ミズノというと軟鉄鍛造アイアンのイメージがありますが、近年では原英莉花プロなどの契約プロの活躍もあって、ドライバーなどウッド系も注目を集めています。上級者だけでなく飛ばしやすいドライバーを探している初心者や中級者にもぜひ試してほしいミズノドライバー。今回はその機能と魅力、現行モデルの特徴について紹介します。
ミズノドライバーの特徴は?
ミズノのドライバーは世界戦略モデル「STシリーズ」と、カスタム専用の「MizunoProシリーズ」の2つのブランドがあります。世界戦略モデルSTシリーズは「Speed Technology」の頭文字からとったもので、高初速、高弾道、低スピンを追求した飛距離に特化したシリーズです。従来からの「ST200X」「ST200」に加え、2021年3月に「ST-Z」「ST-X」の2モデルが発売され多くのゴルファーの注目を集めています。
カスタム専用の「MizunoPro」は、国内市場向けのカスタム専用のシリーズです。日本のゴルファー向けに重心距離を短くすることで、無理せずにスクエアでインパクトできる構造となっています。どちらのシリーズも、強度に優れたβ型チタン合金をフェースに採用していることが大きな特徴と言えるでしょう。
ミズノドライバーの選び方
STシリーズから選ぶ
飛距離の追求に特化した世界戦略モデルSTシリーズは、グローバル研究開発チームと素材開発力の高い日本チームのコラボレーションによって誕生したシリーズです。投影面積が大きく構えたときの安心感から、思い切り叩いて飛距離を伸ばせる設計です。普段から海外メーカーを愛用している方も遜色なく使うことができるでしょう。飛距離を気にしながらも、つかまりの良いドライバーを好む方には「ST-X」、ボールの上がりやすさを求めるならシャローバック形状の「ST200X」がおすすめです。高弾道で威力のある球を飛ばしたい方には「ST-Z」を選べば、ブレることなく真っ直ぐ飛ばせるでしょう。「ST200X」はしなりが大きくたわみを利用したショットが可能ですが、「ST200」はハードヒッター向けで低スピン性能が高く、的確にミートできればその分だけ飛距離を伸ばすことができます。
MizunoProシリーズから選ぶ
「MizunoProシリーズ」は、構えたときの見た目の美しさを求めるゴルファーに支持されています。「Mizuno Pro MODEL-E」と「Mizuno Pro MODEL-S」の2つのモデルがあり、どちらもカスタム専用です。「Mizuno Pro MODEL-S」はミズノ史上最高反発性能とこだわりのハイバック形状で操作性を高めたモデル。「MODEL-E」は投影面積が大きく安定感がありますが、重心距離を短めに設定することによって、ヘッドターンがスムーズになりスクエアなインパクトで安定した方向性を発揮できるドライバーとなっています。カスタムオーダーモデルなのですでに出来上がった完成品を購入するのではなく、フィッティングによって最適なヘッドとシャフトの組み合わせを調べます。自分のスイングの癖にあったドライバーを購入したい人にオススメです。
ミズノドライバーの現行モデル6機種の詳細情報
現行のミズノドライバー6機種について詳しく解説します。
1.ミズノ ST-Z ドライバー
こんな人におすすめ!
高い直進性を求めるハードヒッター
力強く叩ける直進性を重視したドライバー
2021年3月に発売された、高い弾道で飛ばせて、打感も良いと好評のST-Zドライバー。クラウン部分を軽量化しつつ、ソールのトウ側とヒール側、2か所にカーボンパーツを配置したことで重心深度が深く、高い慣性モーメントを生み出す構造になっています。そのため例え芯を外してしまっても左右のブレを抑えることが可能で、フェード系の軌道となります。加えて直進性も高く、強く振れば振っただけ飛距離を伸ばすことができます。初心者から上級者まで幅広い人が使えるドライバーというよりは、パワーヒッター向けのドライバーと言えるでしょう。
ミズノ ST-Z ドライバーの口コミ
ミズノ ST-Z ドライバーの仕様・製品情報
ヘッド体積 | 460cc |
ロフト角 | 9.5±2 |
ライ角 | 56.5° |
長さ | 45.5インチ |
シャフト | TOUR AD GM-200 D カーボンシャフト(S/54g) |
クラブ重量 | 300g |
シャフト重量 | 54g |
価格 | ¥71,500 (本体価格¥65,000) |
2.ミズノ ST-X ドライバー
こんな人におすすめ!
大きめのヘッドで安定感を重視するスライサー
高初速、低回転に加えてボールのつかまりやすさが抜群
ST-Xドライバーは余剰重量をヒール後方に置くことで、つかまりが良くなりスライスが防げる構造になっています。ST-Z同様にクラウン部分にカーボンを使用することで軽量化を実現。つかまりが重視され、ヘッドも返しやすくなっていることから、操作性が高くOBの頻度も少なくなることが期待されます。ヘッドの座りにも影響が出ないよう工夫されており、ストレスのないアドレスを取ることができます。
ミズノ ST-X ドライバーの口コミ
ミズノ ST-X ドライバーの仕様・製品情報
ヘッド体積 | 460cc |
ロフト角 | 10.5±2 |
ライ角 | 59° |
長さ | 45.5インチ |
シャフト | 20 MFUSION D カーボンシャフト |
クラブ重量 | S/約291g、SR/約285g、R/約279g |
シャフト重量 | S/49g、SR/44g、R/39g |
価格 | ¥71,500 (本体価格¥65,000) |
3.ミズノ ST200X ドライバー
こんな人におすすめ!
やさしさを求める、ヘッドスピードの遅いゴルファー
気持ちよく振れる軽量でつかまりやすいドライバー
世界戦略を狙ったモデルの第1弾として作られたST200Xドライバーは、フェース後方部が低めに作られているシャローバックで、よりボールを上げやすく、やさしく打つことが可能です。また他のモデル同様にβチタン合金(2041Ti)を使用しています。他社で多く使われている、いわゆる6-4チタンと比べると反発性能が高く、その弾きの良さで速い初速を生み出せます。また原英莉花プロが2020年全米女子オープンで使用したり、ルーク・ドナルド、キース・ミッチェルらが試合で使用したことでも注目を集めたドライバーです。ST200と比べてより軽量でつかまりの良いモデルとなっています。標準シャフトに設定されている「MFUSION」はしなりが大きいため、ヘッドスピードがあまり出ないゴルファーにもおすすめです。
ミズノ ST200X ドライバーの口コミ
ミズノ ST200X ドライバーの仕様・製品情報
ヘッド体積 | 460cc |
ロフト角 | 10.5±2 |
ライ角 | 59° |
長さ | 45.75インチ |
シャフト | 20 MFUSION D カーボンシャフト |
クラブ重量 | S/約292g、SR/約286g、R/約280g |
シャフト重量 | S/49g、SR/44g、R/39g |
価格 | ¥71,500 (本体価格¥65,000) |
4.ミズノ ST200 ドライバー
こんな人におすすめ!
上級者ハードヒッター
程よい重さを感じながら、思いっきり叩けるドライバー
自分の力で強く叩くことのできるハードヒッター向けのドライバーです。ST200Xと比較をするとディープフェイスでコンパクトな印象です。しなりを利用して、ためを作り飛距離に繋げる飛ばし方をするのがST200Xですが、ST200の場合は、シャフトのブレが少なく的確にミートできます。力強く振り抜ければ低スピンのため、飛距離を伸ばすことが可能です。さらに飛距離だけではなく、曲がらない点を好み愛用するゴルファーが多いのも、ST200の特徴です。軽く打つドライバーというよりは、ヘッドスピードが45km/h以上の方で、自分の力でしっかり叩くことのできる方におすすめのドライバーと言えます。
ミズノ ST200 ドライバーの口コミ
ミズノ ST200 ドライバーの仕様・製品情報
ヘッド体積 | 460cc |
ロフト角 | 9.5±2 |
ライ角 | 56.6° |
長さ | 45.5インチ |
シャフト | TOUR AD GM-200 D カーボンシャフト |
クラブ重量 | 301g |
シャフト重量 | S/54.0g、SR/52.5g |
価格 | ¥71,500 (本体価格¥65,000) |
5.ミズノ Mizuno Pro MODEL-E ドライバー
こんな人におすすめ!
投影面積の大きいドライバーを求めるゴルファー、スライサー
やさしさとスムーズなヘッドターンが特徴のカスタム専用オーダーモデル
強い打球を飛ばしたいというハードヒッターよりは、安定感があり、やさしく打てるドライバーを求めるゴルファー向きのドライバーです。安心感のある大きめの投影面積でありながらも、重心距離が短いためヘッドが自然と返りやすく、つかまりが良いのでスライス等のミスショットを格段に減らすことができます。特に意識することなく、いつでもドローショットを打つことができるところが強みと言えるでしょう。そのため、方向性を安定させることができます。また、ソール部分を従来より2ミリ深くすることでたわみ量を増幅させているため、ボールの速い初速と飛距離向上が期待できます。
ミズノ Mizuno Pro MODEL-E ドライバーの口コミ
ミズノ Mizuno Pro MODEL-E ドライバーの仕様・製品情報
ヘッド体積 | 450cc |
ロフト角 | 7.5°~11.5° |
ライ角 | |
長さ | 45.5インチ |
シャフト | TOUR AD GM-1 D カーボンシャフト |
クラブ重量 | S/299g、SR/297g、R/295g |
シャフト重量 | S/55g、SR/53g、R/51g |
6.ミズノ Mizuno Pro MODEL-S ドライバー
こんな人におすすめ!
強い弾道を求めるパワーヒッター
つかまり過ぎを気にせず叩ける上級者向けモデル
スピン量が少なく直進性があり、力強く伸びのある弾道が特徴的なミズノ Mizuno Pro MODEL-S。バルジの効いたフェースが弾道をコントロールし、吹き上がりを抑えてくれます。そのためアゲインストの時でも風に負けることなく低く突き刺さるような打球を生み出せます。Mizuno Pro MODEL-Eと同様にβチタン合金をフェース中心部には厚めに、周辺部には薄めに使用しており、フェースのたわみを増幅させています。
ミズノ Mizuno Pro MODEL-S ドライバーの口コミ
ミズノ Mizuno Pro MODEL-Sの仕様・製品情報
ヘッド体積 | 435cc |
ロフト角 | 7.5°~11.5° |
ライ角 | |
長さ | 45.5インチ |
シャフト | TOUR AD GM-1 D カーボンシャフト |
クラブ重量 | S/299g |
シャフト重量 | S/55g、SR/53g、R/51g |
まとめ
初心者から中上級者、パワーヒッターからやさしく打ちたいゴルファーまで様々なタイプに対応できるミズノのドライバーについて紹介しました。プロツアーでも使用するゴルファーも増え始め、ミズノのドライバーを目にする機会も多くなると思います。こちらの記事を参考に、ご自分に合ったミズノのドライバーを探してみてはいかがでしょうか。