2019年多くのピンドライバー使用プロによる活躍に合わせて、急激に注目度の高まったピンドライバーの人気は衰えるところを知りません。2022年発売のPING(ピン)G430シリーズは、Gシリーズの12代目ドライバーとなりますが、最新ドライバーの発売に合わせてマークダウンされた前作などの購入を検討する方も増えています。この記事では、進化した最新モデルG430シリーズの前作との比較や歴代シリーズの特徴、プライスダウンでお得感のあるおすすめ歴代モデルをピックアップして紹介します。
ピンドライバー最新モデル「G430シリーズ」の特徴は?
ピンドライバー最新モデル、「G430シリーズ」には以下のような特徴があります。
- 改善された打音
- LSTにカーボンフライ・ラップ・テクノロジーを採用
- SFTに弾道調整機能を初搭載
1.改善された打音
Gシリーズの懸案であった打音を改善するために、クラウンからソールまでのヘッドデザインを見直して、ヘッド内部で振動が発生する箇所にサウンドリブを搭載しています。打音は打感に通じる重要ポイントでもあることから、打点が多少ブレたとしても快音が発生できる機能を装着し、これまで以上に快適なティーショットができるようにしています。
2.LSTにカーボンフライ・ラップ・テクノロジーを採用
ロースピンモデルの LSTは、8層のカーボンをヘッドの頭頂部のクラウンに装着して上部の軽量化を図り、余剰重量は底部に配分する低重心設計のブレないドライバーとなっています。PINGでは2006年のRapture以来のカーボンヘッドとなる今作は、従来の技術を活かして新たに進化した、強弾道で“劇飛”が実現できる飛距離アップが狙えるモデルとなっています。
3.SFTに弾道調整機能を初搭載
ドローバイアスの特性を持つ SFTに、あえて弾道調整機能を搭載した画期的なドライバーとなっています。ヒール側に重心を置くことでトゥ側の返しが良くなりドローボールを打てるのがSFTの特性。さらにヘッド後方にウェイトを搭載したことで同シリーズのMAXよりも13ヤードつかまるようになり、そのウェイトをヒール側にスライドすると20ヤードつかまるようになっています。
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ピンドライバー歴代Gシリーズの特徴
2015年に発売されたピンG30 シリーズから、2020年に発売されたGシリーズまで、歴代モデルの特徴を振り返って紹介します。
G30 シリーズ(2015)~Gシリーズ(2016)
G30は、ハードヒッター向きの前モデルG25と比べて、パワーに頼ることなく飛びを実感できる飛距離重視のドライバーです。新たに開発したテクノロジー「タービュレーター」を搭載したヘッドは、後継モデルにも影響を与えた原点といえるヘッドデザインに特徴があります。タービュレーターとは、スイングの最下点からヘッドが上昇してアッパーブローでボールを捉えるとき、ヘッドスピードが減速しないよう空気抵抗を減らせる形状のことです。このG30を使用したバッバ・ワトソンが424ヤードをマークしたことで注目されたドライバーでもあります。またパワーやスキルに合わせて最適弾道が得られるロフト角調整機能を搭載したモデルです。
G400シリーズ(2017)~G400 MAXドライバー(2018)
G400は、操作性の高いコンパクトサイズの445ccヘッドで大人気となったドライバーです。大きすぎず構えやすいフォルム、ヘッドが返しやすくつかまりの良さが備わっていることから、操作性を求める中級者・上級者に人気のモデルとなりました。一方でG400 MAXは、規定最大値の460㏄ヘッドを活かし、ミスをカバーしてくれるオートマチックな寛容性と反発力による飛距離アップで初心者・中級者に人気となったモデルです。また前シリーズから受け継いでいるタービュレーターは進化を遂げ、ダウンスイング時の空気抵抗を約15%削減できたことで、より走るヘッドを実現したモデルでもあります。
G410シリーズ(2019)
G410は、PING史上最大のヒットシリーズです。2019年マアチュアでツアー優勝を成し遂げた金谷拓実プロと全英オープン制覇の渋野日向子プロがG410 PLUS、2019年賞金女王に輝いた鈴木愛プロはG410 LSTと、国内外のツアーを席巻したのがPING G410ドライバーといえるでしょう。前シリーズの扱いやすさやスピード感をさらに進化させ、さらにPING史上初のウェイト調整機能が導入されたモデルでもあります。横ブレで弾道が安定しないゴルファーにとって強い味方となる弾道調整機能は、以降のシリーズに引き継がれた原点モデルといえます。シリーズ3モデルのなかで唯一弾道調整機能を持たないG410 SFTは、スライスを修正できるドローバイアス設計なので初心者でも安心できるドライバーといえます。
G425シリーズ(2020)
G425シリーズは、前シリーズよりもヘッド体積を5㏄増やしたことにより、さらにやさしく飛距離アップを狙えるドライバーとなっています。大型サイズのヘッドによる寛容性の高さと、前シリーズよりも5%上回る慣性モーメントの高さからより「やさしいドライバー」といえるでしょう。さらにぶれに強いMAXと低スピンモデルのLSTは約20gの可変式ウェイトを装着しているので、スイングを矯正せずに左右のブレを修正することができるでしょう。同時に可変ウェイトを大胆に移動すれば、ゴルフスキルを問わずドローやフェードを持ち球にできます。またSFTはしっかりボールをつかまえられるドロー設計のドライバーなので、スライス対策にも効果が期待できます。
ピンドライバー歴代おすすめモデル10選
最新モデル発売後は、過去のモデルが求めやすくなるので買い替えのチャンスです。ピンドライバーの歴代モデルの中からおすすめの10本を紹介します。
1.【2020年】PING(ピン)G425 MAX ドライバー
フェアウェイキープで最大飛距離が狙えるドライバー
G425 MAXは、「PING史上最もブレないヘッド」のコンセプトのもと開発したドライバーです。ヘッド後方に調整可能な高比重ウェイトを搭載したことで、大きな慣性モーメントが得られ、インパクトでフェース面が開いたり閉じたりしなくなり安定した弾道が得られるようになりました。またダウンブローからアッパーブローになるときの減速を防ぐため、空気抵抗を極限まで抑えられるタービュレーターを搭載、強いインパクトで初速が増し飛距離を伸ばすことができます。ロフト角は9度・10.5度・12度から選べますが、さらに可変スリーブを活用して、-1.5度・-1度・0度・+1度・+1.5度に調整でき、同時にグリップ位置が調整できるライ角調整機能も付いています。
G425 MAXの口コミ
G425 MAXの仕様・製品情報
ヘッド素材 | フェース – FORGED T9S+チタン
ボディ – 811チタン |
ヘッド体積(㏄) | 460 |
ロフト角(°) | 9/10.5/12 |
ライ角(°) | 59.5 |
長さ(インチ) | 45.75 |
重量(g) | 約298 |
バランス | D3 |
2.【2020年】PING(ピン)G425 SFT ドライバー
ドローボールで飛距離アップを狙えるドライバー
G425 SFTは、「STF(ストレート・フライト・テクノロジー)」の名の通り、ストレート弾道を備えたドライバーです。実際にはドローバイアスなので、スライスに悩むゴルファーにはストレート弾道ですが、ストレートが持ち球であればドロー系の球筋になります。重心をヒール寄りにしたことで、ヒールが遅れてトゥが先行するフックフェースでインパクトを迎える「つかまえて飛ばす」ドライバーといえるでしょう。またヘッドの空気抵抗を軽減して強いインパクトを与えられる「タービュレーター」、高弾道が可能な「低重心設計」、最大初速を生むフェース「フォージドT9S+」等を搭載していることから、飛距離を重視するゴルファーにおすすめのドライバーともいえます。
G425 SFTの口コミ
G425 SFTの仕様・製品情報
ヘッド素材 | フェース – FORGED T9S+チタン
ボディ – 811チタン |
ヘッド体積(㏄) | 460 |
ロフト角(°) | 9/10.5 |
ライ角(°) | 58 |
長さ(インチ) | 45.75 |
重量(g) | 約289 |
バランス | D0 |
3.【2020年】PING(ピン)G425 LST ドライバー
操作性と扱いやすさで飛距離を狙えるドライバー
G425 LSTは、「LST(ロー・スピン・テクノロジー)」の名の通り、低スピンの弾道で最大飛距離を狙うドライバーです。飛距離の3要素は「初速・打ち出し角・スピン量」、過大なスピン量(バックスピン)の抑制が飛距離アップに必要なことは間違いありません。一方で低スピン量になると浮力が減少するので、パワーがなければ失速します。LSTは、コンパクトな「445CCのヘッド」、空気抵抗を軽減する「タービュレーター」、寛容性の高い「慣性モーメント」等を備えているので扱いやすいドライバーといえます。またストレート・ドロー・フェードに調整可能なウェイトを搭載しているので、持ち球で飛距離アップを狙いたいゴルファーにおすすめのドライバーともいえます。
G425 LSTの口コミ
G425 LSTの仕様・製品情報
ヘッド素材 | フェース – FORGED T9S+チタン
ボディ – 811チタン |
ヘッド体積(㏄) | 445 |
ロフト角(°) | 10.5 |
ライ角(°) | 59.5 |
長さ(インチ) | 44.5 |
重量(g) | 約304 |
バランス | D3 |
4. 【2019年】PING(ピン)G410 PLUS ドライバー
高機能装備で飛距離が狙えるドライバー
G410 PLUSは、安定した弾道で最大飛距離が狙えるドライバーです。すでに新たなモデルを発表しているなか、今も高い人気を誇っているクラブでもあります。人気の一端は、渋野日向子プロが全英オープン覇者となった時の使用クラブであり、現在も愛用している信頼性と高さにあるかもしれません。飛距離重視のG410 PLUSは、PINGが独自開発したフォージドフェース、空気抵抗を削減したタービュレーター、ロフト角・ライ角の調整機能によって高い性能が備わっています。また慣性モーメントの高い深低重心構造、ウェイトによる弾道調整機能を導入したことで、フルスイングでも安心して振り切れるブレない信頼性の高いドライバーとなっています。
G410 PLUSの口コミ
G410 PLUSの仕様・製品情報
ヘッド素材 | フェース – FORGED T9S+チタン
ボディ – 811チタン |
ヘッド体積(㏄) | 455 |
ロフト角(°) | 9/10.5/12 |
ライ角(°) | 59.5 |
長さ(インチ) | 45.75 |
重量(g) | 約293 |
バランス | D2 |
5.【2019年】PING(ピン)G410 SFT ドライバー
ドローボールをオートマチックに打てるドライバー
G410 SFTは、ドローバイアスの球筋をもつ飛距離重視のドライバーです。ヘッドのヒール側に重心を置くSFT(ストレート・フライト・テクノロジー)モデルは、飛距離アップが期待できるドローボールをオートマチックに打つことができます。さらにスライスが気になるゴルファーにとっては、ドローバイアスによる抑制効果が期待できるので、曲がらず安心して打てる「ストレート・フライト」になるように設計されています。またロフト角・ライ角の調整機能が搭載されているので、初心者はもちろんのこと自分に合わせて使いたい上級者までおすすめできるドライバーです。
G410 SFTの口コミ
G410 SFTの仕様・製品情報
ヘッド素材 | フェース – FORGED T9S+チタン
ボディ – 811チタン |
ヘッド体積(㏄) | 455 |
ロフト角(°) | 10.5 |
ライ角(°) | 59.5 |
長さ(インチ) | 45.75 |
重量(g) | 約291 |
バランス | D0 |
6.【2019年】PING(ピン)G410 LST ドライバー
現在も人気の飛距離重視の低スピンモデル
G410 LSTは、低スピン・強弾道モデルで飛距離を重視した人気のドライバーです。現在は国内外のツアーで活躍し、発売年の2019年当時は賞金女王に輝いた鈴木愛プロが使用していたモデルでもあり、いまも高い人気を誇っているドライバーでもあります。重心位置をフェース側に近づけることで吹き上がりの原因となるバックスピンを抑えることができるのがLST(ロー・スピン・テクノロジー)のメカニズム。さらに空気抵抗を減らすコンパクトなヘッドを走らせることで、強いインパクトを与える強弾道で飛距離アップが可能になります。パワーのあるゴルファーほど低スピンの恩恵を受けられますが、搭載されている弾道調整機能を活用すれば左右のブレの心配もなくなります。
G410 LSTの口コミ
G410 LSTの仕様・製品情報
ヘッド素材 | フェース – FORGED T9S+チタン
ボディ – 811チタン |
ヘッド体積(㏄) | 450 |
ロフト角(°) | 9/10.5 |
ライ角(°) | 58 |
長さ(インチ) | 45.75 |
重量(g) | 約305 |
バランス | D3 |
7. 【2018年】PING(ピン)G400 MAX ドライバー
飛んで曲がらないドライバー
PING400 MAXは、ミスしても飛んで曲がらない扱いやすさ際立つドライバーです。PING独自開発した高強度・極薄のフォージドチタン「FORGED T9S+」によって、フェースのたわみが約13%増えたことで、飛距離アップに重要な初速増が可能となったモデルです。またインパクトゾーンでシャープなスイングできるタービュレーターを搭載、インパクト時の空気抵抗を抑えた振り切れるドライバーを実現しています。さらにヘッドボディは上部を極薄のドラゴンフライ・クラウンで軽量化し、底部をソールウェイトとタングステンにして深低重心の曲がらないドライバーとなっています。
G400 MAXの口コミ
G400 MAXの仕様・製品情報
ヘッド素材 | フェース – FORGED T9S+チタン
ボディ – 811チタン |
ヘッド体積(㏄) | 460 |
ロフト角(°) | 9/10.5 |
ライ角(°) | 59 |
長さ(インチ) | 46/45.75 |
重量(g) | 約283/約295 |
バランス | D5/D3 |
8. 【2017年】PING(ピン)G400 スタンダード ドライバー
安心して飛距離アップを狙えるドライバー
G400 スタンダードは、「ブレない・抵抗しない・反発する」を備えた飛距離重視の扱いやすさに特徴があるドライバーです。約0.43mmの極薄クラウン「ドラゴンフライテクノロジー」と、ヘッド底部に装着したタングステンウェイトにより、高い慣性モーメントが得られたことで、ゴルフスキルを問わず真直ぐ飛ばすことができます。またヘッド頂部のクラウンに空気抵抗を抑える6本の筋「タービュレーター」を搭載したことで、インパクトゾーンでヘッドが走り、スムーズにボールを捉えることが可能です。さらに飛距離アップが実現できるチタンフェースの「FORGED T9S+」を搭載、前シリーズよりも約16%“たわむ”ようになったことで最大初速を引き出すことに成功しています。
G400 スタンダードの口コミ
G400 スタンダードの仕様・製品情報
ヘッド素材 | フェース – FORGED T9S+チタン
ボディ – 811チタン |
ヘッド体積(㏄) | 445 |
ロフト角(°) | 9/10.5 |
ライ角(°) | 59 |
長さ(インチ) | 45.75 |
重量(g) | 約294 |
バランス | D2 |
9. 【2017年】PING(ピン)G400 SF TECドライバー
悩み深きスライスを簡単に解消できるドライバー
G400 SF TECは、スライス対策に効果があるドロー系ボールを打ちやすいドライバーです。スライスに悩みをもつ初心者から中級者までのゴルファーには、スライスが簡単に解消できるドローバイアスを備えたドライバーといえます。すでにスライスを克服した上級者には、つかまりの良さとドロー系の球筋で飛距離アップが狙えるドライバーといえるでしょう。アドレスに入るときには、445㏄のコンパクトヘッドが振りやすさを感じさせ、面長なシャローバックの形状が安心感を与えてくれるので、ティーショットで陥りやすい過度な緊張も未然に防いでくれるドライバーです。
G400 SF TECの口コミ
G400 SF TECの仕様・製品情報
ヘッド素材 | フェース – FORGED T9S+チタン
ボディ – 811チタン |
ヘッド体積(㏄) | 445 |
ロフト角(°) | 10/12 |
ライ角(°) | 59 |
長さ(インチ) | 45.75 |
重量(g) | 約291 |
バランス | D0 |
10. 【2017年】PING(ピン)G400 LS TECドライバー
パワーフェードで飛距離アップが狙えるドライバー
G400 LS TECは、飛距離ダウンの要因となるバックスピンを抑え、パワーフェードで飛距離アップが狙えるドライバーです。名称となっているLSとは「Law Spin(ロー スピン)」の頭文字であることからも、吹き上がりの要因となるスピン量を抑えることができる強弾道モデルといえます。ヘッドは前シリーズよりも15㏄小さい445ccのコンパクトサイズ、さらにクラウンを軽量化したことで、インパクトゾーンではシャープなスイングが可能になり扱いやすさが改善されたモデルです。ただしスピン量が抑制されているのでシリーズのほかのモデルと比べて浮力が少なく、インパクトでパワーが伝えられる強振ゴルファーに向いているモデルといえるでしょう。
G400 LS TECの口コミ
G400 LS TECの仕様・製品情報
ヘッド素材 | フェース – FORGED T9S+チタン
ボディ – 811チタン |
ヘッド体積(㏄) | 445 |
ロフト角(°) | 8.5/10 |
ライ角(°) | 58 |
長さ(インチ) | 45.75 |
重量(g) | 約305 |
バランス | D3 |
まとめ
時代とともに進化を遂げているゴルフクラブのなかで、PINGには今も人気の歴代ドライバーが存在していることが奇跡といえるかもしれません。しかも最新クラブが容易に手に入る渋野日向子プロや金谷拓実プロが2019年モデルを使い続けているのですから、完成度の高さがうかがい知れることでしょう。今回はお得感のあるおすすめ歴代モデルを紹介しましたので、クラブ選びの参考にしていただければ幸いです。