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【プロ解説】ドライバーでトップが出たらどうすればいい?原因や練習方法などを紹介

ドライバーで飛ばそうと思って打ったボールがトップしてガッカリした経験がある人は多いはずです。力を入れれば入れる程トップの確率は上がります。今回はドライバーでトップが出る原因や治し方をお伝えしていきます。

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ドライバーでトップをすると本来の飛距離が出ずにセカンドショットの距離が残ります。そればかりかドライバーでトップする人は、その他のクラブでもトップになるはずです。トップばかりすれば当然スコアはまとまりません。ダフリやテンプラ同様、トップも直さなければいけないミスショットです。

今回はドライバーでトップになる原因と治し方をお伝えします。この記事を読めばドライバーのトップがなくなりスコアが良くなるはずです。是非最後までご覧ください。

 

ドライバーがトップしてしまう原因は?

トップとはボールの頭を叩くミスショットです。トップをすると弾道が低くなり飛距離がでません。せっかくどのクラブより飛距離を出せるドライバーで打ったのにトップばかりでは楽しくないはずです。ドライバーでトップになる理由は様々ですが、代表的なパターンを紹介していきます。

ドライバーでトップになる原因
  • ・ティーが低すぎる
  • ・ボールの位置を間違えている
  • ・スイング中に前傾角度が伸び上がっている
  • ・スイング軌道がインサイドアウトになっている
  • ・力み過ぎている

主にこの5つのパターンでドライバーがトップになる人が多いです。ひとつずつ説明していきます。

ティーが低すぎる

初心者に多いのがティーが低すぎてトップするパターンです。ドライバーのティーアップが低ければ当然トップの確率は上がります。特に昔ながらの木のティーを使っている人は注意が必要です。ティーの長さも色々ありますが、昔ながらの木で出来たティーでは最近のドライバーには高さが足りないことがよくあります。最適なティーの高さはクラブフェースからボールが3分の1出る位の高さです。もしこの高さより低い場合は注意してください。意外とティーの高さを意識しただけでトップしなくなる人は多いのでティーの高さは1番最初にチェックしましょう。

ボールの位置を間違えている

ティーの高さが合っていれば次にチェックしてもらいたいのがボールの位置です。ボールの位置で気を付けてもらいたいのは左右の位置と、体とボールの距離です。左右のボールの位置が同じスイングをした場合、左にあれば最下点の後で打つことになるのでトップの可能性は上がります。正しいボールの位置は左踵延長線上です。この位置にボールがあるかチェックしましょう。

体とボールの距離が離れていると腕を前に伸ばして構えているか、前傾角度が深すぎる構えになっているはずです。腕が前に伸びた構えだとインパクトで同じように戻す必要がありスイングが複雑になります。上手く当たればナイスショットも出ますが、基本的にトップになりやすい構えなので気を付けましょう。前傾角度が深すぎるとスイング中に前傾角度を保つのが困難になります。もし前傾角度をキープ出来たとしても前傾角度が深いと、手元が下がったハンドダウンの構えとなり、ナイスショットすると左に飛びやすくなるのでおすすめしません。

スイング軌道がインサイドアウトになっている

スイング軌道がインサイドアウトになっている人もトップが出やすいので注意が必要です。正しいクラブの角度でインサイドアウトになっていればトップはしないのですが、インサイドアウトになる人の多くはダウンスイングでクラブが寝て(横になる)入ります。クラブが寝るとヘッドが落ちて最下点がボールの手前になるためトップするのです。このような人はティーアップしたドライバーはまだ打てるかもしれませんが、地面から打つフェアウェイウッドが苦手になる傾向があります。ドライバーはトップの他にも右プッシュとチーピンのミスが多くなるので、このようなミスが多い場合はクラブが寝て入っているはずです。スイング軌道がインサイドアウトでクラブが寝ている場合はダウンブローに打ち込む必要があります。ダウンブローで打ち込むための練習方法は後の項目で記載します。

スイング中に前傾角度が伸び上がっている

ドライバーがトップする人で1番多いパターンは、スイング中に前傾角度が伸び上がっているパターンです。インパクトでアドレスより前傾角度が伸び上がっていると、腕を使って合わせない限りトップします。スイング中の伸び上がりで1番多いのはトップの位置です。腕を上げすぎて左肩が上がり、その動きに合わせて上体が伸び上がります。1度伸び上がった上体を戻すのは難しく、多くの場合インパクトではアドレスより前傾角度が浅くなりトップします。この場合はお腹に力を入れて上半身の余計な力みをとる必要があります。無理に飛ばそうとせず体を少し捻ったら切り返すくらいの気持ちで振るとトップで伸び上がる動作がなくなります。

 

他にもスイング中に前傾角度が伸び上がる動きはあります。2番目に多いのは切り返しです。トップでは前傾角度をキープ出来たとしても切り返しで力が入り前傾角度が崩れるのです。これは腕で当てに行くことに問題があります。切り返しで腕に力が入ると上半身から動き出して下半身リードができません。上半身から動き出すと腕とクラブがリリースされ、同時に前傾角度が伸び上がるのです。このような人は切り返しでグリップが強くなります。グリッププレッシャーを一定に保ち下半身から動き出すようにすると前傾角度を保つことができます。ボールに当てに行くのではなくスイングした通過点で当たるくらいのイメージにすると良いと思います。

 

力み過ぎている

ドライバーでトップになる人の多くは力み過ぎています。正しいスイングで力むだけであればトップにならないのですが、力むことによって軸がずれたり、腕が縮こまったり、前傾角度が崩れる原因となります。力むとリズムが変わります。バックスイングから腕だけでいつも以上に速く上げたり、その逆でバックスイングはゆっくりでダウンスイングで急激に速くなったりします。リズムが崩れるとバランスも崩れるため、トップだけでなく様々なミスになるでしょう。ゴルフでは力みをとりスムーズなスイングをすることが重要です。

ドライバーでトップが出てしまう場合のチェックポイント

コースでドライバーでトップが出た時にチェックしてもらいたい箇所をお伝えします。まずはティーの高さです。これは1番最初にチェックしてください。クラブフェースからボール3分の1程度出る高さになっているかどうか。もしこれより低いと、それだけでトップになる可能性は高くなります。

次にチェックしてもらいたいのがアライメント。アライメントとは体の向きです。特に練習場ではトップをしないのにコースに出るとトップする人は正しく向いていないことが多いです。練習場ではマット通り構えれば問題ありませんが、コースでは自分がどこを向いているかわからなくなるものです。一番シンプルな確認方法はアドレスしたらつま先にクラブを置いて後方から確認する方法です。スタンスの向きしか確認できませんが、スタンスの向きが間違っていれば他の部分も違ってくるので重要です。もし友人と一緒にゴルフをしているのであれば後方から向きをチェックしてもらうのも良いと思います。多くの人は目標より右を向く傾向があるのでこのまま振ると右に飛んでいきます。スタンスの向きが間違っているのにスイングが悪いと勘違いするとトップ以外にも様々なミスになるのでアライメントには気をつけましょう。

ドライバーのトップを防ぐにはどうすればいいの?

コースでドライバーがトップばかり出るのであれば、フルスイングではなくスリークオーターのようなコンパクトなスイングをするのがおすすめです。ボールを通常より少しだけ体の中央寄りに置き、クラブを少し短めに握って体重移動を抑えて振ります。こうすることでバランスを保ちやすくなり、ミート率がアップします。コンパクトに振るため、通常より飛距離は出ず、弾道も低くなりますが、その分狙った場所に飛びやすくなるので、スコアはまとまるはずです。

ドライバーのトップを防ぐ練習方法

ドライバーのトップを防ぐのに有効な練習方法を紹介します。ドライバーのトップを防ぐためには前傾角度をキープする必要があります。腕で下ろすと前傾角度が伸び上がってトップするので、ボディーターンで打つ必要もあります。この2つを同時に修正するドリルがクロスハンドドリルです。このドリルは通常のグリップとは逆に握ります。通常は右打ちであれば左手が上で右手が下に握りますが、クロスハンドで握るので右手が上で左手が下で握ります。このグリップでできるだけ腕で振らずに体の回転で打つだけです。最初は腰から腰程度の小さい振りでやるのがおすすめです。ポイントは前傾角度をキープしながら腕を使わないことです。腕を少しでも使うと全く当たらなくなるのでこのドリルで打てるようになれば前傾角度がキープされてドライバーのトップが出なくなります。最初は難しいと思いますが是非やってみてください。

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まとめ

今回はドライバーでトップになる原因と治し方をお伝えしました。ドライバーのトップが何度か出ると焦ると思います。まずは何故ドライバーでトップが出ているのか原因を探りましょう。トップが出る場合はスイングを見直す前にティーの高さやボール位置から見直すことを忘れないようにしましょう。ティーの高さやボールの位置が間違っているだけなのに、そのことを無視してスイングを変えると更にミスショットが出るようになります。どのようにスイングを治せば良いのか分からなければレッスンに通うことをおすすめします。

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鈴木
鈴木

PGA(日本ゴルフ協会)ティーチングプロ。ゴルフ歴は30数年。小さいころからPGAティーチングプロである父の指導の元ゴルフの練習に励む。高校を卒業したのち神奈川県にあるゴルフ場の研修生として働く。25歳でPGA(日本ゴルフ協会)会員となりレッスン活動に励む。現在は某ゴルフスクールでレッスンしている。誰にでも分かりやすく楽しいレッスンを心がけています。

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