2021年のマスターズは、松山英樹が優勝という歴史的な年になりました。日本人初、アジア人初のマスターズ優勝ということで、日本中が大いに沸き立っています。激闘が繰り広げられたマスターズ4日間の試合結果を振り返ってみましょう。
マスターズ試合結果振り返り
1日目
10回目のマスターズ出場となる松山は、8番(パー5)では豪快なティーショットにより2オン。ピン手前7mからのパットを沈めてイーグルを奪い、1イーグル2バーディ、1ボギーの「69」でプレーし、3アンダー2位タイの好成績で初日を終えます。
2日目
松山は5番、10番ホールでボギーを叩くも、アーメンコーナーの出口13番(パー5)で、グリーン左奥から13mのパターを直接ホールイン。初日の8番(パー5)に続くイーグル奪取に成功しました。15番(パー5)では、フェアウェイからグリーン手前の池をギリギリ超え、ピン下5.5mに2オンでバーディとし、ホールアウト時点で首位と3打差に浮上。通算4アンダーのスコア71で2日目を終え、7年連続9度目の決勝ラウンド進出を果たします。
60位からスタートしたブライソン・デジャンボーは「67」で通算1アンダー17位に浮上。2連覇がかかっていた世界ランキング1位のダスティン・ジョンソンは5オーバー60位で予選落ち。メジャー4勝のブルックス・ケプカ、ローリー・マキロイなどビッグネームが姿を消す波乱の展開となりました。
3日目
松山は首位ジャスティン・ローズと3打差6位でスタート。11番ティーショットを終えたところで雷雨のため1時間17分中断。再開すると2打目をピン右5.8mにツーオンしバーディ。続く12番でも連続バーディを決め、首位に並びます。13番(パー5)、難しいアーメンコーナー出口で2ストローク伸ばし、15番(パー5)でイーグル奪取に成功。通算11アンダーの単独首位に浮上してホールアウトしました。
最終日
松山は1番パー4でボギーを叩き、2位に迫るウィル・ザラトリスが2連続バーディを決め、松山のリードはいきなり1打に縮まってしまいます。前半は8番、9番でバーディを決め、ザラトリスとは5打差でハーフターン。12番はこの日2つ目のボギーとし、2位にはザラトリス、シャウフレ、ジョーダン・スピースが5打差で追う展開に。14番はカップにわずか左にそれたパーパットを沈め、シャウフレに4打差に詰められ、15番では2打目がグリーン奥の池に入り3度目のボギーを叩き、シャウフレとの差は2打差に迫られてしまいます。16番もピンに寄る傾斜にボールを落とせず15mのパットを残し、3パットボギーになるも相手がトリプルボギーを叩いたため2打差をキープ。18番パー4は木々の間を1Wで打ち抜きフェアウェイをキープ。PWでの2打目は右サイドのバンカーに落ち、ボギーで終え2位と1打差で優勝を勝ち取りました。
順位 | 通算 | 選手名 | 初日 | 2日目 | 3日目 | 4日目 | 合計 |
1 | -10 | 松山英樹 | 69 | 71 | 65 | 73 | 278 |
2 | -9 | ウィル・ザラトリス | 70 | 68 | 71 | 70 | 279 |
3T | -7 | ザンダー・シャウフェレ | 72 | 69 | 68 | 72 | 281 |
3T | -7 | ジョーダン・スピース | 71 | 68 | 72 | 70 | 281 |
5T | -6 | マーク・レイシュマン | 72 | 67 | 70 | 73 | 282 |
5T | -6 | ジョン・ラーム | 72 | 72 | 72 | 66 | 282 |
7 | -5 | ジャスティン.ローズ | 65 | 72 | 72 | 74 | 283 |
8T | -4 | コーリー・コナーズ | 73 | 69 | 68 | 74 | 284 |
8T | -4 | パトリック・リード | 70 | 75 | 70 | 69 | 284 |
10T | -3 | トニー・フィナウ | 74 | 66 | 73 | 72 | 285 |
10T | -3 | キャメロン・スミス | 74 | 68 | 73 | 70 | 285 |
今年のマスターズ優勝賞金は?
マスターズ2021の優勝賞金は、207万ドル(約2億2770万円)でした。マスターズの優勝賞金は大会入場者数とグッズの売れ行きなどで算出するため、毎年金額が異なります。2位以下の金額は、2位は124万2000ドル(約1億3620万円)、3位は78万2000ドル(約8602万円)、10位で31万500ドル(約3405万円)。賞金総額は3年連続で変わらず1150万ドル(12億6500万円)となりました。
まとめ
マスターズの試合結果と賞金情報について紹介しました。前回の覇者ダスティン・ジョンソンをはじめ、多くの優勝候補者が予選落ちしてしまうなど、波乱の展開で最後まで目の離せない展開でした。10回目の出場となった松山英樹は、最後まで諦めず攻めの姿勢で望み続けたことで悲願の優勝を果たしました。歴代の日本人ゴルファーがなし得なかった大きな夢を果たすことができ、日本中を勇気づけてくれましたね。これからもますますの活躍を楽しみにしています。