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セルフプレーが増え、ルール改正によりプロや上級者も使用しているレーザー距離計。気になるけれど、ちょっと高価なイメージがあって手を出しにくい、と感じてる方もいることでしょう。この記事では、はじめてレーザー距離計を購入するときに抑えておくべきポイントや、3万円以下で買えるコスパ抜群のレーザー距離計を紹介します。GPS距離計と併用したい方や、どちらがいいか迷っている方もぜひ最後まで読んで参考にしてみてください。
ゴルフのレーザー距離計とは
ゴルフのレーザー距離計は、レーザーを射出し戻ってくるまでの時間を計測することで、目標物までの距離を測定します。ファインダーを覗き、ポインターを目標物に合わせてボタンを押すだけでよいので、操作も簡単です。レーザー距離計はGPS距離計と比較して正確な距離を計測できることが魅力です。2019年から公式競技でも使用可能になり、多くのプロゴルファーや競技ゴルファー達も使用している便利アイテムとなっています。
ゴルフレーザー距離計の主な機能・性能は?
最近では、レーザー距離計を製造しているメーカーも増え、多くのモデルが販売されています。価格や機能・性能もそれぞれ異なりますが、レーザー距離計には主に以下のような機能があります。
1.距離計測
ゴルフは目標までの距離を打ち分けるスポーツです。そこで正確な距離を知る時に役立つのが、レーザー距離計です。ゴルフ場では景観や高低差などで距離感が狂いやすくなります。また、ヤード杭やカートナビでは大まかな距離しか分かりません。そういった場面でも、ピンや目標物までの正確な距離が計測できるレーザー距離計を使うことで、自信をもった番手選択、ショットができるようになるでしょう。モデルによって計測速度や計測可能距離も異なるため、購入の際には自分がどの性能まで必要なのか判断する必要があります。短い距離の計測のみであれば、1万円を切る低価格モデルでも役立つでしょう。しかし150ヤード以上の計測は手ブレにより計測しにくいと感じることが予想されますので、手ブレ対策機能のあるモデルがおすすめです。
2.防水・防塵機能
ゴルフは屋外スポーツですので、雨でも使えるように防水・防塵機能のあるモデルも多くあります。防塵機能については、ゴルフのレーザー距離計では表記が省略されていることがほとんどです。防水機能は、国際規格の「IPX」という等級の表示がされ、等級は0〜8まであります。それぞれの等級で使用可能な環境は、以下の表のようになります。
雨でも使えるよう、防水機能がついていると安心です。防水・防塵機能は価格の差による違いはほとんどみられません。多くのモデルはIPX4以上の防水機能を有していますが、購入時には念の為防水等級をチェックして購入しましょう。
3.手ぶれ補正 高低差
レーザー距離計はレーザーを正確に当てなければ正しく距離計測ができませんし、計測に時間もかかってしまいます。手ブレ補正機能があればスピーディーな計測が可能で、ラウンド後半などの疲れがでてくる場面でも問題なく距離の計測ができます。低価格モデルの場合、手ブレ補正機能がなかったり、長距離の測定が困難なものが多いですが、手ブレ対策として長押しによる連続スキャンモードや、最も近い距離の目標をロックオンするモデルなどもあります。3万円以上のモデルであれば、手ブレ補正が強く効いているモデルが多いでしょう。
高低差を加味した距離計測が可能なモデルであれば、山岳コースなどのアップダウンが激しいコースでも正確な距離がわかりますので、スコアアップにつながります。ただし、競技では高低差表示は使用できないので、競技での使用も考えているゴルファーは、on/off切り替えのできるモデルを購入する必要があります。高低差を加味した計測が可能なモデルは、1万円以下の低価格でもあります。しかし、ランプの点灯やデザインの変化で周囲にわかりやすくon/offを通知することのできるモデルは、およそ2万円前後以上のモデルが多いようです。
4.カラー表示 コースマップ機能
レーザー距離計には、ファインダー越しに見るポインターや距離表示がカラー表示のモデルもあります。白黒表示では見にくいゴルファーでも、カラー表示であれば見やすく感じることがあるので、検討してみるとよいでしょう。カラー表示可能なモデルの価格帯は、およそ25,000円以上が多いようです。
コースマップ機能があるモデルであれば、ハザードを避けたり、レイアップする距離を計測するなどのマネジメントに役立ちます。しかし、GPSゴルフナビ機能も搭載されたモデルは少なく、高額になってしまうことがデメリットになります。最新モデルであれば5万円以上になりますし、型落ちモデルでも3万円程度が目安になるでしょう。
レーザー距離計を使うメリット
レーザー距離計の購入を検討している方には、GPS距離計とどちらを買うべきか悩むゴルファーも多いかと思います。そこで、レーザー距離計を使うことで具体的にどんなメリット、デメリットがあるのか考えてみました。レーザー距離計を使うメリットは多いですが、使用中に不便だと感じてしまうデメリットもあるので、どちらも知って使用を検討してみてください。
1.ピンまでの距離を正確に測定できる
繰り返しになりますが、レーザー距離計を使用するメリットは、正確に残り距離を計測できることです。GPS距離計を使用する場合、一般的には測定精度がレーザー距離計に及びません。また、ラウンド当日のピン位置が確認できないモデルもあります。レーザー距離計であればいつでもピンさえ見えれば正確に計測することができますので、ピンを攻めたい中上級者にとっては、必須ともいえる機能でしょう。ただし、目標を遮るものがあるとレーザーが目標に当たらないので測定できません。
2.活用方法が多数ある
レーザー距離計はラウンドで残り距離を計測する以外にも活用する場面があります。例えば、練習場で目標までの距離表示が正しいのか計測したり、ラウンド時に前の組までの距離を計測したりすることもできます。GPS距離計は、ラウンドでは多くの情報を知ることができて便利ですが、こういった使い方はできません。レーザー距離計なら、目標をファインダー越しに見て、その地点を拡大して見ることもできます。計測する単位をメートル表示にして、ゴルフ以外の日常の場面で活用することもできますね。
3.電池もちがよい
レーザー距離計は充電式のものもありますが、一般的に「CR2リチウム電池」という電池を使うことも多いです。リチウム電池はマンガン乾電池の約10倍の電力容量をもつといわれます。そのため、使う頻度にもよると思いますが、電池交換の頻度は多くありません。一方、GPS距離計の多くは充電式です。メーカーの表記では、「連続使用時間〇時間」という表記が多いです。GPS距離計は、モデルによっては「1ラウンド電池がもたなかった」という口コミも見かけますので、充電がラウンド中に無くなる心配もあります。レーザー距離計ならこういった心配も不要ですので、電池もちがよいことはメリットといえるでしょう。
レーザー距離計を使うデメリット
1.見える目標物までの距離しか計測できない
レーザー距離計は目標との間に遮るものがあると使用できません。最近では、レーザー距離計にGPS機能を搭載したハイスペックなモデルも販売されていますが、まだ種類が多くないことと値段が高いことがデメリットです。
2.使用の度に持ち運ぶ必要がある
レーザー距離計にはGPS距離計のような腕時計タイプがないので、ポケットや専用ケースに入れて持ち運ぶ必要があります。また、ベルトに固定したりすることはできますが、使う度に取り出してファインダーを覗くというひと手間があります。腕時計型のGPS距離計なら、手元で操作ができて出したりしまったりする手間がかかりません。現在はレーザー距離計も小型軽量化が進んでいて、ポケットに入るサイズのものもありますが、基本的に持ち運ぶ必要があることも踏まえて、モデル選びをしましょう。
3.計測に時間がかかってしまう可能性がある
レーザー距離計はモデルごとに距離計測の時間に差があります。多くのモデルは1秒未満でピンを捕捉できますが、数回計測し直す場面もあるでしょう。特に長い距離の計測をする場面では、微妙なズレが生じやすく、計測に時間がかかってしまうこともあります。GPS距離計であれば、手元に巻いてある距離計の画面を見ればすぐに距離を把握してショットをすることができます。計測に時間がかからないよう計測時間の短いモデルを選んだり、使用に慣れておくことも大切です。
レーザー距離計はどんな人におすすめ?
レーザー距離計は、ラウンドを経験して、ある程度プレーに慣れているゴルファーにおすすめです。レーザー距離計での距離計測は、先述のとおり計測に時間がかかってしまう場合があります。ゴルフを始めたばかりのゴルファーや、ラウンドに慣れていないゴルファーはラウンドに時間がかかることが多いので、レーザー距離計を使うと、さらにプレーに時間がかかってしまう可能性があります。そのため、持ち運びや扱いに便利なGPS距離計の方がおすすめです。どうしてもレーザー距離計を使用したい場合はラウンドの流れやルールを知り、複数回のラウンドを経験してから購入を検討しましょう。
3万円以下で買えるゴルフレーザー距離計おすすめ7選
ここまでは、レーザー距離計の機能や性能、メリットなどを紹介しました。続いて、具体的にどのモデルがおすすめなのか紹介します。今回紹介するモデルはどれも3万円以下で購入できるので、初めてレーザー距離計を購入するゴルファーや、コスパで購入モデルを決めたいゴルファーには参考になると思います。ぜひ参考にしてレーザー距離計を使ってみてください。
1.ファインキャディ J300
超高速の距離計測で、ストレスフリーなラウンドを実現
J300は、J100の後継にあたるモデルで、一般測定0.1秒台、ピンファインダー測定0.3秒台と高速で距離の計測ができる距離計です。最大計測距離も1000メートルと十分に確保されており、日本のゴルフ場では計測できないコースがないレベルといえます。ピンファイダー機能により、背景に林などがあっても、近くにあるピンフラッグを捉えて計測してくれるので、計測も楽に行なえます。高低差機能も備えていますが、LEDランプでON/OFFを周囲に通知できるので、競技での使用も問題ありません。
ファインキャディ J300の口コミ
ファインキャディ J300の仕様・製品情報
大きさ | 106.8×38.4×66.4mm |
重さ | 161g |
測定速度 | 0.1秒 |
カラー | ブラウン/ホワイト |
防水の有無 | 有り(IPX4) |
高低差表示(モード) | 有り(LEDランプで周囲に通知) |
測定範囲 | 3〜1000m |
価格 | 22,900円 |
2.TecTecTec! ULT-X800
USAアマゾンで販売台数ランキングNo.1メーカーがつくるフラッグシップモデル
ULT-X800は測定精度±0.3Yの高精度で測定が可能であり、測定可能距離も800Yと通常のラウンドでは十分すぎる機能をもつ距離計です。背景とピンが重なった状態で、近い対象を優先して計測するピンモードや、照準を対象物に合わせるだけで瞬時に距離を計測するスキャンモードなど、ストレスなくピンを捉える機能が充実しています。イエローのアクセントがポイントであるデザインもポップで、男女問わず使用したくなる見た目です。USAアマゾンで販売台数No.1をとっている実績が、機能の高さをあらわす証拠といえるでしょう。
TecTecTec! ULT-X800の口コミ
(中略)しかしこちらを使用すると、ボール位置から計測できるので、ショットに正確さがでます。
最初にニコンのクールショットASで測定しULT-X 800で測定しても誤差は殆んど無い。
TecTecTec! ULT-X800の仕様・製品情報
大きさ | 110mm×76mm×41mm |
重さ | 207g±5g |
測定速度 | 0.2秒 |
カラー | 通常カラー(ブラックホワイト)/ブラックピンク |
防水の有無 | 有り |
高低差表示(モード) | 有り(デザインの変化で周囲に通知) |
測定範囲 | 800yd |
価格 | 26,400円 |
3.ゴルフバディaim L11
ピンファインダー機能で、難しい距離計測もお手軽に
aim L11は、前作aim L10シリーズから計測スピードが改善され、0.2秒での計測が可能となりました。正確な距離計測に欠かせない、ピンファインダー機能も搭載しており、スキャンモードでは10秒間連続スキャンで、目標までの距離計測が可能なので、手ブレの心配なく計測できます。最長測定距離は800mと他商品に劣らず、最短距離も2mとグリーン上でも活躍する機会のある距離計です。これだけの機能をもって2万円以下で購入可能なので、2万円を購入ラインとしているゴルファーにはぜひ試してもらいたいモデルです。
ゴルフバディaim L11の口コミ
ゴルフバディ aim L11の仕様・製品情報
大きさ | 93.3×72×35.3mm |
重さ | 148g |
測定速度 | 0.2秒 |
カラー | ブラック/ホワイト |
防水の有無 | 有り(IPX4) |
高低差表示(モード) | 有り |
測定範囲 | 2〜880yd |
価格 | 19,900円 |
4.Nikon COOLSHOT 20i GⅡ
レーザー距離計の王道メーカーが提供する入門モデル
COOLSHOT 20i GⅡは、ブッシュネルと並ぶレーザー距離計の大手メーカー、Nikonのつくる格安モデルです。Nikonといえば、「STABILIZED」というモデルが人気モデルになりますが、その半分程度の価格でNikonの距離計を購入することができます。800ヤードの計測距離、高低差機能、近距離優先アルゴリズムと、距離計測に便利な機能が満載です。そしてコンパクトな見た目と130gの超軽量ボディで、日本人の手になじみやすい大きさとなっています。
Nikon COOLSHOT 20i GⅡの口コミ
Nikon COOLSHOT 20i GⅡの仕様・製品情報
大きさ | 91×73×37mm |
重さ | 約130g |
測定速度 | ー |
カラー | ホワイト |
防水の有無 | 有り(IPX4相当) |
高低差表示(モード) | 有り |
測定範囲 | 6〜800yd |
価格 | オープンプライス(20,000〜25,000円程度) |
5.TecTecTec!Mini
スマートフォンレベルのコンパクトさで持ち運びもラクラク
TecTecTec!ミニは、重量わずか118gの超軽量距離計であり、サイズもポケットに入るほどコンパクトです。これだけ小さいモデルながら、計測可能距離はフラッグシップモデルのULT-X800と同じ800ヤードとなっており、高低差を測る傾斜モードやピンモード、スキャンモードなどの機能も搭載されています。測定速度は0.5秒と若干落ちてしまいますが、価格も17600円と20000円を切る低価格であり、コスパ良好なモデルとなっています。
TecTecTec! Miniの口コミ
TecTecTec! Miniの仕様・製品情報
大きさ | 92.7×40×77.7mm |
重さ | 118g |
測定速度 | 0.5秒 |
カラー | マットブラック/マットホワイト |
防水の有無 | 有り(生活防水) |
高低差表示(モード) | 有り(ロゴが変わることで周囲に通知) |
測定範囲 | 800yd |
価格 | 17,600円 |
6.NINJOR GOLF NJ007
安心の日本製で、低価格ハイクオリティモデル
NJ007は国産メーカーのNINJOR GOLFが販売する距離計です。独自アルゴリズムのHPAピンサーチにより、ボタンを押している間連続スキャンし続け、最も近いターゲットでロックします。これによりピン捕捉が簡単になり、長い距離の計測でも手ブレを気にする必要がありません。環境要因e測定という独自のアルゴリズムは気温・湿度・天気などの環境要因込みで目標物までの距離を計測可能としました。高低差を含む計測が可能なスロープモードもあり、これだけ多くの機能を搭載して価格は2万円を切る、ハイクオリティモデルです。
NINJOR GOLF NJ007の口コミ
NINJOR GOLF NJ007の仕様・製品情報
大きさ | 40×105×72mm |
重さ | ー |
測定速度 | 0.1秒台 |
カラー | ブラック/ホワイト/グレー |
防水の有無 | 有り(IP54) |
高低差表示(モード) | 有り(ランプで周囲に通知可能) |
測定範囲 | 5〜660yd |
価格 | 19,800円 |
7.Pin-Eagle
コスパ良好のアマゾンベストセラー商品
Pin-Eagleはゴルフ用レーザー距離計を専門に開発する国内ブランドの距離計です。多くのYou Tube動画やwebメディアでも紹介されており、レビューもたくさんみられます。17,800円と手の出しやすい価格ながら、近い目標物を優先して計測するピンサーチ機能、目標物に照準が定まった時に目標物をロックオンし、0.5秒で計測可能するピンロック機能を搭載しています。初めての距離計購入で、レーザー距離計を試してみたいというゴルファーにおすすめのモデルです。
Pin-Eagleの口コミ
Pin-Eagleの仕様・製品情報
大きさ | 127×77×45mm |
重さ | 178g |
測定速度 | 0.5秒 |
カラー | ホワイト+ブラック(1種類のみ) |
防水の有無 | IPX5(大雨や雨天時にも使用可能) |
高低差表示(モード) | あり |
測定範囲 | 6〜660yd |
価格 | 17,800円 |
まとめ
今回はコスパの良いレーザー距離計7選を紹介しました。レーザー距離計はGPS距離計と比較して、正確な距離計測が売りです。計測に少し時間を要す可能性があるので、複数回のラウンドを経験して、ある程度プレーに慣れたゴルファーに使用をおすすめします。使用にあたってデメリットもありますが、それ以上に最近は機能が向上して、使いやすくなったモデルもたくさんあります。高機能なモデルは高額になってしまいますが、コスパのよいモデルを選べば、手の出しやすい価格でレーザー距離計を使用できるでしょう。レーザー距離計があれば、きっと迷いのないショットができ、スコアアップにつながると思います。ぜひ今回紹介したモデルを参考に、レーザー距離計を購入して、ラウンドで使用してみてください。