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ラウンド直前の練習間違ってない?プロたちが実践する方法を大公開!

ゴルフでスコアを良くしようとするのであればスタートまでの時間は大切です。今回はゴルフ場に着いてからスタートまでに何をすれば良いのか、プロたちが実践する練習方法ややってはいけないことなどについて、ティーチングプロの筆者がお伝えします。

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あなたはゴルフ場に着いたらスタートするまでどの様に過ごしていますか?早めに着いて練習をしっかりする?スタート直前までコーヒーを飲んで過ごす?風呂場で念入りにストレッチ?人によってスタート時間までの過ごし方は様々です。ゴルフを楽しむだけであればスタート時間直前までクラブハウスでコーヒーを飲むのも悪くないのかもしれません。ですがスコアを良くしようとするのであればスタートまでの時間は大切です。今回はゴルフ場に着いてからスタートまでに何をすれば良いのかティーチングプロの筆者がお伝えします。是非最後までご覧ください。

前日の暴飲暴食はNG!練習は軽めに

本題に入る前に前日の過ごし方からお伝えします。よくゴルフの前日に焦って練習場に行って一生懸命球を打つ人がいますが、これはあまりオススメできません。普段から毎日多くの球を打っていれば問題はないのですが、普段はあまり球を打っていないのであれば疲れを残す可能性が高いからです。どうしても不安で前日に練習する場合は感覚を覚えるだけにして軽めの練習を心がけましょう。ゴルフ前日の暴飲暴食は控えて下さい。前日に暴飲暴食をすると当日のパフォーマンスが落ちてしまいます。消化に良い食べ物を食べて、睡眠をしっかりとってください。次の日の用意も前日までにしておきましょう。

 

ラウンド前に行う練習の目的は?

それでは当日の朝、ラウンド前に行う練習の目的をお伝えします。ラウンドの前のショット練習の目的はその日の調子を確かめる事と体をスムーズに動かせるようにすることです。ラウンド前の練習でスイングを直そうと思ってもそう簡単には直りません。もちろんとんでもないミスばかりするようならある程度修正する必要がありますが、そうでない場合はその日の調子を確かめるくらいにしておきましょう。練習場で右に飛ぶのであればコースでも右に飛ぶだろうと想定して攻めるのです。ラウンド前のパッティング練習は、その日のタッチが合うようにするのが目的です。

 

ラウンド前にやるべき練習は?

1.動的ストレッチ

ショットの練習の前に行うのがストレッチです。ストレッチと言うと大抵の人は筋を伸ばす静的ストレッチを思い浮かべるかと思いますが、ゴルフの前には動的ストレッチを行いましょう。開脚のようなゆっくり伸ばす動きなどが静的ストレッチです。しかしラウンド前に静的ストレッチをするのは好ましくありません。筋を伸ばしてしまうと瞬発力がなくなりパワーを発揮できないのです。ゴルフのスタート前のストレッチには、その場でジャンプしたり、肩をぐるぐる回すといった動的ストレッチをしましょう。サッカーの練習風景で選手が動きながらリズムよく足を上げていたり、ピッチャーが肩をぐるぐる回してストレッチするのを見たことがあると思います。動的ストレッチをすると心拍数があがり体が温まるので、怪我を防止できて運動のパフォーマンスが上がるのです。

2.ショット練習ではその日の傾向を見極める

動的ストレッチが終わったらショット練習です。ショット練習はできるゴルフ場とできないゴルフ場がありますが、もし練習場があるのなら練習しておくと良いでしょう。ストレッチの効果で体は温まっているはずです。ショット練習ではいつものように振った時にどの様な球になるか確認してください。まっすぐに飛ばないからといってスイングの修正をしてはいけません。あくまでもその日の傾向を見極めるのです。基本的に当日の練習場でのショットがコースでも出ると思って下さい。その日のクラブの飛距離も見ておきましょう。最大飛距離だけでなく平均でどれくらい飛んでいるのか分かるとコースが攻めやすくなります。

3.パター練習ではロングパットをしっかりと

最後にパター練習をしましょう。コースによってグリーンの状態は大きく変わるので一番練習したいのがパター練習です。スタート前のパッティンググリーンを見ていると多くのアマチュアは短い距離しか練習していません。もちろん短い距離も練習してもらいたいのですが、長い距離も練習するのを忘れないで下さい。コースでのグリーンの幅は30ヤード程あります。グリーン手前に乗ってピンが奥に切ってあれば20ヤード以上のパッティングが残ります。練習していないと距離感がわかりませんよね?自宅で20ヤードのパッティングをするのは無理な話です。せっかくロングパットの練習ができるのでロングパットの練習をしっかりしておきましょう。

 

ラウンド前にやるべきでない練習2つ

1.念入りな静的ストレッチ

ラウンド前にやるべきではない練習についてもお伝えしておきます。念入りにストレッチをしていませんか?先程お伝えしたような体温を上げるための動的ストレッチなら構いませんが、多くのアマチュアの人は筋をしっかりと伸ばす静的ストレッチをしています。パフォーマンスが落ちても良いから昔から馴染みのストレッチをどうしてもしたいのなら止めませんが、運動前の静的ストレッチはパフォーマンスが落ちると証明されています。それだけでなく運動前の静的ストレッチは怪我の予防に効果がない事も分かっています。アスリートの世界では当たり前の事として認識されていますが、いまだに世間一般の人には浸透しているとは思えません。昔は運動中には水は飲むなと言われていたのと同じ感じです。

2.スイングの修正

ショット練習でやってはいけないことはその場でスイングを直そうとすることです。スマホでスイングを撮影して悪い部分を直そうとするのはラウンド前にすることではありません。普段の練習では大切な事ですが、当日の少ない練習時間でスイングを変えようとしても無理な話です。もちろん、微調整としてフェースが開きやすいから少し閉じて打つ意識を持ってスイングするとかはしても良いと思います。飛距離ばかりを追い求めてとにかく飛ばそうとするのも良くありません。基本的に当日の練習ではその日の調子を確かめる程度にして体をほぐす程度の軽い練習が良いでしょう。

 

ラウンド直前の調整に最適な練習メニューは?

ラウンド前の直前練習におすすめの練習メニューを紹介します。

1.素振りとショット練習

練習場に行ったらまずは軽くストレッチをして素振りから始めます。ストレッチはその場でジャンプしたり、肩をぐるぐる回しましょう。動きながらやるのが先ほどお伝えした動的ストレッチです。まず大きな筋肉を動かすためにクラブ2本を持って素振りをしましょう。思いっきり振る必要はありません。筋肉をほぐすようにゆっくり左右に10回ほど振れば体が温まってくると思います。時間があればパター練習をショット前とスタート前に分けるのがオススメです。時間があるのにショット練習後に長い時間パター練習をすると、せっかく温まった体が冷えてスタートするときにはスムーズに動かなくなってしまいます。ショット練習では短いクラブから始めて徐々に長いクラブにしていきましょう。リズムを考えて球がどのように飛ぶのかを確認してください。決してバランスが崩れるほど振り回さずに安定してリズム良く振れるようにします。

2.パター練習

次にパター練習です。ボールを3個ほど出して距離感を重視して練習しましょう。カップを狙うときにも奥のカップにぶつけて入れるだけではなく、最後の1転がりで入るような練習をしておくと大きく曲がるパットでも3パットが減らせます。1m位のショートパットも大切です。どんなにアプローチやロングパットが良くてもその後のパットが入らなければスコアは良くなりません。カップに入れる練習ができれば最高ですが、グリーン上に人数が多くてカップが狙えない場合はティやフォークを刺して練習します。1mの距離をカップを1周するようにボールを並べて打って全部入れられるように練習しましょう。

3.アプローチとバンカーショットの練習

もしアプローチ練習場やバンカー練習場がある場合は練習しておきましょう。アプローチは転がしと上げて寄せる練習をします。色々な距離から練習してアプローチの感覚を磨きましょう。バンカー練習場があれば、その日の砂の重さを確かめられるので練習しておきましょう。

 

プロたちがやっていることは?

トーナメントに出場するプロはどのような練習をしているのか気になりますよね?私は何度かツアー選手のキャディをしました。そこで見てきたプロの当日の練習をお伝えします。選手はスタートの1時間~1時間半前から練習を始めます。選手にもよりますが、パター練習→ショット練習→アプローチ練習→パター練習という流れで練習する選手が多い感じです。まずは軽くパター練習をします。最後にもパター練習をするので、最初はその日のグリーンのコンディションを見るために軽くパットの練習をするくらいです。そしてショット前に軽くストレッチをして短いクラブから練習します。サンドウェッジの30ヤード、50ヤード位から始めて少しづつ長いクラブを練習していきます。ドライバーで思いっきり振るような選手はいません。全てのクラブでリズム良く打ちます。球数は50球から100球程打ちます。ショット練習が終わりグリーン周りの練習を軽くやります。グリーン周りの練習が終わったらパター練習をスタート直前までやります。グリーン上には選手が多くいるので2,3球のボールを使いティやフォークを刺して目標にして練習する選手が多いです。パター練習の最後に1m程のショートパットで終わり良いイメージを付けてスタートしていきます。

 

まとめ

ゴルフ前日~当日の過ごし方によってスコアが良くなるかもしれません。今回お伝えした練習をする場合、ゴルフ場には1時間前には着いておきたいところです。早めに着いていれば心にも余裕ができますし、練習もその分できて一石二鳥です。逆にスタート時間ギリギリにゴルフ場につくと体の準備もできず心にも余裕ができません。せっかくゴルフ場に行くのですから早め早めの行動を心がけると良いですよ。今まで打ちっぱなし練習場の練習と同じように練習していた人も体をほぐすことと、リズムを整えその日の調子を確かめるように練習すればスコアアップが望めますので是非試してみてください。

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鈴木
鈴木

PGA(日本ゴルフ協会)ティーチングプロ。ゴルフ歴は30数年。小さいころからPGAティーチングプロである父の指導の元ゴルフの練習に励む。高校を卒業したのち神奈川県にあるゴルフ場の研修生として働く。25歳でPGA(日本ゴルフ協会)会員となりレッスン活動に励む。現在は某ゴルフスクールでレッスンしている。誰にでも分かりやすく楽しいレッスンを心がけています。

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