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ゴルフシミュレーターは練習にならない?メリット・デメリットなどまとめ

最近人気のゴルフシミュレーターですが、ゴルフバーなどでだけでなく、レッスンや練習場でゴルフの練習に使用している人も増えています。この記事では、ティーチングプロの筆者がシミュレーターは本当にゴルフ練習に適しているのか、どのように使うと効果的なのかなど気になるポイントをまとめました。

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あなたは普段ゴルフをどこで練習していますか?多くの人は外の打ちっぱなし練習場で練習していると思います。都内に住んでいる人はもしかしたらインドアの練習場やレッスンに通っているかもしれません。昔はインドア練習場と言えば室内にネットが張ってあるだけの施設が多かったのですが、最近はスクリーンにコースが映し出されてラウンドができるシュミレーターがある施設が増えてきています。今回はシュミレーターは練習になるのか考えてみたいと思います。結論を先に書くと、シュミレーターは細かいデータがわかるので練習に最適です。それでは最後までお付き合いください。

ゴルフシュミレーターとは?

ゴルフシュミレーターとは何なのでしょうか?実際に使ったことがない人にはピンと来ないかもしれません。ゴルフシュミレーターとは弾道を測定して映像を映し出す機械のことです。多くの場合、打席の数メートル先にスクリーンがあり、実際のコースや練習場のような画面に向かって打ちます。打ったボールはスクリーンに映し出されます。打席にセンサーがついており、打ち出し角度や初速、スピン量などを計測して弾道をスクリーンに映し出すのです。ゴルフバーなどお酒を飲みながらシュミレーションゴルフができる施設や、インドアレッスンなどで活用されるのが一般的ですが、最近では打ちっぱなし練習場でも各打席にモニターがついてシュミレーターを導入している場所も増えてきています。自宅に自分専用のゴルフシュミレーターを作っている人もいるようです。

シュミレーターはコースモード練習モードがありコースモードでは実際にあるコースをプレーできます。スクリーンにゴルフコースが映し出され本当にゴルフコースにいる感覚が味わえます。機械によっては傾斜ができたりするので実際のコースさながら。普段なかなか行くことができない世界の名門コースをプレーできたりもします。練習モードではスクリーンに練習場が映し出されてヘッドスピードや飛距離、スピン量などがデータで見ることができます。

ゴルフシュミレーターは練習にならない?

ゴルフシュミレーターは練習にならないから辞めた方が良いと言う人もいます。このような人は大抵お酒を飲みながらカラオケ感覚で楽しむのがゴルフシュミレーターだと考えている人だと思います。ゴルフシュミレーターは練習になります。何度もコースを回ることでコースマネジメントを身に付けることが可能。コースを回る以外にも練習場で細かいデータを取ることができ、スイングも見ることができるのでスイングを治すことにも使えるので練習にならないというのは間違いです。

ゴルフシュミレーターのメリット

ゴルフシュミレーターと聞くとお酒を飲みながら楽しむだけのイメージを持っている人もいるかもしれません。確かに楽しみながら気軽にゴルフができるのはシュミレーターの良い部分ではあります。あまりゴルフをやったことが無くてもコースとは違い周りの組に気を遣わずに楽しくプレーすることができ、シュミレーターを使えばゴルフの上達に繋がる練習も可能です。シュミレーターのメリットは主に5つあります。

ゴルフシュミレーターのメリット
  1. 弾道が見える
  2. コースを回れる
  3. 細かい数値が見られる
  4. 天候に左右されない
  5. 傾斜の練習もできる

このようなメリットがあるので1つずつ説明していきます。

1.弾道が見える

ゴルフシュミレーターは打つとボールの弾道がスクリーンに映し出されます。どのようなボールで飛んだのか最後まで見ることができるのが特徴。距離の長い打ちっぱなしであれば当然ボールの弾道は見れますが、距離の短い打ちっぱなしではネットに当たるため途中までしかボールの弾道が見れません。特に都内に住んでいる人は広い打ちっぱなしに行こうと思ったら車で遠くまで行く必要があります。シュミレーターのある施設は都内に多くあるので練習するのにも最適です。

2.コースを回れる

シュミレーターはコースを回ることができます。有名コースであれば登録されていることが多く、普段はなかなか回れないようなマスターズ開催コースのオーガスタナショナルゴルフクラブやその他、世界中の名門コースをプレーすることができます。もちろん日本のゴルフコースも数多く登録されているので普段プレーするコースの練習としても最適です。当然コースのように歩く必要はなく、打ったら次の地点まで映像が勝手に移動します。パターもできるので本番と同じように考えながらできるのはメリットです。1人あたり18ホールプレーするのに1時間程度です。時間が無くコースに行けなくて悩んでいる人には最適だと思います。ゴルフを上達させる1番のコツはコースの経験を積むこと。練習場で練習するよりもコースを多く回った方が上達します。わかっていても仕事をしていれば毎日ゴルフに行くのは現実的に不可能。そこでシュミレーターを使ってコースを回る頻度を増やせばその分上達できるはずです。

3.細かい数値が見られる

シュミレーターは練習モードなら細かい数値が見られるのも特徴です。機械により見られる数値は異なりますが、ヘッドスピードや飛距離はどのシュミレーターも見られるはずです。普段広い練習場に行かれず自分の飛距離が分からない人には参考になると思います。また、どのようなスイングなのかを動画で確認できるのもシュミレーターの良い部分でしょう。スイングを目で見て治せるので何も見ずに練習するより効率的にスイングを作っていくことができます。機械によってはクラブ軌道、フェースの向き、入射角やスピン量もわかります。細かい数値がわかれば良くない部分を治して行けば飛距離を出すことができてゴルフの上達に繋がります。

4.天候に左右されない

通常シュミレーターは室内に設置されています。そのため天候に左右されません。室内なので温度も20度前後になっており快適に練習することができます。外にある打ちっぱなしでは風が強い日は営業ができないことがあります。しかし室内の施設ではそのような心配はないので安心です。

5.傾斜の練習もできる

全てのシュミレーターではありませんが傾斜が付けられるシュミレーターもあります。コース以外で傾斜の練習をしようと思ってもなかなかできず、傾斜を苦手としている人も多いと思います。そのような時は傾斜の練習ができるシュミレーターを使って練習すると良いでしょう。傾斜により飛び方が違ってくるので何度も練習して傾斜の打ち方を覚えれば実際のコースでも上手く打てるはずです。

ゴルフシュミレーターのデメリット

良い所が多いゴルフシュミレーターですが、デメリットも考えてみました。

ゴルフシュミレーターのデメリット
  1. 実際の弾道と違う場合がある
  2. 球数を多く打てない
  3. 上手いと勘違いしやすい

このようなデメリットがあります。1つずつ説明していきます。

1.実際の弾道と違う場合がある

ゴルフシュミレーターによっては精度が悪く実際の弾道と違う場合もあります。シュミレーターは機械です。10年前のシュミレーターと最新のシュミレーターでは精度が違って当然。値段によっても精度が変わってくるので自宅に安価なシュミレーターを導入して練習している人は実際の弾道との違いに違和感があるかもしれません。ただこのデメリットは精度の良いシュミレーターで練習すれば良いだけなのでお気に入りの場所が見つかれば問題ないとも言えます。

2.球数を多く打てない

シュミレーターは1球打つとボールの弾道がスクリーンに映し出されるので次の球を打つまでにある程度時間がかかります。普段から1球1球丁寧に練習する人は良いのですが、普段から時間をかけずに球数を多く打つ人には弾道が出ている間は打てないのでデメリットになるかもしれません。楽しむ分には良いのですが、ゴルフを全くやったことのないような初心者がスイングを覚えるためには、ある程度球数を打つ必要があります。初心者がスイングを作るのにはシュミレーターは必要ないかもしれません。そのような初心者は打ちっぱなしの練習場でスイングを作っていきましょう。

3.上手いと勘違いしやすい

シュミレーターを使ってラウンドすると実際のコースより簡単に感じるかもしれません。実際のコースでは天候も様々でボールのライも毎回違います。ですがシュミレーターは毎回同じ場所から打ちます。ラフもあるシュミレーターがありますが、同じラフなのでどれくらいの抵抗があるか1度覚えてしまえば簡単です。コースではラフと言っても芝の長さや密度、芝目など色々あるので毎回違う状況です。このようなことからシュミレーターのスコアがコースでも出ると考えるのは危険です。シュミレーターのコースばかりで実際のコースに出る機会が少ないと本来の実力より上手いと勘違いしやすいのはデメリットだと思います。

ゴルフシュミレーター活用法

ゴルフを上達させるためにはどのようにシュミレーターを活用すればよいのでしょうか。ゴルファーのレベルに合わせた活用法について紹介します。

1.中上級者は細かいデータを取ってスイングの修正を

ゴルフ打ちっぱなしよりシュミレーターの方が優れていることは細かいデータが取れることです。練習モードでは1球打つたびヘッドスピードや飛距離、入射角やスピン量がわかりスイング映像も見ることができます。このことからシュミレーターを使ってゴルフを上達させる場合はボールに上手く当たらない初心者よりも、ある程度スイングが固まっている中級者、上級者向きと言えます。

スイングを治したかったらスイングのエラー箇所を見つけてそのエラーを治すことが必要です。打つたびにスイング映像が出る様にすれば確認しやすいでしょう。

2.データを元にプロからレッスンを受ける

球が曲がる人はスイング軌道かインパクト時のクラブフェースの向きが違っています。細かいデータがわかるシュミレーターなら数値を元にスイングを治すと球の曲がりを抑えられて最大飛距離が出せるようになります。データを正しく見られる人は自分でスイングを治していけますが、多くの人には難しいと思います。そのような場合はシュミレーターを使ってレッスンをしている所に通うのがおすすめ。レッスンプロがあなたに合ったやり方でデータを見ながら指導してくれるので間違いなく上達するはずです。

3.コースモードでゴルフの楽しさを味わう

ゴルフ初心者にはコースモードを使ってゴルフの楽しさを知ってもらうのがおすすめです。ゴルフ経験者と一緒にシュミレーターを使ってコースを回ればゴルフの楽しい部分だけ味わうことができるからです。実際のコースでは雨の日もあれば日差しの強い暑い日や寒い日だってあります。ゴルフコースを回っているのはあなたの組だけではないので周りに気を使ってプレーを急がなければならないこともあります。シュミレーターを使ってコースを回ればそのような心配はありません。カラオケやボーリングと同じような感覚でゴルフを気軽に楽しむことができるのもシュミレーターの魅力です。

自宅用シュミレーターおすすめ3選

https://www.sky-trak.com/

ここまで読んだ人の中には自宅にシュミレーターを導入したいと考える人もいるかもしれません。最近では家庭用のシュミレーターも色々な会社から販売されています。製品により値段は様々です。ある程度の広さの場所が必要ですが、自宅にシュミレーターがあれば好きな時にゴルフの練習ができます。導入時にお金は掛かりますが、ゴルフが好きな人は検討されてみてはいかがでしょうか?

1.TRACKMAN

PGAツアー選手も練習で使う程精度の高いシュミレーターがTRACKMANです。練習を目的にするならTRACKMANが間違いありません。データも細かく取ることができて、持ち運びも簡単です。実際にあるコースを回るコースモードもありシュミレーターとしては最高ではないでしょうか。値段は安くはありませんが、本気でゴルフを上達させたいならTRACKMANが1番オススメです。

TRACKMAN公式サイト

2.SkyTrak

TRACKMANが良いと分かっていても数百万の投資は難しい人にオススメなのがSkyTrakです。日本プロゴルフ協会(PGA)からも正式に推奨されている弾道測定器です。コースモードもあり家族や友人を誘ったラウンドも楽しめます。データもTRACKMAN同様多く取れるので練習に最適です。数多くのスクールでも使用されているシュミレーターなので安心できます。
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3.GARMIN Approach R10

10万以下で手軽にシュミレーターを設置したい人にオススメなのがGARMIN Approach R10です。10万以下の商品では考えられない程のデータを取ることができます。先程紹介したTRACKMAN、SkyTrakもですが、スマホアプリでスマホと連動でき、打ったらすぐにデータを知ることができます。コンパクトな設計なので場所を選ばないのも良い点です。
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まとめ

今回はゴルフシュミレーターを使って上達できるのか私の意見をお伝えしました。ゴルフシュミレーターはみんなでワイワイ楽しむ以外にも練習として使うことができます。シュミレーターなら弾道がスクリーンに映し出されて細かいデータを見ることが可能で、天候にも左右されずに快適に練習ができるのもメリットです。球数を多く打ちたい人にはおすすめできませんが、データを見ながらスイングを作っていくことができるので、シュミレーターを使ったことのない人は試してみると良いかもしれません。手ぶらで行ってもクラブやシューズのレンタルをしている場合がほとんどなので会社帰りに練習に行くのも良いかもしれませんね。

 

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鈴木
鈴木

PGA(日本ゴルフ協会)ティーチングプロ。ゴルフ歴は30数年。小さいころからPGAティーチングプロである父の指導の元ゴルフの練習に励む。高校を卒業したのち神奈川県にあるゴルフ場の研修生として働く。25歳でPGA(日本ゴルフ協会)会員となりレッスン活動に励む。現在は某ゴルフスクールでレッスンしている。誰にでも分かりやすく楽しいレッスンを心がけています。

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