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アプローチのクラブ選択はどうする?打ち方や寄せるコツをティーチングプロが解説

スコアに直結するショット、それがアプローチです。ショットのミスはアプローチで取り返せますがアプローチのミスはそのままプラス1打となる場合がほとんどです。今回はアプローチの種類や打ち方のコツについてお伝えします。






上級者と初心者の差が一番出るのがアプローチ。2打目を打ち終わった時は同じような所にいたのが上がってみたら上級者はパーを取っているのに自分はボギー。ショットのミスはアプローチで取り返すことができますが、アプローチのミスはそのまま1打プラスになることがほとんどです。プロでもパーオン率は6割程度。残りの4割はアプローチを打って寄せワンを取ることでスコアをまとめています。

今回はアプローチの種類や打ち方のコツをお伝えします。この記事を読むだけでアプローチの考え方が変わりスコアアップに役立つと思いますよ。

アプローチのクラブには何がある?


アプローチと言っても状況は様々。70ヤード、50ヤードのような長い距離のアプローチもあればグリーンから10ヤード以内の短いアプローチもあります。ボールのライもフェアウェイだけでなくラフ、ベアグラウンド、傾斜など1つとして同じ状況にはなりません。

アプローチでは様々な状況に合ったクラブ選択をする必要があります。通常アプローチで使うクラブで思い浮かべるのはピッチングウェッジ、アプローチウェッジ、サンドウェッジだと思います。このようなウェッジでアプローチをする機会が多いのは確かです。しかしそれ以外にもアプローチで使うクラブはあります。グリーン周りから転がすのに有効なアイアン。転がしで使うアイアンと言えば9番、8番、7番が有名ですがそれ以外にも使うことができます。グリーンとラフの境目にボールが止まった場合はフェアウェイウッドやユーティリティクラブが有効です。後ろが丸いのでラフに突っかからず安全に転がすことができます。クラブセッティングによっては高く上げて止められるロブウェッジや簡単にピッチエンドランが打てるチッパーやジガーもアプローチで使えます。

アプローチのクラブ選択の考え方

アプローチでは考えなければいけないことがいくつかあります。
  • グリーンエッジとピンまでの距離
  • ボールのライ
  • グリーンの硬さや速さ
  • グリーンの傾斜
このようなことを考える必要があります。1つずつ説明していきます。

グリーンエッジとピンまでの距離


アプローチと言っても距離は様々。100ヤードを打ったり10ヤードのような距離を打ったりします。アプローチに限った話ではありませんが距離を無視して打つ人などいません。ゴルフ場では100ヤードや150ヤードの杭があります。それを目安にして打っているはずです。最近ではゴルフナビや距離測定器を使う人も多いはず。距離測定器を持っていればピンまでの距離を測り、そこからグリーンエッジまでの距離や奥エッジの距離がある程度分かるはずです。

例えばグリーンエッジまで20ヤード、ピンまで40ヤード、奥エッジまで60ヤードの距離が残ったとします。つまりグリーンが40ヤードでピンがセンターに切ってある状況です。このような状況と分かれば20ヤードのキャリーさえ出せればそこから転がす選択や止める選択ができます。(もちろんグリーン手前から転がすこともできます)しかしピンまでの距離しか分からなければ転がしの選択はできないかもしれません。平らなコースや打ち下ろしのコースであればグリーン面が見えますが打ち上げや砲台になっているグリーンでは特に重要です。グリーンエッジやピンまでの距離が分かればアプローチのイメージがしやすくなり、どのようなアプローチができ、どのようなアプローチができないかの参考になるので距離はしっかり測りましょう。

ボールのライ


距離を測った後にするのはボールのライの確認です。ピンまで30ヤードありピンがグリーンエッジからすぐの所に切ってあるとします。この場合ほとんどの人が止まるボールを打ちたいと思います。止める場合上げて止めるかスピンで止めるかの2通りです。フェアウェイの良いライからなら止める選択ができますがボールがディボットに沈んでいる場合は上げて止めるのは極めて困難です。無理に上げようとするとトップするか大ダフリをするのが目に見えています。これは何もディボットに限った話ではありません。深い逆目のラフに入っているのに転がしで寄せるのは不可能です。このようにいくら打ちたいアプローチがあってもライによってはできないこともあります。ボールのあるライからどのようなアプローチならできそうか判断するのはとても大切なので忘れないようにしましょう。

グリーンの硬さや速さ

グリーンの硬さや速さによって打つボールや落とし場所が変わります。練習グリーンでチェックするのはもちろん、コースでも他の人が打ったボールがどう弾んでどう転がるか注意深く観察して下さい。確認してアプローチをするのと確認をせずにアプローチをするのでは結果も変わってきます。アプローチで寄せることができるかどうかは打つ前のイメージで決まります。しっかりと転がりをイメージできれば寄せることができるでしょう。

グリーンの傾斜


グリーン面の傾斜の確認も忘れてはいけません。アプローチして入るのが理想ですが、チップインは簡単にできるものではありません。次のパットのことを考えて上りのストレートラインを残すのが理想です。グリーン上に落ちたボールがどのように転がるか傾斜を見ながらイメージする癖をつけましょう。

グリーン周りのアプローチでは余り関係ありませんが、50ヤード70ヤードのようなある程度長い距離を打つ場合風の計算も必要です。ウェッジでボールを打つとかなりスピンがかかります。スピンがかかると言うことは風の影響を受けやすいと言うことでもあります。長い距離のアプローチを打つ時はフォローなのかアゲインストなのか、右からの風か左からの風か考えて打ちましょう。

グリーン周りの状況別クラブ選択方法

それでは状況別のアプローチのやり方をお伝えします。

フェアウェイから50ヤード


フェアウェイから50ヤードを打つ場合ウェッジで普通に打てばスピンがかかり止まります。普段得意としているウェッジで打ちましょう。アドレスで肩幅よりやや狭めにスタンスをとります。スタンスは目標に対してスクエアに構え体重は左足に7割程度かけます。持つクラブやヘッドスピードによって振り幅は変わりますが、左腕が9時から3時の振り幅にすると50ヤードが打てると思います。

ポイントは距離の打ち分けは振り幅だけですることです。30ヤードでも50ヤードでも70ヤードでもスイングスピードを変えずに振り幅で調整するのが距離感を合わせるコツとなります。よくバックスイングの大きさは同じでインパクトの力加減で距離感を出そうとする人がいますが間違いです。毎回同じ強さで入れることは難しく、少しでもダフると距離が大きく落ちるので振り幅だけで距離感を作るようにしましょう

バンカー超えのアプローチ


バンカー越えのアプローチは上げる必要があります。使用クラブはロフトの開いたクラブが良いでしょう。通常のクラブセッティングならばサンドウェッジが一番ロフトが開いているので最適です。仮にピンまで30ヤードのバンカー越えのアプローチだとします。アドレスでは体重を左足に7割程かけて左足体重のままスイングします。ポイントはスイング中フェースの面を返さないことです。更に止めたいときはアドレスでオープンに立ちフェースを開いて構えます。スイングをスタンスなりに振りぬけば高い球で止めるボールを打つことができます。

左足上がりのアプローチ


左足上がりのアプローチでは通常よりロフトが開いて当たります。そのため高い球になりランがあまり出ません。そのことを考慮してクラブを選択します。アドレスでは傾斜なりに構えたほうが抜けが良くなるのでおすすめです。しかし傾斜が強い場合は傾斜なりには立てませんのでバランスを崩さないように気を付けます。

左足下がりのアプローチ


左足下がりのアプローチでは通常よりロフトが立って当たります。そのため低くランが出るのが特徴です。左足下がりで無理に上げようとすると手前をダフるミスになるので転がせるのなら転がした方が無難です。どうしても止めたい場合はサンドウェッジでスタンスをオープンにしてフェースを開きます。スタンス方向に打ち込むことで止まるボールを打つことができます。

つま先上がりのアプローチ


つま先上がりのアプローチではつま先が上がるほどボールが左に飛び出します。ロフトの寝ているクラブ程左に行くので注意が必要です。左に行くことを前提としてスタンスを決めます。クラブを短く握り打つことがポイントです。上げて止めるように打つと更に左に飛び出るので転がせるのであれば大きめのクラブを選択して転がしましょう。

つま先下がりのアプローチ


つま先下がりのアプローチではやや右に飛び出します。スタンスを広めにとって重心を安定させます。スイング中膝の高さを変えずにスイングすることがポイントです。爪先下がりはトゥが完全に地面と触れているわけではありません。軽くトゥが浮くはずです。そのためつま先上がり程曲がりませんので、やや左を狙う程度で良いでしょう。

まとめ

今回はアプローチで使用するクラブや状況別のアプローチをお伝えしました。アプローチと言っても上げるアプローチもあれば転がすアプローチもあります。状況も常に平らなフェアウェイから打てるとは限りません。コースでどのような状況にある時でも冷静に状況判断をしてどのような選択ができるのか見極めるのがアプローチで寄せるコツです。スコアに直結するのがアプローチなので寄せワンが取れるように何度も練習しましょう。

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鈴木
鈴木

PGA(日本ゴルフ協会)ティーチングプロ。ゴルフ歴は30数年。小さいころからPGAティーチングプロである父の指導の元ゴルフの練習に励む。高校を卒業したのち神奈川県にあるゴルフ場の研修生として働く。25歳でPGA(日本ゴルフ協会)会員となりレッスン活動に励む。現在は某ゴルフスクールでレッスンしている。誰にでも分かりやすく楽しいレッスンを心がけています。

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