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アイアンショットの精度を上げたい!ちょっとしたコツと練習方法をチェック

ゴルフクラブのセットの中でも半分以上の割合を占め、ゴルフのスコアを大きく左右するアイアン。そのアイアンショットに求められる役割や、ミスショットを減らすコツ、理想的なスイングが身に付く練習方法などをご紹介します。

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150ヤード先のピンに向かって高い弾道で飛んでいくアイアンショットは、多くのゴルファーの憧れです。しかし実際はダフったりトップしたり、フックやスライスしてしまい狙った方向に打てないケースが多いのではないでしょうか。また、練習場ではうまく打てるのに、コースに行くとミスショットしてしまうといったこともあるかと思います。そんなゴルファーに、ミスの傾向に応じて簡単に矯正ができるアイアンショットのコツや、繰り返し練習することで理想的なスイングが身に付くドリルをご紹介していきます。

アイアンの役割

アイアンはウッドに比べソールが薄く、シャープな形をしています。また、ロフトは3番アイアンの20°から9番アイアンの42°まで、3°~5°刻みで細かく設定されています。この細かいロフトの違いにより、120ヤードから180ヤードくらいの距離において約10ヤード刻みで打ち分けることが可能になっています。ウッドと違い、ボールを遠くへ飛ばすことよりも、横の方向性と縦の距離感の正確さが要求されるクラブであると言えます。

アイアンセットは多い人で3番から9番までの7本、少ない人は6番から9番までの4本を使います。この本数の違いは、3番~5番のロングアイアンにおいてしっかりと球を上げることができるかどうかで決まってきます。ロングアイアンはロフトが立っているため、しっかりとダウンブローに打ってスピンをかけないと球が十分に上がらず飛距離が出ません。初心者や中級者にとって難しいクラブなので、ロングアイアンを使わない代わりに、ショートウッドやユーティリティを入れるプレーヤーも多くなっています。

アイアンショットの精度を上げるコツ

フェースローテ―ションの少ないストロンググリップ

「大きなスライスが出る」「スライスを抑えようとすると今度はフックが出る」というような左右のブレに悩むゴルファーは、基本に忠実な握り方を意識してストレートグリップに構えてしまう傾向があります。確かに、上級者であればボールの曲がりを意図的にコントロールしたいので、フェースを開く・閉じるといった操作をしやすいストレートグリップが効果的です。

しかし中級者の場合は、テークバックからフォロースルーまでできるだけフェースの向きを変えずに打つことが重要です。左右のブレに悩む中級者は、グローブのマジックテープのロゴが全て見えるくらい左手をかぶせて持つストロンググリップを試してみましょう。ストロンググリップにすることで、フェースの動きがロックされ、安定した弾道を打ち出すことができるようになります。

ラフではボール1個分内側に

ラフに入るとトップしてしまったり、芝に引っかかってフックしてしまったりすることがあります。一般的に、ラフでは「ボールを上から潰すようにダウンブローに打つ」と言われますが、なかなかダウンブローに打つというのも難しいですよね。そこで、ラフではアドレスの時のボールの位置をボール1個分右側に置いてみてください。通常の7番アイアンでボールを中央に置いている人であれば、8番か9番くらい右足寄りにボールを置くイメージです。そうするだけで、スイングを変えなくても自然とダウンブローの位置でボールをインパクトすることができるようになります。

コンパクトなトップを意識

地面と平行よりもヘッドが下を向く「オーバースイング」はダウンスイングでアウトサイドインの軌道になりやすく、目標方向よりも右を向いてしまう「クロス」はインサイドアウトになりやすい傾向があります。このようにトップが正しい位置で収まらない人は、あとワンテンポだけトップを早く止めることを意識しましょう。トップをコンパクトに抑えることでダウンスイングの軌道が安定し、ヘッドスピードが最も速くなるタイミングでインパクトを迎えることができます。

上半身の力を抜く

よく「上半身の力を抜くことが大事」と言われますが、どれくらい力を抜くのがいいのでしょうか。自分が力を入れすぎているかどう確認するために、後方からスイングの動画を撮ってみてください。撮影した動画をコマ送りで再生し、インパクトで止めてみましょう。その時、「首」がしっかりと見えているでしょうか。力が入り過ぎている人は、腕が伸び切って肩が上に上がり、首が見えない状態になってしまっています。首が見えない人はインパクトで力みすぎている証拠なので、インパクトで力を入れすぎないようにしましょう。「インパクトで力まない」ということを意識するのが難しい人は、「インパクトではなくフォロースルーで力を入れる」でもOKです。結果的にインパクトでの力が抜け、フォロースルーで加速していく理想的なスイングに近づきます。

ラウンド中に意識するのは、アドレス2個、スイング1個

グリップ、アドレス、トップ、インパクトと、それぞれのコツをお伝えしましたが、これ以外にもアイアンショットにおいて意識すべきポイントはたくさん見つかると思います。しかし気をつけてもらいたいのは、「ラウンド中に意識できることはアドレスで2個、スイング中では1個まで」にすることです。アドレスで3つも4つもチェックしていると体が固まってスムーズにテークバックをすることができませんし、スイング中のわずか2秒のうちに2つ以上のことを意識することなんてできないですから。
ラウンド中にスイングのことであれこれ考えなくても良いように、日ごろの練習で正しいスイングを体に覚えこませることが不可欠であると考えましょう。

アイアンショットの精度を上げる練習方法

右足のかかとでボールを踏む

アイアンショットでダフリやトップなどのミスが多い人は、「すくい打ち」つまりアッパースイングになってしまっている傾向があります。最近のクラブはボールが上がりやすく作られているので、下からすぐい上げて打つ必要は全くないのですが、どうしても初心者の時の癖が抜けない人が多いようです。初心者と中級者を分けるといっても過言ではない「ダウンブロー」を身に付けるためには、練習場で右足のかかとの下にボールを踏んだ状態でショットするドリルが効果的です。こうすることで重心が左足に寄り、理想的なダウンブローが打てるようになります。
普段アッパースイングをしている人は、この打ち方だとフォロースルーが全くとれないかもしれませんが、それでいいのです。ダウンブローはそれだけインパクトでの地面との衝撃が大きく、フォロースルーが取りにくいものです。このドリルを繰り返すことで、ダウンブローのインパクトの感覚を掴んでください。

カゴを置いて練習

スライスが多い、フックが多いなどミスの方向がほぼ一定の人は、スイングがアウトサイドイン、もしくはインサイドアウトになってしまっている可能性が高いです。ストレートボールを打つにはこれを正しい起動に修正する必要がありますが、ヘッドスピードが最も速いインパクト前後の軌道を修正することは簡単ではありません。そこで、練習場にあるカゴを、スライスをする人はボールの右上、フックする人はボールの左上に置いてみましょう。スイングの軌道ぎりぎりに置く必要はなく、絶対に当たらない位置で大丈夫です。この状態で、あとは普通にボールを打つだけです。絶対に当たらないとわかっていても、そこにカゴがあるだけでスライスの人はアウトサイドからクラブが入りにくくなり、フックの人はインサイドからクラブが入りにくくなるのです。
少しやっただけでは、カゴがない状態に戻すと元の間違った軌道になってしまうので、カゴが全くに気にならなくなるまでこのドリルを継続しましょう。

下半身を固定

練習場ではうまく打てるのにコースに行くとアイアンが全然うまく打てないという人は、練習場にはない「傾斜」に対応できていない可能性が高いです。コースではたとえフェアウェイであっても平らなところというのはほとんどなく、つま先上がりや左足下がりなど、様々な傾斜から打つことになります。つま先上がりと左足上がりはフックしやすく、つま先下がりと左足下がりはスライスしやすいということをまず覚えることが第一ですが、それ以前に、傾斜でのショットはボールにうまく当てることが難しいですよね。
傾斜からきれいに打つポイントとしては、下半身、特にひざやかかとの動きを抑え、腰から上の動きだけで打つことです。そこで、練習場では下半身を固定させたスリークオーターショットを練習しておきましょう。ひざやかかとを動かさないので、自然とスイングは小さくなり10ヤードほど普段より飛ばなくなりますがそれでOKです。コースでこの打ち方を実践し、傾斜に応じた適切なスライス・フックを打てるようにしましょう。

低いティでショット

古いマットを長い間使っている練習場では、芝の中央部分が薄くなり、インパクトゾーンがとても狭くなっている場合があります。こうした薄い芝の上で練習していると、ダフらないことやトップしないことばかりに気がいってしまい、本来重要なアウトサイドイン(インサイドアウト)の矯正やダウンブローの軌道の練習ができなくなってしまいます。
そういった場合には、無理に芝の上から打たずに、低いゴムティを使いティアップした状態でアイアンショットの練習をしましょうボールの下にわずかに空間ができるので、ダフリやトップを気にしすぎることなく、正しいスイング起動の練習に集中することができます。ティアップしていると簡単すぎて練習にならないんじゃないかと思うかもしれませんが、そんなことはありません。ティアップしていても、ボールの下を打ってしまうとゴムティの重い感触が手に伝わり、ダフったなというのがちゃんとわかります。
ティアップした状態で毎回同じ感触で打てるようになれば、芝から打っても正しいインパクトができるようになっているでしょう。

パターマットでウェッジショット

スライス、フックを矯正する究極の練習方法が、市販のパターマットを使ってアプローチの練習をすることです。「アイアンのスライスを直すのに、アプローチ練習?」と思うかもしれませんが、3m~4mのアプローチのような振り幅の小さいショットのほうが、インサイドアウト(アウトサイドイン)のイメージをつけやすいのです。ポイントとしては、ただパターマットでウェッジを使ってカップに入れるのではなく、スライス気味の人はインサイドからクラブを入れ、フック回転をかけるようにします。フック気味の人は逆に、アウトサイドから入れてスライス回転をかけます。カップに入らなくても、ボールがほんの少し曲がりながら転がればOKです。
少し難易度の高い練習ですが、繰り返しやって行けば必ずできるようになります。そしてこの練習がなぜ究極の練習かというと、練習代が全くかからないからです。練習場に行ってフックやスライスを矯正するには、かなりの練習量をこなす必要があり、それなりにお金もかかってしまいます。このパターマットを使った練習であれば、どれだけ練習しても練習代はタダです。毎晩20球と決めて練習すれば、必ず練習場やコースでいいドロー(フェード)が打てるようになるでしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。アイアンショットの精度を上げるためのコツや練習方法について、おわかりいただけただけたかと思います。練習場やコースではまず、自身のミスの傾向に応じた「コツ1~5」のほうを試してみてください。それでもうまくいかない場合には、根本的なスイング改造が必要になってくるので「練習方法1~5」に根気強く取り組みましょう。ただ闇雲に練習するよりも、これらの練習をすることで着実にアイアンショットの精度向上につながっていきます。ぜひこれらを参考にして、ベストスコアの更新を目指してください。

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