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【プロ解説】アプローチが苦手な人の原因とおすすめの練習法3選

ゴルフのスコアに大きく関わるアプローチ。アプローチが上手くできるかどうかでスコアが変わってきます。しかしアプローチが苦手な人は多く、そのほとんどがどのように練習すれば良いのか分かっていない人ばかりです。今回はアプローチについてお伝えします。

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ゴルフのスコアに直結するアプローチ。ゴルフが上手い人でアプローチが下手な人は稀です。セカンドショットまでは似たような感じだったのに、終わってみると同伴者のスコアの方が良い、なんて経験はありませんか。もしかしたらセカンドショットを打った時点ではあなたの方が良い場合だってあるかもしれません。ショットでは同じくらいのレベルなのにスコアが違ってくるのはアプローチやパターなどのショートゲームの差に他なりません。

 

アプローチが上手くなればそれだけゴルフのスコアは良くなるのは誰もが理解しているはずです。今回はアプローチが得意になるために、なぜアプローチが苦手なのか原因と練習方法をお伝えしていきます。この記事を読んで、ぜひアプローチの苦手克服を目指してみてください。

 

アプローチの重要性

あなたが何故アプローチが苦手なのかお伝えする前に、アプローチの重要性についてお伝えしていきます。ゴルフのスコアの6割以上は100ヤード以内と言われています。つまり短いクラブで打つショットです。

 

ショットはペナルティになるような大きなミスは別ですが、少しのダフりや曲がってグリーンを外すような多少のミスでも、その後のアプローチやパターで取り戻せます。しかしアプローチをミスするとパターで取り返すしか方法がありません。ミスしてもグリーンに乗ればまだパターで取り返せるかもしれませんが、トップやダフリ、チョロなどをしてグリーンに乗らなければ、またアプローチをしなくてはならなくなります。

 

ミスを繰り返していくとアプローチに対して苦手意識が芽生えスムーズな動きができなくなるでしょう。酷い場合はイップスと呼ばれる手が動かない状態になるかもしれません。このようになる前に正しいアプローチの知識を身に着けておきましょう。

アプローチが苦手な人の特徴5つ

アプローチが苦手な人にはいくつか特徴があります。1つずつ解説します。

1.どのような状況でも同じように打とうとする

アプローチが苦手な人で1番多いのは常に同じ様に打とうとする人です。色々な種類のアプローチをするより1種類のアプローチを覚えたほうがシンプルにできるのは間違いありません。アプローチの種類を増やすとそれに伴い距離感を覚える必要があるためです。しかし、どのような状況でも同じアプローチをするのはよくありません。例えば普段上げて止めるアプローチをしていたとしてもライが悪いのに同じ打ち方をしていてはミスの確率があがるだけです。

 

アプローチでは距離感も大切ですが、その前にライを見極めてライに合わせた打ち方をするのがミスの確率を最小限に抑えることができる方法です。まずはライを見極めて打ち方を考えることから始めるのが正解なので覚えておいて下さい。このライの見極めはアプローチだけでなく全てのショットで同じことが言えます。

2.距離に対する振り幅が合っていない

アプローチが苦手な人は距離に対する振り幅が合っていないことがほとんどです。10ヤードしかないのにフルスイングと同じように振っていては10ヤード以上飛ぶのは当然です。振り幅が間違っているのに、それに気付かずスイングのスピードを落として距離を調節するとミスの確率が格段に上がります。当然上手く行く時もあるでしょうが、少しでもミスをすると大きなミスになるので距離に合った振り幅になるように練習する必要があります。

このように振り幅が間違っている人は大抵の場合アドレスが間違っています。短い距離なのにフルスイングと同じようなスタンス幅では自然と振り幅も大きくなります。

3.インサイドアウトのクラブ軌道

アプローチが苦手な人で多いのはインサイドアウトのクラブ軌道でフェースを閉じて使う人です。このような人は引っ掛けることが多く低い球でランが多いのが特徴です。フェースを開くのが苦手なためインサイドアウトに振って真っすぐ飛ばそうとするのですが、これは逆効果です。このようにインサイドアウト軌道で調節すると下からすくい打つような打ち方となりトップが出やすくなります。球が上がらないため、余計下からすくい打とうとしてどんどん動きが極端になっていきアプローチが苦手になります。

4.リズムが悪い

アプローチが苦手な人はリズムが悪いのも特徴です。バックスイングがゆっくりでダウンスイングだけ速くなったり、最初から速かったりとクラブの重さで振れていないことが多いのです。リズムが悪いと距離感が合いにくく、スピン量も安定しないのでおすすめしません。アプローチが上手い人はクラブの重さでリズム良く振れるので上手い人を参考にするのがおすすめです。

5.マネジメントができていない

アプローチが苦手と思っている人は実は難しい場所から打っていてそもそも寄せにくい場合があります。グリーン奥からのアプローチで寄せにくかったりグリーンエッジとピンが近いなど、そもそもプロでも難しいアプローチをしているのに寄らずにアプローチが下手だと思い込んでいる場合があります。このような人はコースマネジメントを間違えています。アプローチが上手い人は技術はもちろんですがコースマネジメントが上手いことがほとんどです。

 

カップに寄せるためにはどこから打てば寄せやすいのか考えながらプレーしています。もちろん毎回思うように上手くいかないかも知れませんがミスすることも含めて考えられるようになるとアプローチが寄せやすい場所から打つことができ、カップに寄せることができます。練習場では狙った場所に打てるのにコースでは思うようにできない人は、コースマネジメントを間違えており難しい場所からアプローチをしている可能性があるので注意してみましょう。

 

アプローチが苦手な人がやりがちなこと

アプローチが苦手な人の特徴を紹介しましたが、やりがちなこともお伝えしておきます。アプローチが苦手な人でやりがちなミスはダフりやトップです。これらのミスを嫌がって手先で打ちに行きリズムを崩す人をよく見かけます。メンタル的な部分で言えば、アプローチはしっかり寄せると思いすぎている人が多く、上げなくても良い状況で無理に上げてミスをするパターンをよく見かけます。

70台を出るような上級者でも上げるアプローチはリスクがあり、リスクを減らすことを考えるならば転がせる場面では転がした方が良いでしょう。

 

アプローチが苦手な人におすすめの練習3選

アプローチが苦手な人におすすめの練習を3つ紹介します。

1.7番アイアンのパターチップ

まず最初におすすめしたいのが7番アイアンを使ったパターチップです。アプローチなのに7番アイアン?と思う人もいるかもしれません。これはグリーン周りからリスクを減らしてアプローチをしたい人に最適です。7番アイアン8番アイアン9番アイアンなら感じの出しやすいクラブで良いのですが、初心者は7番アイアンでショット練習することが多いので、使い慣れた7番アイアンでやってみましょう。打ち方はパターと同じです。

 

1.クラブはパターより長いので短く握ります。

2.下半身を止めて肩のストロークで打ちます。

 

手首を使うと距離感が合わなくなるので注意しましょう。この7番アイアンのパターチップは少しのキャリーでランが多いのが特徴です。動きがシンプルなので最もボールに当てるのが簡単なアプローチなので、特に初心者の人は上げる必要がなければパターチップをメインに考えるのが良いのではないでしょうか。

 

2.サンドウェッジでふわっと上げるアプローチ

ふわっと上げて止めるアプローチは必要な場面が必ず出てくるのと、ソールを滑らせる練習のためにやっておくとアプローチが上手くなります。特にインサイドアウトでリーディングエッジが刺さってしまう人はふわっと上げるアプローチを練習するのがおすすめです。やり方を紹介します。使用クラブはサンドウェッジです。

 

1.ボールを中心に反時計回りに軽く左を向きます。

2.左を向いた分フェースは右に開きます。

3.このアドレスからスタンスなりに振りぬけばソールが滑ってふわっと上げるアプローチを打つことができます。

 

ポイントはリズムを一定にしてフェースを返さないことです。目標に対して左に振っていきますがフェースがを開いているので左に飛ばないので開いたまま振る感覚を養いましょう。

 

3.片手打ちでクラブの重さで振る練習

リズムが悪くてミスをする人は片手打ちでクラブの重さで振る練習をするのがおすすめです。やり方は簡単です。片手で振るだけです。片手で振るとクラブの重さで振ることができるので自然とリズムが良くなります。ポイントは腕の力に頼らずに体の回転と同調させることです。とは言っても片手打ちをしていれば自然と体を使うようになるので心配しなくても平気だと思います。右手も左手も両方やるのがおすすめです。両方同じように出来るようになれば両手で持ってもリズム良く振れるはずです。

 

まとめ

今回はアプローチが苦手な原因と練習法を3つ紹介しました。いつまで経ってもアプローチが苦手ではゴルフのスコアはまとまりません。アプローチが苦手なのには必ず原因があります。まずは何故あなたがアプローチが苦手なのか原因を見つけて、その原因に合う直し方をすれば必ずよくなります。

 

今回紹介した3つの練習方法はどれもアプローチをするうえで必要な技術なので沢山練習しましょう。特にふわっと上げるアプローチを練習すればソールを滑らせる感覚がわかりダフリやトップのミスを減らすことができます。初心者でアプローチは上げるものだと思い込んでいる人は7番アイアンを使ったパターチップを覚えればグリーンに乗せる確率が格段に上がるので転がしの練習をするのがスコアアップのカギだと思いますよ。

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鈴木
鈴木

PGA(日本ゴルフ協会)ティーチングプロ。ゴルフ歴は30数年。小さいころからPGAティーチングプロである父の指導の元ゴルフの練習に励む。高校を卒業したのち神奈川県にあるゴルフ場の研修生として働く。25歳でPGA(日本ゴルフ協会)会員となりレッスン活動に励む。現在は某ゴルフスクールでレッスンしている。誰にでも分かりやすく楽しいレッスンを心がけています。

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