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2020年の原英莉花プロは「日本女子オープン」と「JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」の2つの国内メジャーを制覇。畑岡奈紗、渋野日向子、大里桃子、勝みなみ、小祝さくらといった1998年生まれの「黄金世代」の一人として注目されていましたが、いよいよその大器が花開く年となりました。ジャンボ尾崎プロを師匠に持ち、師匠譲りのスケールの大きなゴルフが持ち味で、173㎝の長身から繰り出されるドライバーショットは、ツアートップクラスの飛距離を誇ります。ゴルフの強さとともに、抜群のルックスで人気を集めていて、おしゃれに着こなすウェアも話題にいなっています。この記事では、そんな原英莉花プロのこれまでの歩みやクラブセッティング、サポートするスポンサー企業、そして師匠であるジャンボ尾崎とのエピソードなどを紹介していきます。ぜひ最後までお読みください。
原英莉花のプロフィールは?

原英莉花のこれまでの歩み
1.ゴルフを始めたきっかけ、ジュニア時代
原英莉花プロには、10歳年上の兄と4歳年下の弟がいます。二人とも非常に運動神経が良くテニスが得意だったため彼女もテニスを始めたのですが上手くできず、何かスポーツをと母親に勧められたのがゴルフでした。止まっているボールは上手く打てたようで「初めてスポーツで褒められて、とてもうれしかった」と話しています。11歳の頃に、通っている練習場でクジが当たり、初めて女子ゴルフの試合を見に行くことになりました。そこで上田桃子プロや横峯さくらプロのプレーを見て、カッコいいと思ったのが本格的にゴルフに取り組むきっかけだったそうです。中学生になってからも部活には入らず、電車やバスを乗り継いて毎日のように練習場に向かっていたそうです。その頃は、ゴルフが楽しいということで続けていましたが、試合で成績を残すまでには至らず、大勢いたジュニア選手の中では目立たない存在でした。2.アマチュア時代

指導のお陰でめきめき実力をつけ、2016年「神奈川アマ」(ジュニア女子15~17歳の部)優勝、同年「リゾートトラストレディス」において16位タイとなりローアマチュア獲得を獲得しました。高校卒業後、初めて受験した2017年のプロテストは「OBを6回も打って」合格に2打届かず不合格。翌年のツアー出場権をかけて臨んだその年のQTも、ファイナルまでたどり着かず3次敗退で、QTランクは117位となり、その資格だけではレギュラーツアーには、ほぼ出場できない状態でした。
3.プロ転向後の成績(2018年~2020年)
2018年3月のステップ・アップ・ツアー「ラシンク・ニンジニア/RKBレディース」で下部ツアーながらプロ初優勝、6月の同ツアー「日医工女子オープン」でも優勝しました。同年2度目のプロテストでは10位タイで合格し、晴れてLPGA90期生となりました。この年は最終的に賞金ランク38位で自身初のシード入りを果たします。同年12月7日、ツアー外競技の「LPGA新人戦 加賀電子カップ」で優勝、LPGAアワードにおいて「敢闘賞」を受賞しました。2019年6月「リゾートトラストレディス」ではペ・ソンウとのプレーオフを制しLPGAツアー初優勝を果たしました。賞金ランクで自身最高位となる14位で2年連続のシード入り。同年12月、日本ゴルフトーナメント振興協会(GTPA)「ルーキー・オブ・ザ・イヤー」を受賞しました。2020年10月4日、「日本女子オープンゴルフ選手権競技」で公式競技初優勝。そして最終戦の「LPGAツアーチャンピオンシップ」では初日から最後まで首位を守りで公式戦2勝目(ツアー3勝目)を記録しました。
原英莉花のプレーの特徴や得意なクラブは?
原英莉花プロのゴルフというと、173㎝という長身を活かしたドライバーショット。LPGAツアーでは1,2を争うロングドライブで攻めのゴルフというイメージです。師匠であるジャンボ尾崎もドライバーの飛距離にはこだわりがあるという影響で彼女もそういった目で見られることが多いのですが、本人としては得意クラブはアイアンとのこと。平均飛距離で250ヤードを超えるドライバーショットと併せて、アイアンでも毎年73%のパーオン率を記録しています。優勝した日本女子オープンでも、難しいピンポジションにも積極的なアイアンショットでバーディーを狙っていく姿が印象的でした。特徴的なのは、ドライバーのロフトは8.5度とハードヒッター仕様になっているのですが、アイアンは、球が上がりやすい、やさしいモデルを使っていること。これは、1年間戦っていくには、やさしいクラブのほうがいい、というジャンボからのアドバイスのようです。
原英莉花のジャンボ尾崎とのエピソード

2015年1月、まだ高校1年生だった原英莉花プロが初めてジャンボ尾崎に会ったときのことです。原プロ自身は、ジャンボ尾崎のことはあまり知らなかったのですが、事前にある程度知っておいたほうがいいだろうと、YouTubeで動画をチェックしました。そこで見た動画にあったのが、取材記者がジャンボに怒られている場面。そのときから「ジャンボ尾崎=怖い人」という強烈なイメージがあったそうで、会う前はとても緊張したのだとか。ジャンボは、そのとき初めて原英莉花のドライバーショットを見て、「この子はすごい!」と驚き、受け入れることを決めたといいます。
プロになってからも、時間があればジャンボ邸に通って技を磨いている原英莉花プロですが、シード権を確定させたときに、ベンツを買おうとしてジャンボに一喝されました。「賞金女王にもならないで、ベンツはないだろう」。その言葉にハッとしたそうです。
ジャンボ尾崎の長男、智春さんがキャディを務めていることも話題になっています。智春さんは、「ジャンボ尾崎ゴルフアカデミー」の理事として、若いゴルファーの育成に携わりながら、ここまで原英莉花プロの成長を近くで見守ってきました。ジャンボからのアドバイスを、わかりやすく原プロに伝える役目も果たしているそうです。
原英莉花の最新クラブセッティングは?
原英莉花プロは、中学時代からミズノのクラブを愛用していて、プロになってからもミズノと用具契約を結び、ドライバーからウェッジまでほぼミズノのクラブを使用しています。※プロは頻繁にセッティングを変えるため、最新情報とは異なる場合があります。
ドライバー | ST-X(8.5度) シャフト:ミズノオリジナル(S、46.5インチ) |
FW | ミズノ ST200 フェアウェイウッド(3番15度、5番17度) |
UT | キャロウェイ マーベリック ユーティリティ(4番20度) |
アイアン | ミズノ JPX921 HOT METAL アイアン(5番~PW) |
ウェッジ | ミズノ オリジナル(48度、52度、58度) |
パター | オデッセイ トゥーロン パター サンディエゴ (削り出し) |
ボール | ブリジストン ツアーBXボール |
今のクラブに変えたことで飛距離が伸びて、5Iで175ydから180ydになり、5番UTを抜いて2本だったウェッジを3本にしました。このことでショートゲームがやりやすくなり、より攻めのゴルフができるようになったといいます。ミズノオリジナルのウェッジはオフセットとなっており、ソールのラウンドはきつくなく、シンプルな形のものを使用しています。
原英莉花のスポンサー&契約企業は?
原英莉花プロは長身で手足が長く、小顔ですらっとしたモデル体型のルックスが目を引く話題の美人プロゴルファー。昨年の活躍もあって、多くの企業がスポンサー契約を結んでいます。ここでは原英莉花プロが契約しているスポンサーを紹介しましょう。■日本通運
原英莉花プロは2019年から流通大手企業である日本通運の所属です。CMにも出演しています。■MIZUNO
中学時代からクラブはミズノを好んで使っていました。シューズもミズノ製です。■TSIグルーヴ&スポーツ社
ウェアの契約をしているTSIグルーヴ&スポーツ社では、ジャックバニー、マスターバニー、パーリーゲイツの3つのブランドがあります。2019年のベストドレッサー賞3位にも選ばれるほどおしゃれでファッション好きな原英莉花プロにとってもパーリーゲイツは憧れのブランドだったようです。着るだけで気分が上がると話していました。■OAKLEY(オークリー)
アイウェアのサポートをしているのがオークリー。原英莉花プロのカッコよさを演出しています。■葉山国際カンツリー倶楽部
原プロが葉山国際カンツリー倶楽部のジュニアゴルファー育成会出身ということでスポンサーとして支援しています。■STAR JEWELRY(スタージュエリー)
アクセサリーも大好きな原英莉花プロは、高品質なジュエリーを生み出してきたブランド STAR JEWELRYもスポンサー契約をしています。華のある雰囲気の原英莉花プロに、とても似合っています。■ランドローバー
2020年5月からはイギリスの高級自動車メーカー・ランドローバーのブランドアンバサダーとして契約しています。その他にも下記のような企業がスポンサーとして原英莉花プロをサポートしています。KOSE(コーセー)、全農、メジャー・トレーナーズ、BRIDGESTONE(ブリジストン)、大塚製薬、東京商工会議所
2021年3月には、スイスの高級機械式腕時計ブランド、フランクミュラーとスポンサー契約を結んだことが発表されました。