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【プロ解説】ゴルフで左利きは右打ち?左打ち?迷ったときの考え方や陥りやすいポイントなど

左利きの人がゴルフを始めようと思ったとき、多くの人は右打ちを勧められると思いますが、右打ちにした場合のデメリットや伸び悩んでしまう心配をされる方もいるでしょう。この記事ではティーチングプロの筆者が、左利きの人が知りたい、メリットやデメリット、注意点などを解説します。

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左利きの人がゴルフをやろうと思ったら、多くの人に右打ちで始めた方が良いとアドバイスを貰うはずです。左利きの人の中でも、左打ちでゴルフをする人もいれば、右打ちに変えてやる人もいます。この記事では、左利きで右打ちにするメリット、デメリット、左打ちにするとよい場合や、プロに左利きで右打ちのスーパースターが多い理由などについて解説します。

左利きで右打ちは不利?有利?

一般的に、左利きの割合は1割あるかどうかで多くの人は右利きです。割合が少ないということは多くの場合、右効きの人が使いやすいように作られています。ゴルフも例外ではなく大抵の場合、右利きの人が使いやすいようにできています。練習場の打席も左打席は少なく、道具も少なく値段が高いことがほとんどです。ゴルファーのほとんどは右利きなので、教わる環境も右利きの人と左利きの人では多少違います。そのため、練習環境という意味では左打ちにしてしまうと不自由なことも多いのが現状です。以下詳しくお伝えします。

左利きで右打ちにすると良い理由

左利きで右打ちにすると何が良いかお伝えします。

1.道具

まずは道具が多くあることです。左打ちにすると道具の種類が少ないのがデメリットですが、右打ちならばその心配はありません。値段もレフティのクラブは高めに設定されていることが多く、右打ちにすることで多くのクラブから選ぶことができ、更に値段もレフティに比べて安いのはメリットだと思います。

 

当然中古クラブもレフティのクラブは少なく、欲しい物は新品で買わなくては手に入らない場合も多くなります。さらに女性の場合は男性より販売数が極端に少なくなるのでレフティの場合、道具に対して不満になる可能性があります。

2.練習場の打席

練習環境でも右打ちは左打ちに比べ優遇されています。練習場の左打席は少なくあったとしても一番端にあることが多いので、好きな打席で練習できません。左打ちの打席が少ないので他の人が打席に入っていると待たなくてはいけないのも辛い点です。右打ちなら好きな打席で練習できるので練習環境の差が一番違うのかもしれません。

3.レッスン本や動画

練習場だけでなくゴルフ上達についても右打ちの方が簡単です。というのもゴルフレッスン本やメディアは基本的に右打ちの人に分かりやすく解説しています。例えば、グリップを例えるなら左手が上になり右手は左手より下に握ります。このように解説されています。左打ちの人は右打ちの解説を頭の中で反転する必要があるので、右打ちの人より考えることが多くなるのです。そのような意味で右打ちの方が左打ちに比べてゴルフの上達が簡単になります。

4.ゴルフレッスン

ゴルフスクールに通う場合も右打ちの方がメリットは多いです。現在多くのゴルフスクールでは、弾道測定器や自分のスイングが見れるモニターがついています。右打ちの場合は問題ありませんが、スクールによっては左打席がない場合や、あったとしてもスイングの映像が正面から撮れなかったりする場合があります。先生によっては左打ちの人がわかりやすいように言い換える場合もありますが、そうでない場合もあります。右打ちの場合はそのようなことを考えずにすむのはメリットでしょう。

左利きで右打ちにしたときのデメリットは?

左利きの人が右打ちにした時のデメリットや陥りやすい問題などあるのかについても気になると思います。デメリットになるのは、慣れるまで多少時間がかかることです。左利きであれば今までやってきたスポーツでは左利き用の道具を使ってきた人が多いはずです。野球やテニスであれば道具は右利きの物と同じかもしれませんが、左打ちでやってきたと思います。ボールを投げたり細かい動作をするのにも利き腕である左腕を使用するのが普通です。ゴルフで右打ちにすると、今まで慣れてきた左腕の使い方が異なりますので、慣れるまでは違和感があるかもしれません。最初は左打ちで打った方がやりやすい人が多いと思います。しかしこれは慣れの問題です。左利きだからといって右打ちで飛距離がでなかったり、狙い通りに行かないなんてことはありませんので安心して下さい。

 

左利きの人が右打ちにした時に陥りやすいのが回転不足です。これは左打ちで始めるより右打ちにした方がフィニッシュでの回転不足になる人が多い印象です。ゴルフを全くやっていない人でも今までのスポーツの経験からなのか、フィニッシュの体の回転が少ないことが多いのでしっかり体を使って最後まで振り切りましょう。

左利きで右打ちにしたけど違和感がある場合はどうする?

左利きで右打ちにしたけど違和感がある場合はどうすれば良いのでしょうか?1番のおすすめは1度レッスンに通って見てもらうことです。右打ちに変えると違和感があり、本当にこれで良いのか心配になることも多いはずです。そんな時は自分で考えてもあまり分からないと思います。レッスンプロにこのまま右打ちでやったほうが良いのか左打ちに変えたほうが良いのか、相談すると答えを貰えます。

 

ゴルフをやったことのない人は左打ちにした方が球に当たると思います。しかし、それは器用な左手で当てることができるからです。レッスンプロは様々な人のスイングを見ているので、将来どちらが良いのか体の使い方を見て教えてくれるはずです。スクールのように定期的に通うのが理想ですが1回聞きに行くだけでもどうすれば良いのかわかると思います。

左利きで左打ちにするべきなのはどんな人?

左利きで左打ちにするべきなのはどんな人でしょうか?これは元々ゴルフを左打ちでやっている人や初心者でも左打ちと右打ちで、かなりの差で左打ちの方が上手く当たる人です。元々ゴルフを左打ちでやっていて上達ができているのであれば無理に右打ちに変える必要はありません。思うような道具が手に入らなかったり、練習環境の問題はありますが、そのことを考慮しても上達しているのであればそのまま左打ちでやったほうが良いはずです。

 

初心者でも左打ちでは当たるのに右打ちにすると全く当たらない人も左打ちでやったほうが良い場合があります。運動神経に自信のない人に当てはまることがありますが、当たらないからと左打ちにすると、先程お伝えしたように道具の問題や練習環境の問題がありますので、1度レッスンプロに見てもらうことをおすすめします。

パターだけ左はOK?

右打ちに変えても繊細なコントロールが必要なパターだけ左にしようと考える人も多いはずです。結論から言うとパターだけ左にするのはおすすめしません。ゴルフはショットもパターもある程度統一感があるほうが簡単です。パターだけ左にすると統一感がなくなり、別物になります。アドレスでのスタンスの向きが変わったりイメージが変わります。できたらパターもショットと同じように右打ちにするのが良いと思います。

プロで左利きで右打ちの人、左利きで左打ちの人は?

プロで左利きで右打ちの人、左利きで左打ちの人はどのような人がいるでしょうか。まず左利きで右打ちのプロで一番有名なのはタイガー・ウッズでしょう。ゴルフを知らない人でもタイガー・ウッズを知らない人は少ないくらい有名なプロゴルファーですが、タイガー・ウッズは左利きです。タイガー・ウッズ以外にも有名なプレーヤーは数多くいます。昔で言えばベン・ホーガンやジャック・ニクラウス、アーノルド・パーマー、トム・ワトソンも左利き右打ちです。アーニー・エルスやセルヒオ・ガルシア、ヘンリック・ステンソン、ジョーダン・スピースも左利き右打ちです。この他にも多くのプロゴルファーが左利き右打ちです。日本人で言えば女子ゴルフ伝説の選手、岡本綾子も左利き右打ちです。

有名選手に左利き右打ちが多いのはなぜか?

ゴルフのスーパースターは左利き右打ち選手が多いことに驚かされます。それではなぜここまで左利き右打ちの選手が多いのでしょうか?右利きのプロでも右手に頼らないスイングをするのに左手の感覚を養う練習をしている人は多いです。食事を左手でしたり、歯磨きを左手でしたりと意識して左手を使うことで右手の動きで打たないようにしています。

今回はゴルフにおいて左利き右打ちのメリットを考えてみたいと思います。

1.左サイドのリードで無理なく打てる

ゴルフで左利き右打ちの1番のメリットは左サイドのリードで打てることです。ゴルフは右打ちの場合左サイドの使い方が重要とされています。右サイドで押す動きより左サイドで引っ張る動きで打つのです。右利きの人はどうしても利き腕で打とうとしてしまうので、ボールに合わせる動きになりやすいのですが、左利きの人はボールに合わせる動きになりにくく、インパクトを通過点としてとらえやすいメリットがあります。

 

左サイドのリードで打てるようになると、インパクトでハンドファーストの形となり、自然なダウンブローで打てるようになります。ゴルフは緩やかなダウンブローで打つことが理想ですが、左利きの人は左サイドで引っ張る動きが自然とできるのです。

2.スイングの再現性が高い

ゴルフは基本的にはスイングは1つです。もちろん状況に応じて様々なショットを打つことはありますが、基本は1つのスイングです。スイングを同じにしてクラブを変えることで飛距離を変えることができるので、1つのスイングを毎回同じ様に打てるようになることが必要です。毎回同じスイングをするためには繊細な腕などの小さい筋肉よりも、鈍感な背中や足のような大きい筋肉を使う方が再現性が高まります。特に緊張した場面では顕著に現れます。プロは生活や名誉が掛かっているため、試合での緊張は計り知れないものだと思います。そのような緊張した場面でも左利き右打ちの選手であれば右利きの選手に比べて再現性が高いので、有利になるといえるでしょう。

まとめ

今回は左利きの人がゴルフをやる場合についてお伝えしました。左利きの人は右打ちにするか左打ちにするか悩む人が多いと思います。これからゴルフをやる初心者であれば、右打ちでやる方がメリットは多いと思います。最初は感覚がつかめず上手く当たらないかもしれませんが、ゴルフは反復練習をすることでスイングが固まっていきます。プロゴルファーでも左利きで右打ちの人は多いので、心配はしなくても大丈夫です。経験者はメリットとデメリットを考えて、変えるかどうするか考えると良いかも知れませんね。最後まで読んで頂きありがとうございました。

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鈴木
鈴木

PGA(日本ゴルフ協会)ティーチングプロ。ゴルフ歴は30数年。小さいころからPGAティーチングプロである父の指導の元ゴルフの練習に励む。高校を卒業したのち神奈川県にあるゴルフ場の研修生として働く。25歳でPGA(日本ゴルフ協会)会員となりレッスン活動に励む。現在は某ゴルフスクールでレッスンしている。誰にでも分かりやすく楽しいレッスンを心がけています。

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