ドライバーの飛距離を伸ばすために知っておくべき3つのポイントとは?

ドライバーの飛距離を伸ばす上で重要なことは何か。理論上の観点から3つのポイントについてご紹介し、自身のレベルや特性に応じて、スイングで意識すべき点、クラブ選びのポイントなど、飛距離向上につながる情報をお伝えします。






ゴルファーであれば誰でも憧れる「飛距離の出るドライバーショット」。しかし、ドライバーで飛ばそうと思えば思うほど大きなミスをしてしまったり、速く振っているつもりなのに思ったより飛距離が出ない、というゴルファーも多いのではないでしょうか。そこで今回は、ドライバーの飛距離を伸ばす上で知っておくべき3つのポイントについてご紹介。ゴルファーのレベルや自身の特性に応じて、飛距離を最大化するためのクラブ選びやスイングのポイントについて詳しくお伝えしていきます。

そもそもドライバーの飛距離ってどのくらいが理想?

アマチュアゴルファーの平均的なドライバー飛距離


レギュラーティからプレーする一般的なアマチュアゴルファーの場合、220ヤードから240ヤードくらい飛ばせることが理想です。レギュラーティからこれくらい飛ばすことができれば、ミドルホールのグリーンをアイアンで狙っていくことができます。また、コースによって違いがありますが、フェアウェイの目標方向に刺さっているIPフラッグもだいたいこのくらいの距離の位置にあるので、コースマネジメントもしやすいドライバー飛距離でもあります。バックティからプレーする上級者の場合は、もう20ヤードから30ヤードくらいの飛距離が必要になってきます。それよりさらに飛ばせる人、270ヤード以上の飛距離が出せるアマチュアゴルファーは「飛ばし屋」と言ってよいでしょう。

自分にとって理想的なドライバー飛距離


まわりの人と比べて自分が飛んでいるかどうかも気になりますが、自分の14本のクラブのうち、ドライバーで理想的な飛距離を出せているのかというのも非常に重要です。一般的に、「ドライバーの飛距離は9番アイアンの2倍」と言われています。例えば9番アイアンで110ヤード飛ばす人であればドライバーは220ヤード、130ヤード飛ばす人であれば260ヤード飛ばせることが理想、といった具合です。ドライバー飛距離がこれに満たないという人は、長いクラブになるほど飛距離をロスしている可能性があり、スイングやクラブを改善することで更に飛距離を伸ばせるポテンシャルがある、ということが言えます。


ドライバーの飛距離をのばす、3大要素とは?

初速


3大要素の1つ目は、打ち出されたときのボールの初速です。アマチュアゴルファーのドライバーの初速は50m/s~60m/sくらいで、速ければ速いほどボールは飛んでいきます。初速を上げるためには、速くスイングする(=ヘッドスピードを上げる)だけでなく、フェースの芯でとらえることが重要です。どんなに速くスイングしても、フェースの芯を外してしまうとボールにパワーが伝わらず、初速が上がらなくなってしまうためです。ヘッドスピードに対して高い初速が得られているかどうかを示す値として「ミート率」という指標があります。ミート率はボールの初速(m/s)÷ヘッドスピード(m/s)で算出され、アマチュアゴルファーの平均ミート率は1.3前後です。つまりヘッドスピードが42m/sであれば、初速55m/sは欲しいところです。これに満たない場合は、まだまだボールの芯に当てられていないということなので、ヘッドスピードを上げることよりも、まずはボールの芯でとらえられるようにしたいですね。

打ち出し角


2つめはインパクト直後におけるボールの打ち出し角です。これは高ければ高いほど良い、あるいは低ければ低いほど良いというわけではなく、適正な角度というものがあります。もっとも飛距離を出せる打ち出し角は12度から14度と言われていて、これより3度以上高かったり低かったりすると、飛距離をロスしてしまっているということになります。この角度を調整するもっとも簡単な方法は、ドライバーのロフトや重心位置を変えることです。最近のドライバーはロフト、重心の調整機能が付いているので、練習場で球筋を見ながら自分で調整することができます。打ち出し角を低くしたい場合はフェースを右に向ける(=ロフトを立てる)、ウェイトの位置をフェース寄り(=浅い重心)に持っていく、高くしたい場合はその逆に設定してみてください。その他にも、ハンドファーストにインパクトすることで打ち出しを低く抑えるということもできますが、次でご紹介するスピン量にも影響してしまうことがあるので、できればドライバーの調整だけで済ませるのが良いでしょう。

スピン量


3つめはスピン量です。速い初速、適正な角度で打ち出されたボールも、スピン量が足りないとボールが十分に上がりきらず、早く落下してしまいキャリーが十分に稼げません。逆に、スピン量が多すぎるとボールは前ではなく上に進む力が大きくなり、飛距離をロスしてしまいます。また、スピン量が多いということはそれだけサイドスピンの影響も受けやすくなるため、左右の曲がり幅が大きくなりやはり飛距離ロスにつながります。

適切なドライバーのスピン量は、毎分2400回転とされています。ただし、前述の打ち出し角が高めであれば、それだけで十分にキャリーが稼げるのである程度スピン量が少なくても問題ありません。問題なのは「打ち出しが高く、スピン量が多め(ボールが上がり過ぎる)」「打ち出しが低く、スピン量が少なめ(ボールがすぐ落ちる)」の2つなので、打ち出し角とのバランスを見て適正なスピン量を目指してください。一般的に、ダウンブローに打つとスピン量が多くなり、アッパーブローに打つとスピン量は少なくなります。

ドライバーの飛距離アップのためのポイント(初級編)

スイングよりもまずは芯に当てること


ゴルフを始めて間もない人は、まずはドライバー飛距離200ヤードを目指しましょう。このくらいの飛距離が出せるようになれば、100切りを目指せるレベルも見えてきます。初心者に多いドライバーのミスとしてはやはり、トップやテンプラなど、フェースの芯でボールを捉えられないことです。どんなに力がある人でも、ボールを芯でとらえないと正しい角度でボールが上がらず距離も出ません。「1mもあるクラブの先にある数センチの芯に当てるなんて難しい…」と思うかもしれませんが、それは速く振ろうとしているからではないでしょうか。最初のうちはスイングの速さも軌道も気にしなくて良いので、とにかくボールの芯でとらえることに専念しましょう。毎回同じ感触、同じ角度で飛ばせるように、繰り返し練習してみてください。

ドライバーの飛距離アップのためのポイント(中級編)

中級者の目標ヘッドスピードは


200ヤード飛ばせるようになったら、次は230ヤードを目指します。ここまで飛ばせようになると、ほぼ毎ホールで「パー」を狙うゴルフができるようになるので、ラウンドが一層楽しくなりますね。230ヤード飛ばすために必要なヘッドスピードはだいたい42m/sくらいですので、これに満たない場合はまずはヘッドスピードの向上を目指しましょう。ちなみに、女子プロの平均もだいたいこれくらいですが、彼女たちはそのヘッドスピードで250ヤード以上飛ばします。それほどミート率が高いということがわかります。

ヘッドスピードを上げるためには


ヘッドスピード42m/sは、一般的な男性であれば達成できるレベルなので、腕力がないからといってあきらめる必要は全くありません。むしろ、腕の力を使おうとするととかえってクラブの動きを抑制してしまい、力を入れているわりにヘッドスピードは上がりません。ドライバーは45インチ(約110センチ)と非常に長いので、手の力よりも「遠心力」をうまく利用することが重要なのです。遠心力を働かせるためには、円の中心である手元、つまりグリップエンドをインパクト直前にできるだけ固定させる必要があります。これを助けてくれるのが、最近のドライバーに装着されている「カウンターバランス」というグリップエンドの重りです。この重りがあることで手元が固定され、ヘッドを効率的に加速させることができます。スイングで力む癖をつけてしまう前に、まずはカウンターバランスのドライバーを使って、ヘッドが加速する感覚を覚えることが飛距離アップへの近道となります。

ドライバーの飛距離アップのためのポイント(上級編)

上級者の悩みは「多すぎるスピン量」


ヘッドスピードが速くなってくると、ほとんどのゴルファーがある悩みを抱えます。それはドライバーでのバックスピン量が多すぎて弾道が上に向いてしまうことです。上級者は「吹け上がる」「吹ける」という言葉を使いますが、弾道が上に向いてしまうと空中で前に行く力がなくなってしまい、さらにランディング角(着弾した時の角度)がほぼ垂直になるためほとんど転がらずに止まってしまいます。

プロの試合を見ていると、プロのドライバーショットはフェアウェイに落ちてからも30~50ヤードくらい転がっているのがわかるかと思います。これは、ヘッドスピードのわりにバックスピン量が低く抑えられ、球が吹け上がることなく前に飛んでいき、鋭い角度で着弾しているのでランも多く稼げているのです。アイアンと違ってドライバーはボールを止める必要がないので、ランは多ければ多いほど良いです。では、スピン量が多くなってしまう原因には何があるでしょうか。

スピン量が多すぎる原因と対策


原因の1つは、スイング軌道がダウンブローになってしまっていることです。アイアンの場合、ダウンブローを心掛けるように教わることが多いかと思いますが、ドライバーはその逆で、インパクト前後で地面と水平もしくはアッパーブローに打つ必要があります。とはいえ、アイアンとドライバーで違う軌道で打つなんて、難しいですよね。

幸い、ドライバーはティアップすることができるので、アッパーブローで打つ感覚が掴みづらい人はティアップを普段より高めにして地面とボールの間を多めに取るようにします。そうすることで、ヘッドの上がり際にボールを捉える「アッパーブロー」の感覚を養うことができます。

もう1つの原因は、ボールが柔らかすぎることです。最近のボール、特にプロ仕様のボールは「グリーンで止める」ことを最優先しているため、スピンがかかりやすいよう柔らかく設計されていることが多いです。プロはドライバーを低スピンで打つ技術があるのでそれでも飛ばせますが、アマチュアが飛ばすには不向きなボールと言えます。飛距離を目指すのであれば、スピンがかかりにくい硬めのボールを選びましょう。ちなみに、ボールのパッケージに「硬い」あるいは「ハード」とわかりやすく書かれていることはあまりありません。「フィーリング:ややソフト」と書かれているものであれば、スピン量が抑えられる硬めのボールと思って良いでしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。このように、飛距離を伸ばすためには3つのポイントがあります。
  • ・初心者はまず芯で捉えて「打ち出し角」を揃えること
  • ・中級者になったらヘッドスピードを上げて「初速」を上げること
  • ・上級者は速いヘッドスピードを飛距離に繋げるために「スピン量」を抑えること
こうしたステップが重要になります。

飛距離に伸び悩んでいる人の多くは「ヘッドスピードを上げよう」「筋力アップしよう」という考えに行きがちですが、まずは打ち出し角やスピン量を適切に調整することで、今のヘッドスピードのままでも十分に飛距離アップを狙うことができます。ぜひこれらを参考にして飛距離アップへの道筋を理解し、230ヤード、260ヤードと、次の目標を目指していってもらえたらと思います。

この記事が気に入ったら
「いいね!」をしよう