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今年もまたマスターズの季節がやってきますね。オーガスタ・ナショナル・ゴルフクラブを舞台としてゴルフの達人たちに寄って繰り広げられる熱い戦いは、独特の華やかな雰囲気と相まって多くのゴルフファンの心を踊らせるものがあります。2020年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で異例の11月開催となり、大会史上初めて無観客で行われましたが、2021年は、例年どおりアゼリアの花が美しい4月に開催されます。この記事では、これまで数多くの名場面を生み出してきたマスターズの歴史を振り返り、今年の優勝候補とされる注目選手についても紹介します。
マスターズ・トーナメントとは
マスターズ・トーナメントは、4大メジャートーナメントのひとつで、毎年4月にアメリカ・ジョージア州にある「オーガスタナショナル ゴルフクラブ」で開催されています。2021年は4月8日（木）〜11日（金）に人数を制限した上で観客（パトロン）を入れて開催します。出場選手には世界各地のツアーの上位ランキング選手のほか、大きなアマチュア大会で優勝したトップアマの選手も招待されます。また、歴代優勝者は毎年出場できるため、往年のスター選手の姿を見ることも。メジャー大会の中で唯一毎年同じコースで開催されるマスターズ。世界一美しいと称されるオーガスタ・ナショナルGCを舞台に、様々なドラマが繰り広げられてきました。
「マスターズ」大会名の由来は？
今年で85回目となるマスターズの歴史は1934年から始まります。偉大なる球聖ボビー・ジョーンズが企画した大会として知られていますが、友人の実業家クリフォード・ロバーツと共に企画し始まった大会は当初5年間「オーガスタナショナル・インビテーション」という名称でした。
ロバーツからは、世界中の名手”マスター”達を招待して開催する大会として「マスターズ」という名称を提案されていましたが、ボビー・ジョーンズは、おこがましいと嫌がったそうです。6年目の1939年からは、マスターズと名を改め、戦争で2度中断されることはありましたが長年「ゴルフの祭典」として、いくつもの名勝負・名場面を生み出し、多くのゴルフファンたちの敬愛を集め続けています。
マスターズの会場「オーガスタ・ナショナル・GC」について
毎年マスターズが開催されるコース会場となるオーガスタ・ナショナル・GCは、1932年、ボビー・ジョーンズとゴルフコース設計家アリスター・マッケンジーとの設計によって開設された会員制のゴルフコースです。マスターズが行われる4月上旬にはアゼリア（つつじ）の花が美しく咲き、完璧に手入れをされた緑の芝とのコントラストで、コース内はまるで絵画のような風景が広がります。
オーガスタには魔女が棲む!?
5番に「マグノリア（もくれん）」、10番には「カメリア（つばき）」など、各ホールには植物のニックネームがつけられています。これは、この土地のもとの地主が、各地から取り寄せた樹木や花などを、ここで栽培していたことに由来するもの。コースは美しいだけでなく攻略の難しさも際立っており、「オーガスタには魔女が棲む」とも言われています。特に、11番ホールから13番ホールは「アーメン・コーナー」と呼ばれ、その難しさから神に祈らなければ無事に通れないと言われ、毎回様々なドラマが繰り広げられてきました。
オーガスタ・ナショナル・GCで一般人はプレーできるの？
オーガスタ・ナショナル・GCは、プライベートコースで、会員の同伴か運営ボランティア等でなければ一般の人はプレーすることはできません。そのため、会員希望者は非常に多いのですが、定員が埋まっているためなかなか空きが出ず数十年待たなければならないと言われています。開設以来、女性会員は認められていませんでしたが、時代に即していない批判を受け、2012年に初めて女性会員を迎え入れました。2019年から女性アマチュア選手による「オーガスタ・ナショナル女子アマチュアゴルフ選手権」が開催されています。
マスターズならではの3つの魅力
マスターズは4大メジャー大会で唯一毎年同じコースで開催される、プロゴルファーにとっても特別なトーナメントです。他の大会にはないマスターズならではの様々な「伝統」によって更に魅力を増しているともいえるでしょう。そんなマスターズならでは3つの魅力について解説します。
1.優勝者にはグリーンジャケットと生涯招待特典
マスターズでは他の大会のように優勝トロフィーはありません。優勝セレモニーでは、前年の優勝者からグリーンジャケットが贈られるのが恒例となっています。このグリーンジャケットはオーガスタナショナルのメンバーが着ているもので、優勝者に敬意を表し、クラブに迎えるという意味があります。そして、優勝した者には生涯マスターズに招待されるという特典があります。
2.ギャラリーではなく「パトロン」
優勝賞金は開幕した時点では確定していません。チケットやグッズなどの売上をもとにして最終日前日に決定されます。ちなみに2020年の賞金総額は、$11,500,000、優勝賞金は$2,070,000でした。マスターズでは、観戦に来ている人たちのことをギャラリーとは呼ばずパトロンと称しています。パトロンとは支援者という意味ですが、これは、かつてオーガスタナショナルGCのメンバーが資金を援助して開催していたことからきています。今もチケット代の一部が賞金に当てられていることからパトロンという名称が続いています。
マスターズのチケット入手は非常に困難で、限られた人しかチケットを手にすることが出来ませんでした。2012年以降は一般チケットをウェブサイトで抽選販売するようになっています。また2008年からは、パトロン1名について1名、8歳から16歳のジュニアが同伴できるようになりました。
3.ガラスのグリーン
マスターズ開催時には、グリーンの難しさが必ず話題になります。大小のうねりと傾斜、そして超高速に仕上げられていることから「ガラスのグリーン」とも呼ばれるほどです。世界のトッププロを悩ませるこのグリーンを攻略できるかどうかがスコアを大きく左右することになります。
振り返りたいマスターズ過去の名場面4選
数々の名勝負名場面がありますが、特に有名な4つの名場面を紹介します。
ジャック・ニクラス、史上最年長マスターズ制覇
数々の栄冠を手にしてきた「帝王」ジャック・ニクラス。1986年の第50回大会には長男をキャディとして従え参加しました。すでに46歳という年齢から、すでにピークを過ぎたと誰もが思っていました。最終日には4打差を追いかける展開でしたが、驚異的な追い上げを見せ9番ホールからの10ホールで、1イーグル、6バーディ、1ボギーという怒濤のフィニッシュで65を叩き出し逆転に成功。還ってきた帝王に、パトロンたちからの「ジャック イズ バック！」という大合唱が響き渡りました。
記録ずくめ！タイガー・ウッズがマスターズ初制覇
大学時代には全米アマチュア選手権を3連覇し、1996年終盤に鳴り物入りでプロ宣言したタイガー・ウッズ。プロ転向後すぐに2勝をあげ、翌年早々にもメルセデス選手権で優勝。ゴルフ界がタイガー・ウッズ一色となって、プロとして初めて参戦した1997年のマスターズでした。初日の前半ハーフで40を叩き、どうかと思われましたが、後半を30とし一気にギアが入ります。2日目に単独首位に立つと、最終的には2位のトム・カイトに12打差という記録となる圧勝で、マスターズ史上最年少での優勝（21歳3カ月）を飾ることになりました。
フィル・ミケルソンがマスターズで無冠の帝王を返上
フィル・ミケルソンは、アリゾナ州立大学時代には全米アマチュア選手権を制し、プロ入りしてからは、1993年のビュイック招待でプロ初勝利。ツアーではタイガー・ウッズに並ぶ人気を誇り、毎年のように勝利をあげながら、メジャータイトルにもう少しで届かず、「無冠の帝王」というありがたくない称号を与えられていました。そんなミケルソンが初のメジャータイトルを獲得したのが、2004年のマスターズ。彼が33歳10か月のときでした。
最終日、アーニー・エルスが2位と3打差のリードでホールアウト。これをもう追撃したのがミケルソンでした。12番から14番で3連続バーディ、16番パー3でもバーディをとってついに追いつきました。そして最終18番ホール。バーディをとれば優勝というパットをしっかりと沈めて念願のメジャータイトルを手にしました。
片山晋呉、日本人史上最高単独4位フィニッシュ
2004年から3年連続賞金王となり絶頂を極め、2008年に再び賞金王に返り咲いた片山晋呉。2009年のマスターズは自身8度目の挑戦でした。初日は67の4位と好位置でのスタート。2日目3日目と70台でしたが6位以内をキープ。最終日68の好スコアでホールアウトし、首位とわずか2打差の単独4位は、日本人の史上最高順位でした。それまで日本の賞金王として臨んで悔しい思いをしてきましたが、世界のトップと肩を並べることができたことに喜びもひとしおだったことでしょう。当時はカウボーイハットをトレードマークとしていた片山は、「カウボーイ・シンゴ」と称され、パトロンたちから多くの拍手が送られました。
2021年マスターズ優勝者を大予想！
世界中のゴルファーが夢見るグリーンジャケットに、今年袖を通すのは誰になるのでしょう。熱く激しい戦いになるのが楽しみですね。2021年注目の7選手について、詳しくみていきましょう。
※プロはセッティングを頻繁に調整するため、実際に使用するクラブは異なる場合があります。
1.ダスティン・ジョンソン
マスターズには過去9回出場でトップ10入り4回、そして前回の秋の大会で初優勝を飾りました。世界ランキング1位で、今年も優勝候補の筆頭といっていいでしょう。2021年のツアーでも5試合に出場し、優勝1回、トップ10入り3回と好調な成績を上げています。恵まれた体格から軽く300yを超す飛距離と正確性を持っており、長年トッププロとして活躍しています。
ダスティン・ジョンソンの選手情報
| 生年月日 | 1984/06/22 |
| 国籍 | アメリカ合衆国 |
| 身長／体重 | 193cm/86kg |
| プロ転向年 | 2007年 |
| 通算勝利数 | 米国 24勝 (海外メジャー 2勝) その他 2勝 |
| 2021年世界ランキング順位 | 1位 |
ダスティン・ジョンソンのクラブセッティング
| ドライバー | テーラーメイド SIM ドライバー 10.5度 |
| フェアウェイウッド | テーラーメイド SIM2 フェアウェイウッド(15度)
テーラーメイド SIM2 フェアウェイウッド(21度) |
| アイアン | テーラーメイド P730アイアンDJプロト(3番～PW) |
| ウェッジ | テーラーメイド ミルドグラインド ウェッジ(52度、60度) |
| パター | テーラーメイド スパイダー ツアー
ブラックリミテッド Itsy Bitsy |
2.ローリー・マキロイ
2011年の全米オープンでメジャー初V。2012年には22歳10か月で世界ランキング1位を獲得。タイガー・ウッズに次ぐ史上2番目の年少記録となりました。2014年には全英オープンのタイトルも手に入れて、キャリアグランドスラムにはマスターズのタイトルを残すのみとなっています。13年連続13回目の出場となる今大会は、トップ10入り6回と安定して上位につけています。2011年マスターズにおいて当時21歳だったロリー・マキロイは3日目を終えて2位に4打差をつけて首位に立っていましたが、最終日に80を叩いて15位に終わるという経験をしています。
ローリー・マキロイ選手情報
| 生年月日 | 1989/05/04 |
| 国籍 | 北アイルランド |
| 身長／体重 | 175cm/73kg |
| プロ転向年 | 2007年 |
| 通算勝利数 | 米国 18勝 (海外メジャー 4勝) その他 9勝 |
| 2021年世界ランキング順位 | 8位 |
ローリー・マキロイのクラブセッティング
| ドライバー | テーラーメイド SIM2 ドライバー(10.5度を8.5度に調整) |
| フェアウェイウッド | テーラーメイド SIM2 フェアウェイウッド
(3番15度を13.5度に調整／5番19度を18.25度に調整) |
| アイアン | テーラーメイド P7MB アイアン(4番～PW) |
| ウェッジ | テーラーメイド ミルドグラインド 2 ウェッジ(52、56、60度) |
| パター | テーラーメイド スパイダーXカッパー |
3.リッキー・ファウラー
アマチュア時代に世界ランキング1位を36週保持し、2009年プロに転向。2010年にはトーナメントでトップ10に7回入った実績などが評価され、アメリカPGAツアーの新人賞を受賞しています。派手なファッションで取り上げられることも多く、最終日には必ず母校オクラホマ州立大学のスクールカラーであるオレンジ色のウェアを着ることで知られています。
リッキー・ファウラーの選手情報
| 生年月日 | 1988/12/13 |
| 国籍 | アメリカ合衆国 |
| 身長／体重 | 175cm/68kg |
| プロ転向年 | 2009年 |
| 通算勝利数 | 米国 5勝 その他 3勝 |
| 2021年世界ランキング順位 | 65位 |
リッキー・ファウラーのクラブセッティング
| ドライバー | コブラ キング F9 スピードバック ドライバー(10.5度) |
| フェアウェイウッド | コブラ キング スピードゾーン フェアウェイウッド(14度) |
| アイアン | コブラ キング F9 アイアン(4番、5番)
コブラ プロトタイプ(5番～PW) |
| ウェッジ | コブラ キング ウェッジ(52度、56度、60度) |
| パター | スコッティキャメロン GSS ニューポート2 |
4.松山英樹
石川遼とは同学年でジュニア時代からのライバル。2010年「アジア・アマチュア選手権」で優勝。2011年のマスターズで27位に入り、日本人初のローアマチュアとなりました。2013年のプロ入りし、その年に賞金王に輝きました。2014年からはアメリカツアーを主戦場として戦っていて、これまでに5勝をあげています。10回目の出場となるマスターズは、過去に5位（2015年）、7位タイ（2016年）に入るなど相性がいい大会。日本人初のメジャー優勝に期待がかかります。
松山英樹の選手情報
| 生年月日 | 1992/02/25 |
| 国籍 | 日本 |
| 身長／体重 | 181cm/89.8kg |
| プロ転向年 | 2013年 |
| 通算勝利数 | 日本 8勝 (国内メジャー 1勝) 米国 5勝 |
| 2021年世界ランキング順位 | 23位 |
松山英樹のクラブセッティング
| ドライバー | スリクソン ZX5 ドライバー(9.5度) |
| フェアウェイウッド | テーラーメイド SIM2 フェアウェイウッド(3番15度) |
| ユーティリティ | テーラーメイド SIM2 レスキュー(3番19度) |
| アイアン | スリクソン Z-フォージド アイアン(4番～PW) |
| ウェッジ | クリーブランド RTX4 フォージド ウェッジ(52、56、60度) |
| パター | スコッティキャメロン ニューポート2 プロトタイプ |
5.ジャスティン・ローズ
1998年に17歳で出場した全英オープンで4位に入り、早くから将来性を有望視されていました。2007年にはヨーロッパツアーの賞金王に輝き、2013年には全米オープンで初のメジャータイトルを獲得しています。2016年のリオ五輪では金メダルに輝いています。2018年には世界ランキング1位をとった実力派の選手です。
ジャスティン・ローズの選手情報
| 生年月日 | 1980/07/30 |
| 国籍 | イングランド |
| 身長／体重 | 187cm/88kg |
| プロ転向年 | 1998年 |
| 通算勝利数 | 日本 1勝 米国 10勝 (海外メジャー 1勝) その他 9勝 |
| 2021年世界ランキング順位 | 35位 |
ジャスティン・ローズのクラブセッティング
| ドライバー | 本間ゴルフ ツアーワールド TR20 460 ドライバー(8.5度) |
| フェアウェイウッド | テーラーメイド M6 フェアウェイウッド(3番15度、5番18度) |
| アイアン | 本間ゴルフ TR20B(4番～10番) |
| ウェッジ | 本間ゴルフ ローズプロト(50、55度)
タイトリスト ボーケイ2019ツアープロト(60度) |
| パター | アクシス1 プロトタイプ |
6.ブライソン・デシャンボー
すべてのアイアンのシャフトを37.5インチに統一する等、独自のゴルフ理論を追求している「ゴルフ科学者」。強烈な肉体改造でツアー屈指の飛ばし屋に成長し、ドライビングディスタンスで1位を獲得しています。2020年の全米オープンでメジャーで初勝利をあげ、「全米アマ」「全米学生」「全米オープン」の3つのタイトルを持つジャック・ニクラス、タイガー・ウッズに並びました。5回目の出場となるマスターズでの成績は今一つ振るわず、期待された前回大会でも34位タイに終わっています。
ブライソン・デシャンボーの選手情報
| 生年月日 | 1993/09/16 |
| 国籍 | アメリカ合衆国 |
| 身長／体重 | 185cm/106kg |
| プロ転向年 | 2016年 |
| 通算勝利数 | 米国 7勝 (海外メジャー 1勝) その他 1勝 |
| 2021年世界ランキング順位 | 10位 |
ブライソン・デシャンボーのクラブセッティング
| ドライバー | コブラ キング スピードゾーン ドライバー(ロフト5.5度／表記7.5度) |
| フェアウェイウッド | コブラ キング スピードゾーン ビッグツアー フェアウェイウッド(3番11.5度、3番13.5度／表記いずれも14.5度) |
| アイアン | コブラ キング SZワンレングス(4番、5番)
コブラ キングフォージドツアーアイアン ワンレングス(6番ーPW) |
| ウェッジ | アーティサンゴルフ プロトタイプ(47度、52度、58度) |
| パター | SIK プロトタイプ |
7.コリン・モリカワ
日系4世のアメリカ人。世界アマチュアラインキングで1位を獲得する栄冠にも輝き2019年にプロ転向しました。転向後6試合目のバラクーダ選手権で初優勝。タイガ－・ウッズに次ぐ22戦連続で予選通過を記録しています。2020年の全米プロでメジャー初タイトルを獲得しました。175㎝の普通の体格ながら、安定したスコアを残すプレーぶりは注目です。
コリン・モリカワの選手情報
| 生年月日 | 1997/02/06 |
| 国籍 | アメリカ合衆国 |
| 身長／体重 | 175cm/77kg |
| プロ転向年 | 2019年 |
| 通算勝利数 | 米国 4勝 (海外メジャー 1勝) |
| 2021年世界ランキング順位 | 4位 |
コリン・モリカワのクラブセッティング
| ドライバー | テーラーメイド SIM ドライバー(8度) |
| フェアウェイウッド | テーラーメイド SIM フェアウェイウッド(3番15度)
テーラーメイド SIM2 フェアウェイウッド(5番19度) |
| アイアン | テーラーメイド P7MC アイアン(4～6番)
テーラーメイド P730アイアン(7番～PW) |
| ウェッジ | タイトリスト ボーケイ SM8 ウェッジ(52、56度)
テーラーメイド ミルドグラインド 2 ウェッジ(60度) |
| パター | テーラーメイド スパイダー FCG パター |
8.ジャスティン・トーマス
ジャスティン・トーマスは現在27際で、2017年の全米プロ選手権優勝者。2017年のSBSトーナメント・オブ・チャンピオンズ」では2位の松山英樹と一騎打ちになるがリードを守りきって優勝を果たしました。2016－2017年シーズンには5勝を挙げる快挙を達成して年間王者に輝き、2018年には世界ランキング1位に浮上。20年には「WGCフェデックス セントジュート招待」、21年には「プレーヤーズ選手権」と立て続けに優勝を飾り、勢いはとどまりません。マスターズでも優勝争い確実のプレーヤーと言えるでしょう。
ジャスティン・トーマスの選手情報
| 生年月日 | 1993/04/29 |
| 国籍 | アメリカ合衆国 |
| 身長／体重 | 178cm/66kg |
| プロ転向年 | 2013年 |
| 通算勝利数 | 米国 14勝 (海外メジャー 1勝) |
| 2021年世界ランキング順位 | 4位 |
ジャスティン・トーマスのクラブセッティング
| ドライバー | タイトリストTS3（9.5度） |
| シャフト | 三菱ディアマナZF 60(44.75インチ、硬さTX) |
| フェアウェイウッド | タイトリストTS3(3番15度)、タイトリスト 915 Fd(5番18.75度／表記18度) |
| アイアン | タイトリストT100(4番)、タイトリスト620MB(5－9番) |
| ウェッジ | タイトリスト ボーケイ デザインSM7(47.5、52.5度)、タイトリスト ボーケイ SM8(57度)
タイトリスト ボーケイ デザイン WedgeWorks (60.5度) |
| パター | スコッティキャメロンフューチュラ X5ツアープロトタイプ |
| ボール | タイトリスト・プロV1x（2021年） |
9.ジョン・ラーム
ジョン・ラームはスペイン・バリカ出身の26歳で世界ランキング2位、米国男子ツアー5勝。2015年、2016年には、アマチュアゴルファー最高の栄誉ある賞を史上初めて2度獲得するなど、アマチュア時代から好成績を残しています。2020年には「ザ・メモリアルトーナメント」で4シーズン連続となるアメリカツアー優勝を達成し、スペイン人としては2人目となる世界ランキング1位に浮上しました。プロ転向後はテーラメイド社の契約プロとして活躍していましたが、2021年はアマチュア時代に使っていたキャロウェイに移籍。前回のマスターズでは7位タイと健闘しており、活躍が期待される選手の一人といえるでしょう。
ジョン・ラーム選手情報
| 生年月日 | 1994/11/10 |
| 国籍 | スペイン |
| 身長／体重 | 188cm/101kg |
| プロ転向年 | 2016年 |
| 通算勝利数 | 米国 5勝 その他 6勝 |
| 2021年世界ランキング順位 | 3位 |
ジョン・ラームのクラブセッティング
| ドライバー | キャロウェイ プロト （10.5度） |
| シャフト | アルディラ ツアーグリーン 75 TX |
| フェアウェイウッド | キャロウェイ マーベリック サブゼロ（16.5度）
キャロウェイ マーベリック サブゼロ（18度） |
| シャフト | アルディラ ツアーグリーン 75 TX
グラファイトデザイン ツアーAD DI（ブラック）8 X |
| アイアン | キャロウェイ UTプロト（3番）、キャロウェイ エイペックス プロト（4番～PW） ※大会ではUTか5Wのどちらかを使用 |
| ウェッジ | キャロウェイ ジョーズ フォージドJPN（52/8、56/12、60/10） |
| パター | テーラーメイド スパイダーX |
| ボール | キャロウェイ クロムソフトX |
まとめ
マスターズには、まだまだ紹介しきれない魅力と多くのエピソードがあります。この特別な大会については、知れば知るほどトーナメントをより楽しむことができるのです。そして、今年もまた熱い戦いが繰り広げられるでしょう。最終日の18番ホールで誰がグリーンジャケットの栄冠に輝くのか、寝不足の日が続きそうですね。残念ながら復活を目指していたタイガー・ウッズは、2月末に発生した交通事故で、出場は絶望的ですが、また近いうちに戻ってくる日を待ちたいと思います。
