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フェアウェイウッドとユーティリティの違いは?打ち方や使い分けなどまとめ

フェアウェイウッドとユーティリティは、同じロフトでも形が異なったり、そもそも何が違うのか分からない人も多いことでしょう。初心者だけでなく上級者やプロでも悩むところです。今回はティーチングプロの筆者が、フェアウェイウッドとユーティリティの特徴や打ち方、どのような人に会っているのか説明します。

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フェアウェイウッドとユーティリティ。なんとなくみんなが入れているから入れているけれど、打てないからコースではほとんど使わない。こんなゴルファーも多いのではないでしょうか?同じロフトでも形が異なったり、そもそも何が違うのか分からない人も多いことでしょう。初心者だけでなく上級者やプロでも悩むところです。今回はティーチングプロの筆者が、フェアウェイウッドとユーティリティの特徴や打ち方、どのような人に会っているのか説明します。

ロングアイアンの代わりにできた新しいクラブ

フェアウェイウッド(FW)やユーティリティ(UT)はロングアイアンの代わりにできたクラブです。ロングアイアンではある程度ヘッドスピードがないと飛距離がでません。よく7番アイアンで打っても5番アイアンで打ってもキャリーは同じと言う声を聞きますが、正しく打てていない可能性もありますが、ヘッドスピードが足りておらずキャリーが出ないという可能性もあります。そのような人はFWやUTに変えるだけでキャリーが伸びてゴルフが簡単になる可能性があります。特に最近のクラブは昔のクラブに比べてロフトが立ってきているのでその傾向が強く現れます。

フェアウェイウッド(FW)の特徴は?

フェアウェイウッドの特徴はずばり飛距離と高さが出ることです。同じロフトのFWとUT、アイアンがあるとすればFWが1番長いので、その分ヘッドスピードが上がり距離がでます。ヘッド形状もドライバーのように後ろにも長いので重心の関係で球が上がりやすいのが特徴です。球が上がりやすいので、砲台グリーンのような上から落として止めたい時にかなり有効なクラブと言えます。アイアンに比べてフェースが弾き打ち出し角度が高くなります。ボールのライや残り距離にもよりますがラフからでも簡単に出すことができます。

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ユーティリティ(UT)は2タイプあり

出典:https://www.taylormadegolf.jp/taylormade-rescueClubs

ユーティリティ、別名ハイブリッドとも言われます。UTと一口に言いますが、ウッドタイプとアイアンタイプに分かれます。

ウッドタイプ

ウッドタイプのUTはFWよりも小さくクラブの長さもFWに比べて短くできています。球の高さはFWよりも低く中弾道のイメージです。重心深度がFWに比べて浅いので操作性に優れています。FWが苦手な人はウッドタイプのUTを選択した方が良い場合もあるでしょう。特に上から打ち込むスイングの人はFWよりウッドタイプのUTの方が良い結果になる事が多いです。

アイアンタイプ

アイアンタイプのUTはロングアイアンのような感じでアイアンより厚みがあり優しくなっています。優しいとは言えFWやウッドタイプのUTと比べるとハードです。長さはウッドタイプのUTよりもさらに短くアイアンの延長です。球の高さは低弾道で狭いコースのティーショットにも最適です。簡単とは言えある程度ヘッドスピードがないと球が上がりにくいのでハードヒッター向けと言えます。フェースの弾く感じは一般的にウッドタイプの方が弾く傾向があります。

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フェアウェイウッドとユーティリティはどう使い分ける?

FWとUTの使い分けはどうするのでしょう?これはその人のセッティングとスイングタイプによって変わってきます。あらかじめコースを知っていて、どの様なボールを打ちたいかによってセッティングを決める場合から説明します。

1.コースの特徴に合わせて使い分ける

コースの特徴
  • 打ち上げが多いコース→FW
  • 林に曲げたくないコース→UT

先程お伝えした通り球が上がる順番で言うとFW、ウッドタイプのUT、アイアンタイプのUTとなります。打ち上げのホールが多く球を上げたい場合はFWを中心にセッティングを組めば良いと思います。林などで曲げるとスコアが落ちる様なコースでは球が低めに出るUTを中心にセッティングを組めばスコアはまとまるでしょう。

2.スイングタイプに合わせて使い分ける

次にスイングタイプによる使い分けをお伝えします。

スイングタイプ
  • 1.リリースが早い、スライスしやすい人→FW
  • 2.リリースが遅い、タメが作れる人→アイアンタイプのUT
  • 3.FWだと球が上がりすぎるスライサー、タメがそこまで強くないフッカー→ウッドタイプのUT

1.リリースが早い、スライスしやすい人→FW

一般的にスライスを打つ人はリリースが早くフックを打つ人はリリースが遅い特徴があります。もちろん全ての人がそうかと言われると違う場合もありますが、多くのアマチュアはこの傾向にあります。リリースが早いと言うことは入射角が浅く滑らせながら打つスイングになります。このようなタイプの人はフェアフェイウッドの様なソールが厚いタイプのクラブを選ぶと少しのダブりでもソールが滑ってくれるのでクラブが助けてくれます。反対にアイアンのようなソールの薄いクラブだとうまく使いこなせない場合が多いでしょう。

2.リリースが遅い、タメが作れる人→アイアンタイプのUT

リリースが遅い、いわゆるタメが作れる人はクラブが鋭角に入ってきます。そうなるとソールが厚いよりも薄い方が操作性がよくなります。ソールが厚いと球は上がるのですが、コントロールは難しくなります。このようなタイプの人はアイアンタイプのユーティリティが合うでしょう。しかしアイアンタイプが合うからと言ってドライバーの次にすぐアイアンタイプのユーティリティから始めればいいと考えるのは危険です。3Wとアイアンタイプのユーティリティどちらもロフト15度だとすると、当然フェアフェイウッドの方が簡単に球が上がり距離も出ます。普通のアマチュアが15度のユーティリティを打っても上がらずにランばかり出ます。こうなると使う場面は限られてきます。いくらFWが苦手だからと言っても、相当ヘッドスピードが早くない限り、15度のようなアイアンタイプのUTは難しいのです。

3.FWだと球が上がりすぎるスライサー、タメがそこまで強くないフッカー→ウッドタイプのUT

ウッドタイプのUTはFWとアイアンタイプのUTの中間です。基本的に合わない人はあまりいない万能クラブです。特にウッドタイプのUTが合う人はFWだと球が上がりすぎるスライサーや、タメがそこまで強くないフッカーです。ウッドタイプのUTでもロフトが少なくなるとヘッドスピードがないと球が上がらないため注意しましょう。

フェアウェイウッドの打ち方で気をつけること

FWの打ち方も他のクラブと違いはありません。ただし、クラブが長くなるのでどうしても振り遅れやすく、距離がある時に使うクラブなので力みやすいクラブでもあります。実際は無理に振らなくてもいつも通りの振りをして芯に当たればそれなりに飛ぶクラブなので、他のクラブよりもゆっくりとしたリズムで振ると良いでしょう。FWは緩やかな軌道で打つと多少手前から入ってもソールが滑ってくれます。打ちこもうとせずに、払う打つくらいの感覚の方が良い結果につながります。

ユーティリティの打ち方で気をつけること

UTも打ち方は他のクラブと同じです。FWよりもクラブの長さが短い分扱いやすいかと思います。そうなるとどうしても手打ちになりやすいので、体を使って打つことを心がけましょう。フェアフェイウッドにしろユーティリティにしろ打ち込みすぎてはミスショットになります。ティーアップしたボールを払い打つ練習をすれば軌道が緩やかになって打てるはずです。苦手な人はこのドリルを試して下さい。

FWとUTセッティングのおすすめ例3つ

ここからはおすすめのセッティングを紹介します。

1.初心者におすすめのセッティング

まずはオーソドックスな組み合わせからです。

1W 3W 5W 7W UT 5〜P A S PT

(ドライバー・3番ウッド・5番ウッド・7番ウッド・ユーティリティ・5番アイアン~ピッチングウェッジ・アプローチウェッジ・サンドウェッジ・パター)

この組み合わせがアマチュアのオーソドックスなセッティングだと思います。この特徴は全体の流れが非常に良いことと、ほとんどの人で違和感なく使えることです。アイアンセットが5番から入っているので、そこから足して行くことを考えても良い組み合わせだと思います。初心者でどのようなセッティングにしたら良いのかわからない人はこのセッティングにしておけば間違いありません。ちなみに私もこのセッティングです。

2.飛距離不足に悩む人におすすめのセッティング

飛距離不足に悩む人のセッティングを紹介します。

1W 3W 5W 7W 9W UT UT 7〜P A S PT

シニアや女性向けのセッティングです。アイアンは7番からでロングアイアンは入れずにユーティリティで代用します。これなら非力な人でも球が上がるので、今まで5番アイアンや6番アイアンが難しく感じていた人はこのセッティングにしましょう。

3.ハードヒッターにおすすめのセッティング

1W 3W UT 3〜P A S PT

かなり飛距離に自信があるハードヒッター向けのセッティングです。プロでも少数派のセッティングです。このセッティングに合う人は、ハードヒッターでウッドよりもアイアンが得意な人。と言うかハードヒッター以外では球が上がらず苦労しそうなセッティングです。ロングアイアンが入っているので、狭いコースのティーショットでも活用します。昔は2番アイアンから入れていたことを考えると、昔のようなセッティングです。アスリートゴルファーからは支持されるセッティングだと思います。

クラブセッティングを決める際に気をつけること

ゴルフのセッティングは簡単そうに見えますが、奥が深いです。ゴルフは同じスイングで振った時にどのクラブもナイスショットするのが理想的なセッティングです。それにはクラブのバランスや重さ、長さやシャフトの硬さが関係してきます。そこでクラブセッティングをする際に気をつけることを説明します。

1.クラブが短くなるにつれて重くなっているか

ゴルフクラブはドライバーからパターになるに従ってクラブは重くなっていきます。これは同じスイングをした時に振った感じを同じようにする為です。しかし途中で重さが急激に変わるとミスショットの原因となります。例えば5Wよりも7Wの方が軽かったとします。この場合5Wを打った後7Wを打つと軽くてトップする確率が上がります。クラブセッティング全体を見た時にクラブが短くなるに従い重くなっているか確認しましょう。

2.クラブの長さは順に短くなっているか

クラブの長さは、ドライバーからパターになるに従い順に短くならなくてはいけません。途中でクラブの長さが変わるとミスショットの原因となります。

3.シャフトの硬さが違う

これも全体を見た時のバランスに関係してきます。多少の誤差なら良いのですが、あまりにもシャフトの硬さが違うと同じスイングをしても同じように飛ばなくなります。クラブのセッティングは全体を見ながら調節します。コースでは練習場のように何度も同じクラブで打つ訳ではないので、クラブの流れが途中で変わっているとミスショットになる確率が上がることを覚えておきましょう。

4.同じ距離のクラブが入っている

これはやってはいけない訳ではありませんが、ゴルフのルールでクラブは14本までと決まっているので、同じ距離のクラブが入っていると他にクラブが入れられなくなるので、もったいないです。基本的に同じスイングをした時にクラブを変えて距離を打ち分けるので同じ距離のクラブは必要ありません。ただし、まだクラブを入れる余裕がある時に限り同じような距離のクラブを入れるのはOKです。例えば、狭いコースの為のティーショット用のUTを入れるなどです。ただ、あくまでもクラブの本数に余裕がある時だけにしましょう。

まとめ

今回はフェアフェイとユーティリティの違いについて、クラブの特徴と打ち分け方やセッティング方法などについてお伝えしました。プロでもセッティングに悩む人もいるフェアフェイウッドとユーティリティ。苦手に考えてしまう人は多いのですが、使えるようになると楽に飛距離が出せてとても便利です。ぜひこちらの記事を参考に、フェアウェイウッドとユーティリティをしっかり使えるようになってスコアメイクに役立てて下さい。

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鈴木
鈴木

PGA(日本ゴルフ協会)ティーチングプロ。ゴルフ歴は30数年。小さいころからPGAティーチングプロである父の指導の元ゴルフの練習に励む。高校を卒業したのち神奈川県にあるゴルフ場の研修生として働く。25歳でPGA(日本ゴルフ協会)会員となりレッスン活動に励む。現在は某ゴルフスクールでレッスンしている。誰にでも分かりやすく楽しいレッスンを心がけています。

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