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マッスルバックアイアンとキャビティアイアンの違いは?プロがおすすめするマッスルバックアイアン3選

アイアンを買い替える人必見!マッスルバックアイアンとキャビティアイアンの違いを解説します。何となく分かっていても具体的にどう違うのかわからない人のために詳しく解説します。

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アイアンを買う時にマッスルバックアイアンにするのかキャビティアイアンにするのか悩みますよね。マッスルバックアイアンの方が上級者向きでキャビティアイアンの方が簡単なのは知っている人は多いと思います。憧れのプロがマッスルバックアイアンを使っているから自分も同じモデルにしたいなんて考える人も多いのではないでしょうか?安い買い物ではない為、自分に合うアイアンを買いたいのは誰でも同じことかと思います。今回はティーチングプロの筆者がマッスルバックアイアンとキャビティアイアンの違いと、おすすめのマッスルバックアイアンを紹介します。

マッスルバックアイアンとは

マッスルバックアイアンとは昔からある形状のクラブで、バックフェースに凹みなどなく(デザイン性の凹を除く)ヘッドが小ぶりでシンプルなアイアンです。ほとんどのマッスルバックアイアンは軟鉄で出来ていて操作性の高さや打感の良さが特徴のクラブです。アマチュアの人の中にはいつかはマッスルバックアイアンを使いたいと思う人がいます。これは技術がないと使いこなせないことと見た目がかっこいいと思う人が多いからです。シャープでシンプルな見た目がプロっぽく感じる人が多いようです。

キャビティアイアンとの違いは?

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1.ヘッドの大きさと形状が違う

キャビティアイアンと言っても優しさを追求した「ポケットキャビティ」や操作性を重視したマッスルバックアイアンに近い様な「セミキャビティ」など色々な種類があります。一般的にキャビティアイアンはマッスルバックアイアンと比べるとヘッドが大きいモデルが多く、バックフェースにポケットの様な凹みがあるのが特徴です。この凹みに重量をかけることで重心の位置を低くさせてスイートスポットを広くしています。マッスルバックアイアンはフェースが一枚の板のようにシンプルな形状なので重心がフェースに近く、キャビティアイアンに比べてスイートスポットが狭くて高い位置にあります。マッスルバックアイアンはヘッドが薄いので重心がフェース面に近く、振った感覚がダイレクトにボールに伝わります。クラブがターンしやすくヘッドスピードの速い人が振ってもコントロールができるでしょう。

 2.キャビティアイアンの素材は2種類

キャビティアイアンの素材は主にステンレスと軟鉄があります。ステンレスは弾く感じが特徴で、軟鉄はマッスルバックアイアンと同じ食いつくような打感です。優しさを重視するのならステンレス素材の方が弾きが良くミスに強いのでおすすめです。基本的にヘッドが大きければ大きい程低重心で簡単に球を上げやすくなっています。大きいヘッドのアイアンは重心が低く後ろにある為、慣性モーメントが大きくなりミスに強いアイアンと言えます。ヘッドスピードのあまり速くない人は大きいヘッドの方がメリットが多いのですが、ヘッドスピードの速い人が大きいヘッドのアイアンを使うとフェースのコントロールができなくなる場合があるので注意しましょう。

 

マッスルバックアイアンの特徴とメリット

マッスルバックアイアンの特徴やメリットをお伝えします。先程もお伝えしたようにマッスルバックアイアンはヘッドが小さくコントロールしやすいのが特徴です。スイートスポットは狭いのですがプロや上級者が使うからにはそれなりのメリットがあります。

1.操作性が良い

マッスルバックアイアンの一番のメリットは操作性の良さです。ヘッドが小さく自分で動かしやすいのでフェースを開いたり閉じたりするのも思いのままできます。木の右からフックさせてグリーンを狙ったり反対にスライスさせて狙うなど曲げることが簡単にできます。ヘッドスピードの速い人がヘッドの大きなクラブを使うと振り遅れの原因になりますが、フェース面と重心が離れているとインパクトで思う様にコントロールできないからです。その点マッスルバックアイアンはフェース面に近い位置に重心があるのでヘッドスピードの速い人でも思うようにフェースコントロールできるのです。

2.ヘッドの抜けが良い

2つ目のメリットは、ヘッドが小さく薄いためヘッドの抜けが良いこと。特に夏のラフではマッスルバックアイアンのヘッドの抜けの良さは多くの人が感じると思います。ヘッドが大きいクラブではラフに絡まり大きく飛距離が落ちたりヘッドが返りすぎたりするのですが、ヘッドの小さなマッスルバックアイアンだとラフの影響を最小限に抑えることができます。

3.打感でミスショットかすぐわかる

マッスルバックアイアンの打感も好まれる理由の1つです。基本的にマッスルバックアイアンは軟鉄でできていてボールに食い付くような打感が特徴です。スイートスポットで打てた時はボールを押しこんで打っている感覚になります。しかしスイートスポットを外すと打感がかなり変わります。ヘッドが大きなステンレス素材のキャビティアイアンではスイートスポットを外しても打感に違いはあまりなく、同じように飛んでいきますがマッスルバックアイアンではスイートスポットを外すと打感が変わるだけでなく大きく飛距離が落ちます。これはメリットともデメリットとも捉えることができるでしょう。スイートスポットで打てた時と打てなかった時で打感が違うので練習していてミスショットなのかそうでないのか簡単に分かるのがメリットと言えます。良い打感で打てた時は正しく打てているのでそのスイングを毎回できる様にすれば上達していきます。これがヘッドが大きなステンレス素材のキャビティアイアンだとスイートスポットを外してもほとんど打感や飛距離が変わらないためスイングが悪くなっても気づきにくいのです。

4.弾道を抑えられる

マッスルバックアイアンは重心が高い位置にある為弾道を抑えられます。ヘッドスピードのあまり速くない人が使うと球が上がらないことにもなりますが、球が上がり過ぎて悩んでいる人にはメリットとなります。

マッスルバックアイアンのデメリット

マッスルバックアイアンにはデメリットや注意点があります。

1.ダウンブローで打ち込めないと飛距離が出せない

一番のデメリットはスイートスポットが狭くしっかりダウンブローで打ち込めないと本来の飛距離が出せないことです。キャビティアイアンに比べ重心が高い位置にあり横から払うような打ち方だとスイートスポットの下で当たりスピン量ばかりが増えて飛距離が出ません。上から打ち込むようにしてインパクトをしないとスイートスポットに当てることができないので注意しましょう。

2.フェースが開閉しやすい

マッスルバックアイアンの特徴の1つとして操作性が上げられます。フェース面にから近い所に重心がある為クラブの開閉がしやすいのです。これはフェースをコントロールできる技術があれば思ったように球を操ることができてメリットとなりますが、フェースがコントロールできなければ、ただ球が曲がるだけで真っすぐ飛ばすことが難しいアイアンとも言えます。

3.ヘッドスピードが遅いと球が上がらない

弾道が低くなるのもヘッドスピードがあまり速くない人にとってはデメリットです。マッスルバックアイアンは高重心なので球が低くなりスピンがかかります。ヘッドスピードがある程度速くないと球が上がりきらずにグリーンでボールを止めることができません。目安としてはドライバーでヘッドスピード45m/sはないと使いこなせないでしょう。

マッスルバックアイアンは飛ばない?

最近のキャビティアイアンはクラブのロフト角が立ってきています。20年前のクラブよりも番手1つ分か2つ分立っているアイアンが主流です。これは技術の進歩によって低重心になりボールが上がりやすくなったからロフトを立てることができたのです。しかしマッスルバックアイアンのロフトは20年前のクラブと比べてキャビティアイアン程変化はありません(多少低重心になりロフトが立ってきています)。現在ロフトの立っているキャビティアイアンからマッスルバックアイアンに変えると同じ番手でも飛ばなくなります。マッスルバックアイアンは飛距離よりも操作性重視のアイアンなので当然と言えるでしょう。振れば振っただけ飛ぶアイアンを目指しているのではなく、振っても飛び過ぎないことがマッスルバックアイアンに求められているのです。アイアンでも飛距離を求める人にはマッスルバックアイアンは向いていないと言えます。

マッスルバックアイアンの打ち方

マッスルバックアイアンを打ちこなすためにはダウンブローでインパクトすることが必須です。ダウンブローに打つためには体を使って打つことが必要です。アドレスを決めたら腕だけでなく体と同調して上げてダウンスイングも体の回転を止めない様に戻せれば自然とダウンブローで打つことができます。インパクトで腕を返したり当てに行く動きが強いと体の回転が止まってクラブがリリースされダウンブローで打てなくなるので注意しましょう。

マッスルバックアイアンの選び方

マッスルバックアイアンと言っても最新のモデルから昔のモデルまで幅広くあります。大切なのは何を求めて選ぶかです。マッスルバックだけど簡単なモデルを望むなら昔のマッスルバックアイアンよりも最新のマッスルバックアイアンの方が優しくできています。打ち込むのが苦手だからマッスルバックアイアンにすることで打ち込めるようなスイングにしたいのであれば高重心のマッスルバックアイアンの方が目的に合っているかもしれません。マッスルバックアイアンと言ってもクラブによって特徴が変わるので、あなたが何を望むかによって選び方が変わってきます。

マッスルバックアイアンおすすめの機種3選

マッスルバックのおすすめを紹介していきます。

ダンロップ:スリクソン Zーフォージドアイアン

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ダンロップ スリクソン Zフォージド アイアン ダイナミックゴールドシャフト 6本組(5,6,7,8,9,PW) Z-FORGED【21】DUNLOP SRIXON アイアンセット

2021年マスターズ優勝、松山英樹が使っているアイアンがスリクソン Zーフォージドアイアン。マッスルバックアイアンの操作性の良さを保ちながらヘッドが大き目なのが特徴です。マッスルバックアイアンの中では簡単に球を上げられロフト角が寝すぎていないので初めてマッスルバックアイアンを買いたい人にピッタリのモデルです。勝みなみも使用しているのでヘッドスピードに自信のない人でも比較的使いやすいアイアンとなっています。

テーラーメイド:P7MBアイアン

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TaylorMade P7MB アイアン #4-W 7本セット (KBS TOUR 120/S 装着)USA直輸入品

テーラーメイド契約プロの使用率が高いマッスルバックアイアンがP7MBアイアン。世界のトッププレーヤーの要望を取り入れて作られたモデルで薄いトップブレードや狭いソール幅はまさに王道のマッスルバック。自分で球をコントロールしたい欲求を叶えてくれるマッスルバックアイアンと言えるでしょう。

三浦技研:TB-ZERO

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三浦技研TB-ZERO Forged #5〜PW 6本組プロジェクトX (PROJECT X)(トゥルーテンパー社製)(ティービーゼロ)ミウラクラフトマンワールド登録店(Aサポート登録店)(発売予定2019年10月24日)

知る人ぞ知る日本のメーカー三浦技研。丁寧なアイアンを作ることが有名な日本のメーカーです。2021年全米女子優勝の笹生優花も三浦技研のアイアンを使用しています。小ぶりなヘッドで食いつくような柔らかい打感は一度打つと虜になるはずです。他人とは一味違うマッスルバックアイアンを使用したい人におすすめです。三浦技研のアイアンが入っているとゴルフ好きの人から一目置かれること間違いなしです。

まとめ

今回はマッスルバックアイアンについてお伝えしました。操作性が高く自在に球を操れるのが特徴のマッスルバックアイアン。決して優しいとは言い切れませんがスイートスポットで当たった時の打感は癖になります。ある程度ヘッドスピードがありゴルフを更に上達させたければマッスルバックアイアンがおすすめです。

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鈴木
鈴木

PGA(日本ゴルフ協会)ティーチングプロ。ゴルフ歴は30数年。小さいころからPGAティーチングプロである父の指導の元ゴルフの練習に励む。高校を卒業したのち神奈川県にあるゴルフ場の研修生として働く。25歳でPGA(日本ゴルフ協会)会員となりレッスン活動に励む。現在は某ゴルフスクールでレッスンしている。誰にでも分かりやすく楽しいレッスンを心がけています。

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