の反発をコントロールする SP-COR(サスペンションコア)を改善し、高初速エリアの拡大や許容性を向上させています。具体的には、ポリマー部分を内部に格納しアルミ部分をチタンに変更したり、フェースのセンター部を拡大し、最薄肉部を軽量化するなどによりさらなる進化を遂げています。また、ハニカムストリングを内蔵したカーボンクラウンであるハイブリッドクラウンが高い復元力を発生し、内部に配置したパワースリットがクラウンのたわみを更に大きくすることで、高初速・高打出しを実現できる構造になっています。
ブリヂストンドライバーの選び方
最新モデルのドライバーには「Bシリーズ」からB1ドライバー、B-Limited B1ドライバー、B2ドライバーの3種類とPHYZドライバーの合計4種類が発売されています。これらのうちどれが自分に合っているのか、最新ブリヂストンドライバーの選び方をご紹介していきたいと思います。
ヘッドスピードで選ぶ
ヘッドスピードが30m/s~40m/sくらいのゴルファーは軽量で振りやすいPHYZドライバーがおすすめです。ヘッドスピードがなくてもしっかりつかまり、球が上がるためのテクノロジーがつまっています。ヘッドスピードが40m/s以上の方はBシリーズのクラブが向いているでしょう。ヘッドスピードはないが、Bシリーズが使いたいという方はB2ドライバーでAiR Speeder等の軽量シャフトを利用する方法もあります。
ミスのタイプで選ぶ
球のつかまり過ぎを抑え、左のミスを避けたいゴルファーはB1ドライバー、クラブのテクノロジーを利用してオートマチックにつかまる高弾道を求めるゴルファーはB2ドライバー、PHYZドライバーが向いています。B1ドライバーの中でも、左へのミスをより防ぎたいゴルファーはB-Limited B1ドライバーになります。
ウエイト重量の調整で選ぶ
B1ドライバーにはアジャスタブルカートリッジ3.0というヘッドのウエイトを調整する機能があります。従来の可変式スリーブを利用したフェースアングル、ライ角調整に加え、ウエイト調整を利用することで、自分好みの弾道を5段階に調整できます。
シャフトで選ぶ
ブリヂストンの最新モデルでは、複数のシャフトが選べるようになっています。シャフト毎に重量、トルク、調子が異なっています。シャフトは同じヘッドスピードであっても、スイングタイプによって感じ方が異なるので、ゴルフショップで試打してみることをおすすめします。
ブリヂストンドライバー最新モデル4機種の詳細情報
B1ドライバー
フルスイングでもつかまり過ぎない上級者モデル
積極的にフェースローテーションを使っていき、自分でボールをしっかり捕まえにいくタイプのゴルファーに最適のドライバーです。ボールをつかまえやすくするようなクラブ仕様ではないため、自分のイメージにあったフェースローテーションを実現できます。これにより、最大のミスとなりうる左へのミスを軽減し、フルスイングしてもつかまりすぎない安定した弾道を実現します。また無駄なスピン量やふけあがりも抑え、中弾道の強い玉が出る設計になっており、風にも負けないショットが期待できます。
またアジャスタブルカートリッジ 3.0というB1独自設計が採用され、ウエイト重量が 9g に増えたことで、従来よりも重心距離・重心アングルの調節幅が拡大しました。さらにソールセンターも従来よりも硬くなっており、直進性も改善しています。
こんな人におすすめ!
左のミスを恐れずしっかり振り抜きたい、ボールをコントロールしたいアスリートゴルファー
B1ドライバーの口コミ
B1ドライバーの仕様・製品情報
ヘッド素材 | ボディ:Ti811チタン合金、ステンレスウエイト フェース:6AL-4Vチタン合金 クラウン:CFRP(Carbon Fiber Reinforced Plastics)、ステンレス |
ヘッド製法 | ボディ:ロストワックス精密鋳造 フェース:プレス加工、CNCミーリング、レーザー加工 クラウン:熱圧成形(CRRP部) |
ロフト角(度) | 9.5 / 10.5 |
ライ角(度) | 57 |
ヘッド体積(cm3) | 460 |
シャフト | TOUR AD BS-6 (フレックス S、重さ 60g、トルク 4.7、調子 中) Diamana PD60 (フレックス S、重さ 64.5g、トルク 3.3、調子 中元) SPEEDER NX 60 (フレックス S、重さ 63.5g、トルク 3.7、調子 中) TOUR AD UB-6 (フレックス S、重さ 65g、トルク 3.2、調子 中) ATTAS KING 6 (フレックス S、重さ 66g、トルク 3.5、調子 先) |
メーカー希望 小売価格 |
82,500円 [TOUR AD BS-6] 99,000円 [Diamana PD60] 99,000円 [SPEEDER NX60] 99,000円 [TOUR AD UB-6] 99,000円 [ATTAS KING 6] |
B-Limited B1ドライバー
より高いレベルを求める人のカスタム専用モデル
B1ドライバーよりもさらにつかまり度合を減らし、弾道も低めに設計されたプロトタイプモデルです。フェースもB1ドライバーよりも逃げ顔になっており、上級者には安心できるモデルです。
ただ一般ゴルファーには難しいモデルということもあり、現在はブリヂストンのゴルファードック、試打会、直営店(ブリヂストンゴルフガーデン東京・ブリヂストンゴルフプラザ博多)のみでの販売になっています。B1ドライバーを試してみて、より上級者向けのクラブを望まれる方は是非試してみてください。
こんな人におすすめ!
B1ドライバー以上につかまりを抑えたいプロ・上級者ゴルファー
B-Limited B1ドライバーの口コミ
B-Limited B1ドライバーの仕様・製品情報
ヘッド素材 | ボディ:Ti811チタン合金、ステンレスウエイト フェース:6AL-4Vチタン合金 クラウン:CFRP(Carbon Fiber Reinforced Plastics)、ステンレス |
ヘッド製法 | ボディ:ロストワックス精密鋳造 フェース:プレス加工、CNCミーリング、レーザー加工 クラウン:熱圧成形(CRRP部) |
ロフト角(度) | 9.5 |
ライ角(度) | 57 |
ヘッド体積(cm3) | 460 |
シャフト (カスタム例) |
TOUR AD BS-6 (フレックス S、重さ 60g、トルク 4.7、調子 中) Diamana PD60 (フレックス S、重さ 64.5g、トルク 3.3、調子 中元) SPEEDER NX 60 (フレックス S、重さ 63.5g、トルク 3.7、調子 中) TOUR AD UB-6 (フレックス S、重さ 65g、トルク 3.2、調子 中) ATTAS KING 6 (フレックス S、重さ 66g、トルク 3.5、調子 先) |
メーカー希望 小売価格 |
82,500円 [TOUR AD BS-6] 99,000円 [Diamana PD60] 99,000円 [SPEEDER NX60] 99,000円 [TOUR AD UB-6] 99,000円 [ATTAS KING 6] |
B2ドライバー
スライサーも安心!つかまりやすい優しいドライバー
球がつかまらず飛距離が伸び悩んでいるゴルファーに最適のドライバーです。ドローバイアスデザインという技術を使用することで、ヒール側に重さを集中させ、重心アングルを大きくしています。また、トゥ側を硬くする「パワーリブ」を配置することにより、さらにつかまりやすい対策がされています。慣性モーメントも従来のJGRに比べて約20%もアップしています。その結果、ミスに強いオートマチックな飛びを実現でき、スライサーにも安心できるモデルになっています。
こんな人におすすめ!
飛距離アップを目指す右のミスを防ぎたいゴルファー
B2ドライバーの口コミ
B2ドライバーの仕様・製品情報
ヘッド素材 | ボディ:Ti811チタン合金、ステンレスウエイト フェース:6AL-4Vチタン合金 クラウン:CFRP(Carbon Fiber Reinforced Plastics)、ステンレス |
ヘッド製法 | ボディ:ロストワックス精密鋳造 フェース:プレス加工、CNCミーリング、レーザー加工 クラウン:熱圧成形(CRRP部) |
ロフト角(度) | 9.5 / 10.5 |
ライ角(度) | 59 |
ヘッド体積(cm3) | 460 |
シャフト | Diamana BS50 (フレックス S、重さ 57g、トルク 5.5、調子 中) (フレックス SR、重さ 54g、トルク 5.8、調子 中) (フレックス R、重さ 51g、トルク 、調子 中) AiR Speeder BS for Wood (フレックス Rフレックス相当、重さ 41g、トルク 7.3、調子 中) Diamana PD50 (フレックス S、重さ 54.5g、トルク 4.8、調子 中元) SPEEDER NX 50 (フレックス S、重さ 54.5g、トルク 4.6、調子 中) TOUR AD UB-5 (フレックス S、重さ 57g、トルク 4.4、調子 中) ATTAS KING 5 (フレックス S、重さ 58g、トルク 4.3、調子 先) |
メーカー希望 小売価格(税込) |
77,000円 [Diamana BS50] 77,000円 [AiR Speeder BS for Wood] 93,500円 [Diamana PD50] 93,500円 [SPEEDER NX 50] |
PHYZドライバー
シニアや初心者に人気の軽量ドライバー
PHYZドライバーは軽量でつかまりやすいという特徴があり、体力のない方や初心者でも簡単に取り扱えます。現在スペックの異なるR、R-Lightという2種類のシャフトが選択できますが、より軽いR-Lightを選択した場合にはクラブ重量が266gとなり、他のクラブメーカーのクラブと比較しても、かなり軽量化が進んでいることが分かります。PHYZドライバー はシニア層に特に人気があり、重心角も大きいため、ヘッドスピードが30m/s~40m/sであっても、大きな飛距離でしっかりつかまえられるモデルになっています。
こんな人におすすめ!
軽くてつかまる簡単なクラブが使いたいゴルファー
PHYZドライバーの口コミ
最近は飛距離が落ちて、コンペのドラコンは蚊帳の外でしたが、PHYZを使用すれば、再びドラコンも夢じゃないと確信しました。
PHYZドライバーの仕様・製品情報
ヘッド素材 | ボディ:Ti811チタン合金、ステンレスウエイト フェース:6AL-4Vチタン合金 |
ヘッド製法 | ボディ:ロストワックス精密鋳造 フェース:プレス加工、CNCミーリング、レーザー加工 |
ロフト角(度) | 10.5 |
ライ角(度) | 59 |
ヘッド体積(cm3) | 460 |
シャフト | PHYZオリジナルPZ-409W (フレックス R、重さ 49g、トルク 7.1、調子 中) (フレックス R-Light、重さ 45g、トルク 7.3、調子 中) |
メーカー希望 小売価格(税込) |
79,200円 |
まとめ
従来のTOUR B、JGRといった名器のよい部分を継承しつつ、最新テクノロジーで生まれ変わったブリヂストンBシリーズを中心に、シニア世代から絶大な人気のあるPHYZドライバーを紹介しました。一般発売前から比嘉プロがトーナメントで使用し優勝するなど、今後もますます人気が出そうな予感がします。気になるドライバーがあれば、是非試打して、新しいブリヂストンのテクノロジーを体感してください。