ドライバーはクラブの中で飛距離性能が一番高く、ティーショットなどにおいてとても重要なクラブです。しかしメーカーや機種そのものの種類も豊富でどれを選んだら良いのか悩んでいる方も多いではないでしょうか。そこで今回は、国内外問わずトッププロの使用率も高く、さらにあらゆるレベルのゴルファーに適したモデルが揃ったピンドライバーをご紹介します。ピンドライバーの特徴や選び方、そしておすすめ機種の性能を丁寧に比較していきますので、是非参考にしてみてください。
ピンドライバーの特徴は?
ピンは1959年にエンジニアであった創業者カーステン・ソルハイムが、自宅ガレージで自身のパター向上のため自らパターを作り始めたことからスタートしました。ピンという社名は最初に開発された「1-A」の打音「ピーン」が由来となっています。ピンはパターメーカーとして有名ですが、実はドライバーの評価も高く、国内選手では金谷拓実プロや渋野日向子プロ、また海外選手ではバッバ・ワトソンプロといった世界で活躍するトッププロが使用しています。ヘッドに重みがあり深低重心で高慣性モーメントを追求したピンドライバーは、近年特に幅広いゴルファーから支持を受け、G2が2004年に発売されて以降Gシリーズは今日まで人気モデルとなっています。やさしさと飛距離性能、そしてコントロール性をも兼ね備えたモデルが多いのがピンドライバーの特徴です。
ピンドライバーの選び方
飛距離で選ぶ
ドライバーでの飛距離性能は最も重視したいポイントです。飛距離を生む要素は「初速」「打ち出し角」「スピン量」の3つ。まず初速を上げるにはヘッドスピードとミート率が影響します。ミート率が低いと感じている方には、現行モデルG425シリーズがおすすめです。慣性モーメントが非常に高くヘッドがブレにくいため、ミスヒットをしても飛距離のロスが少ないクラブ設計となっています。続いて打ち出し角はヘッドスピードとロフト角が重要となります。理想の弾道を叶えたい人はロフト角とライ角が自分で調整できるG425MAX・G425LSTドライバーならご自身のスイングに合った最適なセッティングが可能です。一般的にアマチュアゴルファーはスピン量が多く、それにより飛距離をロスしがちですが、G425LSTは低スピンモデルで吹き上がりがちなゴルファーにおすすめです。飛距離の3要素とそれぞれのスイングに合ったクラブ選択をしてみてください。
直進性で選ぶ
ドライバーは飛距離性能が高い分、ショットの左右へのブレが大きいのも特徴で、スコアメイクにはボールの直進性が大切になってきます。OBが気になって思い切りスイングできずに悩んでいる方も多いでしょう。現行モデルG425MAX、G425LSTには弾道調整機能が搭載されています。これは、ドロー・スタンダード・フェードの3つのウエイトポジションを自由に選択できる機能で、自分のミスの傾向に合わせたクラブ設計が可能です。スライスが気になる方ならドローポジション、フックが気になる方ならフェードポジションに合わせて打つことにより、自分のスイングを変えずに弾道を変えることができます。また、G425SFTは弾道調整機能は付いていませんが、右へのミスを軽減するヘッド設計になっているので、スライスが気になる方にはおすすめの機種です。ピンドライバーなら今のスイングのまま、調整機能やヘッド設計で直進性を増すことができるでしょう。
やさしさで選ぶ
やさしく飛ばせるドライバーはすべてのゴルファーが求める要素でしょう。ピンドライバーはフェースの素材やヘッドの形状など、歴代モデルから現行モデルまでやさしさを追求した設計開発が進んでいます。一口にやさしさと言ってもゴルファーによって求めるものは様々でしょう。より遠くに飛ばしたい方はスピン量を抑えて高弾道に打てるモデル、方向性の向上を求める方はインパクト時にヘッドのゆがみが少ない高慣性モーメントモデルを選択しましょう。ご自分のショットを知り、その悩みや目的に合わせたクラブ選択をしてみてください。
ピンドライバーの人気モデル4選
ピンドライバーの人気モデル4機種についてそれぞれの性能や特徴を紹介します。
G425 Maxドライバー
こんな人におすすめ!
やさしく飛ばせる!初心者から上級者まであらゆるレベルのゴルファー向け
Gシリーズ史上最大の慣性モーメントを誇る万能ドライバー
G425MAXは「やさしさ」を追求したモデルのドライバーです。3つのウエイトポジションが搭載された弾道調整機能が付いており、ドロー、スタンダード、フェード、どのポジションでも高い慣性モーメントが発揮されます。その結果スイングを変えずに理想の弾道が手に入り、さらにヘッドが低重心設計で思い切りスイングしてもブレずに飛球され、飛距離アップにも繋がります。まさにどのレベルのゴルファーにも最適なドライバーを打つことが楽しくなる1本です。
G425MAXの口コミ
G425MAXの仕様・製品情報
ヘッド体積 | 460cc |
ロフト角 | 9度 / 10.5度 / 12度 |
ライ角 | 59.5度 |
長さ | 45.75インチ |
クラブ重量 | 301g |
価格 | ¥77,000 |
G425 LSTドライバー
こんな人におすすめ!
飛距離重視のハードヒッター向け
強い弾道で低スピンを実現した飛距離を重視したドライバー
G425LSTは「飛距離」を追求したモデルのドライバーです。G425MAXよりも重心を約10%フェース寄りにすることでより強い弾道と低スピンを実現しました。その結果飛距離のパフォーマンスが向上。また、3つのウエイトポジションが搭載された弾道調整機能付きでドロー、スタンダード、フェード、どのポジションでも高い慣性モーメントが発揮されます。ソールに艶消しのマットブラックが採用され、上級者好みの落ち着いたデザインに仕上がっています。しっかり叩いてもブレが少なくしっかり反発してくれる、そんな飛距離性能に優れた1本です。
G425LSTの口コミ
G425LSTの仕様・製品情報
ヘッド体積 | 460cc |
ロフト角 | 9度 / 10.5度 |
ライ角 | 58度 |
長さ | 45.75インチ |
クラブ重量 | 306g |
価格 | ¥77,000 |
G425 SFTドライバー
こんな人におすすめ!
スライスに悩むゴルファー向け
右へのミスを軽減するために開発されたドライバー
G425SFTは「スライス撲滅」を追求したモデルのドライバーです。ヒールよりの重心設計が右へのミスを軽減してくれます。これによりボールをつかまえて飛ばすことができ、スライスで悩むゴルファーもOBを気にすることなく安心してフルスイングすることができます。また、弾道調整機能は付いていませんが、高比重ウェイトをヘッド後方部に搭載することでSFTシリーズ史上最大の慣性モーメントを実現しました。ティーグランドに立つことが楽しくなる、スライスに悩む人向けのドライバーです。
G425SFTの口コミ
G425SFTの仕様・製品情報
ヘッド体積 | 460cc |
ロフト角 | 10.5度 |
ライ角 | 59.5度 |
長さ | 45.75インチ |
クラブ重量 | 292g |
価格 | ¥99,000 |
GLe2ドライバー
こんな人におすすめ!
やさしく飛ばしたい女性ゴルファー向け
弾道調整機能付きレディースドライバー
GLe2は「やさしく飛ばす」を追求したモデルのレディースドライバーです。ピン独自のFORGEDフェースと、ヘッド上部のターピュレーター構造で、ヘッドスピードを最大限加速させながら安定した弾道を実現してくれます。10〜13度までロフト変更できる弾道調整機能も付いており、スイングを変えずに理想の弾道が手に入るドライバーに仕上がっています。ピンクを基調としたカラーリングで、やさしく飛ばせるレディースゴルファーに最適な1本です。
GLe2の口コミ
GLe2の仕様・製品情報
ヘッド体積 | 460cc |
ロフト角 | 11.5度 |
ライ角 | 59.5度 |
長さ | 44.5インチ |
クラブ重量 | 259g |
価格 | ¥69,300 |
ピンG425シリーズの標準シャフト
G425ドライバーシリーズには標準シャフトで8種類ラインナップされています。ALTAは2種類あり重量は軽めで先端が柔らかい特徴があります。PING TOUR173は55、65、75と重量に幅を持たせ、どれも先端が硬くて手元がしなるタイプのシャフトになっています。他、SpeederEVOLUTION VII、TENSEI CK Pro Orange、TENSEI Pro White 1Kといった重量やキックポイントが違う豊富なラインナップとなっています。ご自分のスイングや弾道、そして体力に合ったシャフトを選んでみてください。
標準クラブ長
(inch) |
フレックス | 重量(g) | トルク(度) | キックポイント | |
ALTA J CB SLATE | 45.75 | R SR S X |
45 50 55 60 |
5.9 5.2 4.7 4.4 |
先 中先 中 中 |
PING TOUR 173-55 |
45.25 | S SR |
55 51 |
3.7 3.8 |
中 中 |
PING TOUR 173-65 |
45.25 | R S X |
57 61 66 |
4.3 3.4 3.2 |
中 中元 手元 |
PING TOUR 173-75 |
45.25 | R S X |
68 75 80 |
3.3 2.9 2.8 |
中 中元 手元 |
ALTA DISTANZA |
46 | – | 40 | 5.9 | 先 |
Speeder EVOLUTION VII |
45.25 | 569S | 55.5 | 4.8 | 先中 |
TENSEI CK Pro Orange |
45.25 | 60S | 63.5 | 3.5 | 元 |
TENSEI Pro White 1K |
45.25 | 60S | 61.5 | 3.8 | 元 |
まだまだ人気!G410シリーズおすすめ3選
根強い人気を誇る前作G410シリーズ3機種もご紹介します。
G410 PLUSドライバー
こんな人におすすめ!
初心者から上級者まで安定したティーショットを求めるゴルファー向け
ブレずに飛ばす高機能性ドライバー
G410PLUSは可変式弾道調整機能を搭載したショットの安定性に優れたドライバーです。この機能は現行モデルと同じく3つのポジションが選べ、それぞれの求める弾道に近づくことができ、さらに高弾道設計のヘッド形状が飛距離を向上させてくれます。ヘッド体積が455ccで現行モデルよりも小ぶりな設計となっています。ショットの方向性と飛距離が安心のスイングを生み、あらゆるレベルのゴルファーに最適な1本です。
G410PLUSの口コミ
G410PLUSの仕様・製品情報
ヘッド体積 | 455cc |
ロフト角 | 9度 / 10.5度 / 12度 |
ライ角 | 59.5度 |
長さ | 45.75インチ |
クラブ重量 | 293g |
価格 |
G410 LSTドライバー
こんな人におすすめ!
吹き上がりを抑えて飛距離アップを目指すゴルファー向け
低スピンで強い弾道を実現するドライバー
G410LSTは強弾道と低スピンで飛ばす飛距離特化のドライバーです。ヘッドは450ccとシャープなデザインで、空気抵抗を削減する6本のターピュレーターが搭載されています。また、フォージドフェースがさらなるたわみを生み出し、これによりヘッドスピードが増しながら飛距離アップに繋がる設計になっています。弾道調整機能も付いており、安定性と飛距離性能を兼ね備えたバランスの良い1本です。
G410LSTの口コミ
G410LSTの仕様・製品情報
ヘッド体積 | 450cc |
ロフト角 | 9度 / 10度 |
ライ角 | 58度 |
長さ | 45.75インチ |
クラブ重量 | 305g |
価格 |
G410 SFTドライバー
こんな人におすすめ!
ドライバーに安定感重視を求めるゴルファー向け
スライス軽減!右へのミスを抑えるために開発されたドライバー
G410SFTは右へのミスを防ぐために開発されたスライス防止特化のドライバーです。現行モデルのG425シリーズと同様に、ヘッドのヒール側に重心をもたせボールのつかまりを良くした設計になっています。ヘッド体積は455ccとこちらも現行モデルよりも小ぶりです。弾道調整機能は付いていませんが、スライスに悩んでいるゴルファーには最適な1本です。
G410SFTの口コミ
G410SFTの仕様・製品情報
ヘッド体積 | 455cc |
ロフト角 | 10.5度 |
ライ角 | 59.5度 |
長さ | 45.75インチ |
クラブ重量 | 291g |
価格 |
ピンG410シリーズの標準シャフト
G410シリーズの標準シャフトは7種類。現行モデルのG425シリーズにはラインナップされているPING TOUR 173-55はこのモデルには入っていません。さらに現行モデルと違う点は、ALTA J CB SLATEがRED、Speeder EVOLUTION VII が VI、TENSEI Pro White 1KがDiamana D-LIMITEDという仕様になっており、若干ではありますが重めの構成になっていると言えるでしょう。しかしどのシャフトもバランスの取れたストレスのないスイングを実現させてくれる上質なラインナップとなっています。
標準クラブ長 (inch) |
フレックス | 重量(g) | トルク(度) | キックポイント | |
ALTA J CB RED | 45.75 | R SR S X |
45 50 55 60 |
5.9 5.2 4.7 4.4 |
先 中先 中 中 |
PING TOUR 173-65 |
45.25 | R S X |
57 61 66 |
4.3 3.4 3.2 |
中 中元 手元 |
PING TOUR 173-75 |
45.25 | R S X |
68 75 80 |
3.3 2.9 2.8 |
中 中元 手元 |
ALTA DISTANZA |
46 | – | 40 | 5.9 | 先 |
Speeder EVOLUTION VI |
45.25 | 569S 661S |
56 65.5 |
4.9 3.9 |
中 中 |
TENSEI CK Pro Orange |
45.25 | 60S 70S |
63.5 71.5 |
3.5 2.9 |
元 元 |
Diamana D-LIMITED | 45.25 | 60S | 64 | 3.4 | 元 |
まとめ
今回はピンドライバーの特徴や選び方、そして現行モデルと前作モデルの合計7機種を紹介しました。どのタイプも高い慣性モーメント設計でブレが少なく安定した方向性を実現してくるクラブです。その中でもクラブそれぞれに個性があり、自分を知ることで自身のスイングや体力に合わせたクラブ選びが可能になります。ドライバーはスコアアップに直結するクラブです。ぜひ自分にぴったりのエースドライバーを楽しみながら見つけてください。